原子力空母セオドア・ルーズベルトが出港、「通常の作戦行動」を実施──中東派遣の可能性も(Forbes JAPAN)

米海軍の原子力空母1隻が、今後の展開に向けた準備を進めている。ただし、それはまだ数週間先となる可能性がある。ニミッツ級原子力空母の4番艦セオドア・ルーズベルト(CVN-71)は、米海軍が「通常の作戦行動」だとする任務を実施するため、米国時間3月29日にサンディエゴ海軍基地を出港した。 同空母は数カ月にわたり次の展開に向けた準備を進めてきた。今週初めには、西海岸沖で艦隊補充飛行隊の空母着艦資格取得(CQ)も実施している。展開前の訓練サイクルでは、この空母が次の任務へ向かう前に、さらに複数の段階を踏む必要がある。 第26代米大統領にちなんで命名されたCVN-71は、この春の遅い時期に中東へ向かい、1月から同地域で活動しているエイブラハム・リンカーン(CVN-72)を交代させる可能性があるとの見方も出ている。 CVN-71は2024年10月、9カ月間の展開を終えて母港サンディエゴに帰港した。同展開では米海軍第3、第5、第7艦隊の担当海域で作戦行動を実施している。空母打撃群9の旗艦であるセオドア・ルーズベルトはその間、紅海とアデン湾で商船を保護し、フーシ派の反政府勢力を抑止する「プロスペリティ・ガーディアン(繁栄の守護)作戦」に参加した。 ■「ビッグ・スティック」が中東に戻る可能性 セオドア・ルーズベルトが展開開始後に中東へ派遣されるかどうかは明確ではないが、同艦にとっては見慣れた海域となる。 愛称は「ビッグ・スティック」。セオドア・ルーズベルト大統領の有名な外交方針の格言「穏やかに話し、大きな棒を持て(Speak softly and carry a big stick)」に由来する。CVN-71は1984年10月に進水し、1986年10月に就役した。セオドア・ルーズベルトは1988年12月下旬、空母航空団8を搭載して初回の展開に入っている。 その約2年後、セオドア・ルーズベルトは「デザート・シールド(砂漠の盾)作戦」に参加するため派遣され、1991年1月中旬にペルシャ湾へ到着した。 空母が定位置に到着する前日に始まった「デザート・ストーム(砂漠の嵐)作戦」では、CVN-71は戦闘作戦に参加し、搭乗員は他のどの空母よりも多い4200回超の出撃を実施した。セオドア・ルーズベルトから運用された航空機が投下した兵器は、総計で480万ポンド(約2177トン)を超えた。 その後、同空母から運用された航空機は、イラクのクルド人部隊を支援する「プロバイド・コンフォート(安心の供与)作戦」の哨戒に参加し、さらに1年後には、ボスニア上空の米国による飛行禁止空域を支援する「デナイ・フライト(飛行拒否)作戦」に参加した。CVN-71は続いて、イラク上空での「サザン・ウォッチ(南部監視)作戦」に参加するため派遣された際、スエズ運河を通過した数少ない原子力艦艇の1隻となった。 セオドア・ルーズベルトは2001年9月11日のニューヨーク市および国防総省へのテロ攻撃の直後に、7回目の展開を開始した。CVN-71はエンタープライズ(CVN-68)およびカール・ビンソン(CVN-70)と合流し、「エンデュアリング・フリーダム(不朽の自由)作戦」においてアフガニスタンのアルカイダ勢力に対する攻撃を実施した。同地域への展開中、セオドア・ルーズベルトは連続160日間にわたり海上で活動し、第二次世界大戦以降の米空母として最長の連続航海日数記録を更新した。

Forbes JAPAN
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