エヌビディアCEO、グローバルな協力呼びかけ-米中に緊張再燃懸念

Annabelle Droulers、Lauren Faith Lau

  • フアンCEO、香港科技大から工学の名誉博士号を授与される
  • オープンリサーチはグローバル協力の究極の形、守る必要あると指摘

人工知能(AI)向け半導体大手、米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は23日、トランプ次期米政権が来年発足すれば米国と中国間の緊張が再び高まるとの見方が強まる中、グローバルな協力関係を維持するよう呼びかけた。

  エヌビディアのAIアクセラレーターは、新興技術を構築しようと競争する企業や政府にとって基準となっているが、米当局はエヌビディアによる中国への最先端半導体の販売を制限。米国が潜在的な軍事的脅威と見なす半導体を巡る能力を中国が高めるのを阻止する取り組みの一環だ。

香港科技大学で開かれた式典に参加するエヌビディアのジェンスン・フアンCEO(11月23日)

  フアンCEOは23日、香港科技大学から工学の名誉博士号を授与され、中国によるAIの発展への寄与に言及。同大はオープンサイエンス研究に対する中国の多大な貢献の主要部分であり、「世界的なAIの進展を支援している」と語った。

  フアン氏は「オープンリサーチは現代科学の奇跡の一つで、恐らくグローバルな協力の究極の形だ。われわれが守らなければならない」とコメント。また、式典に参加した同大の学生らにエヌビディアへの就職の応募を促した。

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原題:Nvidia Boss Urges Global Cooperation During Hong Kong Trip(抜粋)

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