首位鹿島、9年ぶりV目前の連続0-0ドローも「ポジティブに捉えたい」「勝ちに行っての引き分けなので」
鹿島は0-0ドロー
[10.17 J1第34節 神戸 0-0 鹿島 ノエスタ]
2連覇王者とのアウェー上位対決で勝ち点1を積み上げた。首位の鹿島アントラーズは17日、J1第34節でヴィッセル神戸と対戦し、前節・G大阪戦に続いてのスコアレスドロー。試合後、フラッシュインタビューに応じたDF植田直通は「どっちに転んでもおかしくない試合だった。前半が苦しい中で耐え切って、0-0で勝ち点1を積み上げたことをポジティブに捉えたい」と振り返った。
試合前時点で勝ち点65の首位・鹿島と、同60の4位・神戸との上位対決。9年ぶりの優勝を狙う鹿島は試合序盤、一方的に攻められ、サイド攻撃からFW大迫勇也やFW宮代大聖に決定機を作られたが、FW早川友基のスーパーセーブなどで難を逃れ、徐々に拮抗した展開に持ち込んだ。
すると前半34分、植田がセットプレーの流れから惜しいヘディングシュートを放つと、後半は一転して優勢に。だが、開始2分にFWレオ・セアラの決定的なシュートが枠を外れた後はなかなか決定機を作れず、同アディショナルタイム5分にはフリーで抜け出したFW田川亨介の左足シュートがGK前川黛也に阻まれ、0-0に終わった。
試合後、植田は「前半の最初にやられてもおかしくないシーンはあったし、そこを守って、それがあったからこそ0-0につながった」と劣勢での無失点に手応え。その一方で「どれだけ押されても最後は自分たちが勝っているという試合をやっていきたいし、内容としてももっともっと相手を圧倒していけるサッカーをやっていきたい」と残り4試合で勝ち切れる姿勢を求めた。 植田は攻守の課題について「失点ゼロでは行けたけど、危ないシーンもたくさんあったし、寄せのところのコミュニケーションはもっと合わせていく必要がある。攻撃ではもっとこだわって、自分たちがボールを持てる時間をもっと作っていきたい」と指摘。次節も現在3位の京都との直接対決を控えるなか、「相手は関係なく、自分たちはこれからの試合に全部勝って優勝したい。しっかりと京都に向けていい準備をしていきたい」と意気込んだ。鬼木達監督も「勝ちたかった思いはある」としながらも、「相手の圧力を感じながらのサッカーで、最後の最後まで勝ちに行っての引き分けなので。(試合後に)選手にも言ったが、引き分け狙いの引き分けではないので。彼らの戦う気持ち、サポーターに(背中を)押された気持ちをつなげげていければ」と勝ち点1を前向きに受け止めていた。
●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中