滝沢秀明が手がけるIMP.初主演舞台『IMPACT』上演決定 「10トンの水を30分間降らせ続ける」大立ち回りも

 今年5月から6月にかけて、IMP.の初主演舞台『IMPACT』が全国3都市にて上演される。同作の製作発表記者会見が3月9日に行われた。

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 本舞台は構成・演出を滝沢秀明が務め、ダンス、歌、アクションとさまざまな要素で構成される華やかなショーパート、かつて滝沢も舞台で演じた『平将門』を上演する芝居パートで構成。IMP.メンバーである佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我のほか、7月7日にデビューが決定しているTOBEの新グループ・CLASS SEVENより大東立樹、高田憐、近藤大海、横田大雅、中澤漣の出演も明らかとなった。

 製作発表記者会見で、松竹株式会社の西村幸記は「音楽シーン、さらにはそれぞれが映画やテレビやCMや舞台で活躍して芸の幅を広げているなかで、満を持しての主演公演になります」と、IMP.の初主演舞台への期待を滲ませた。特に、開催地のひとつである愛知・御園座は滝沢が最後に主演舞台を行った場所でもあることから、「今度はIMP.の皆さんと一緒に、滝沢さんが演出家として新たな一歩を踏み出す。そういう公演になります」と、IMP.と滝沢の両者にとって大切な舞台になることを強調。さらに、「滝沢さんのステージを拝見しますと、『こんなもの今まで観たことがない!』と、何か必ずサプライズがあるんですよ。この見たことがないものが客席に熱量を生んで、それが感動へと繋がる。それが滝沢さんの演出の舞台の特徴で、今回も楽しみにしております」と語った。

 7人で統一したブラックの衣装で登壇したIMP.は、記者会見ならではの独特の空気感もあってか、少し緊張した面持ちでひとりずつ挨拶を行っていく。トップバッターを務めた佐藤は、本来立つ予定だったのが座ったまま話し始めてしまうという天然ぶりを発揮するも、立ち上がったうえであらためて「こうして滝沢社長がプロデュースする舞台をやらせていただけることをとても嬉しく思います」と意気込み、続けて「……緊張しすぎてちょっとお腹が痛いです」と笑いを誘った。

佐藤新

 「緊張もありながら、同時にIMP.自身がすごく楽しみな舞台となっております」(基)、「僕ら7人にしかできないエンターテインメントをお見せしたいと思います」(鈴木)、「きてくださるお客さんにインパクトを与えて、新しい歴史を刻んでいきたいなと思っております」(影山)、「IMP.として夢のひとつであった主演舞台ができること、そして座長を務められること、本当に嬉しく思っております」(松井)、「7人での主演舞台はIMP.として初めてなので。僕たちも本当に緊張しながら、わからないことも多いですが、インパクトを残せるような舞台をやっていきたいと思います」(横原)。

 6人が順に意気込みを語り終えたところで、最後に立ち上がった椿が場の空気を変える。「製作発表で空気が重いということで」と切り出すと、恒例の“ツーバキバキ”の自己紹介を元気いっぱいに行い、記者陣からも大きな拍手が沸き起こった。本人はこのタイミングでやるかを悩んだというが、ここでほかのメンバーの顔にもいつもの笑みが浮かぶ。現場の緊張感が一気にほぐれたところで、椿はあらためて「僕たち7人も滝沢さん演出の舞台のもとで最初に出会ったので。今回このように7人で座長の作品をやらせていただくことはとても光栄に思いますし、舞台まで全力で稽古を重ねて、最高にインパクトを残せる素敵な公演にしたいと思います!」と意気込みを語った。

椿泰我

 主演舞台が決定した話は、7人同時に聞いたという。当時の心境を問われ、佐藤は「シンプルにすごく嬉しい気持ちでした。僕たちもデビュー前にいろいろな舞台を経験させていただいて、とても偉大で尊敬する先輩の背中を見て『いつか僕たちも座長として舞台に立つ日がくるのかな?』『(そんな日が)くればいいな』と思っていたので、こうやって形になったのがすごく嬉しかったです」と喜びを露わにした。演目についてはまだ詳しく聞いていないというが、ひとつ明らかになっているのが、「10トンの水を30分間降らせ続ける」という大立ち回りだという。また、本舞台のエンディング曲の作詞を北山宏光が手掛けることも明らかとなっており、基は「内容についてはまだ聞けていないんですけど、すごく楽しみにしております」と期待を込めた。

 『IMPACT』(=衝撃)という公演タイトルに合わせて、これまでの舞台で衝撃を受けたことや思い出を問われると、舞台での経験が多くの学びに繋がっていることがメンバーの口から語られた。「舞台だと何公演もあって。毎公演後にダメ出しがあるというか。その公演ごとのダメだったポイントや『もっとこうしたらいいんじゃないか』という部分を常に更新していくイメージがあって」と話したのは松井。「初日が始まったらもう終わりではなくて、千穐楽の日まで常に見てくださるファンの皆さまに最高の状態のものを届けるというのを、僕は社長から教わりました」と振り返った。

松井奏

 鈴木は以前、滝沢が演出を務めた舞台で「エンディングの笑顔が全然できていない」と指摘を受けたといい、メンバーからもたちまち「あった!」「懐かしい!」との声があがる。続けて、「舞台というものは演目演目でぶつ切りなエンターテインメントではなく、始めから最後までどれだけシーンが変わってもひと通りの物語なんだっていうことを教えていただいて。今ではもちろん、エンディングの晴れやかな笑顔もできますし(笑)」「そういったところを、この『IMPACT』では後輩にも教えたりできるのかなと思いました」と、晴れやかな笑顔を見せながら語った。

鈴木大河

 グループのリーダーを務める影山は、以前舞台で滝沢から「メンバーだけじゃなく、スタッフさんだったり、舞台に立ったらすべてのことを把握して、今どういうことが行われているのかを全部把握して、アンテナを常に張っておかなくてはいけない」とアドバイスを受けたという。この言葉に自分のなかで覚悟が決まったという影山は、「この『IMPACT』という舞台でも、当時の気持ちのままさらにレベルアップした自分たちで挑めたらと思っています!」と意気込んだ。

影山拓也

 そんな影山の言葉を受けて、「舞台期間中は別人格かってぐらい厳しくなりますよね」と返したのは横原。すぐさま基も「そうなんですよね」と賛同し、ほかのメンバーからも笑いが起きる。「ちょっと仲悪くなりかけるというか(笑)」と笑顔を浮かべ、「でも、それぐらい本気でみんなやっていたので当然なんですけど。ちょっとそれが今回怖いなっていうのがありますね」と冗談交じりに話す横原に、「支え合って頑張っていきましょう」と呼びかける基だった。

横原悠毅

 基は、滝沢の舞台を鑑賞したことがこの仕事を始めるきっかけになったといい、「こうして今度は主演の座につかせていただくのは、今思うとすごい人生を歩ませていただいているなと思っております」と感慨深い様子を示した。初めての舞台の稽古場では毎日泣いていたかもしれないぐらいたくさん指導を受けたと明かしたうえで、「今度は、CLASS SEVENにかなり厳しくいこうと思っております」「(CLASS SEVENは)つい最近デビューが決定しまして。今たぶんすごく喜んでいると思うんですけど、縦社会というものを……」と淡々と続ける基に、「怖いって!」とツッコむ松井。「……冗談でございます(笑)。でも本当に、いい舞台というものはいい環境からできるものだと思っているので。観にきてくださるすべての皆さまにインパクトを残せるように、必ず素晴らしいものにしますので、ぜひ楽しみにしていただきたいなと思っています。よろしくお願いします!」と力強く呼びかける基に合わせて、一緒にメンバーが一礼する一幕もあった。

基俊介

 IMP.の初主演舞台『IMPACT』は、5月1日から25日に愛知・御園座、5月30日から6月1日に石川・本多の森 北電ホール、6月6日から8日に広島・広島文化学園 HBGホールにて行われる。彼らが一丸となって作り上げる“IMPACT”のある舞台に期待したい。

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