ロシア軍、ウクライナの戦闘で大規模部隊の攻撃に転換
4月17日、ロシア軍は侵攻したウクライナでの戦闘で、数百人の部隊を含めた大規模部隊による攻撃に転換したことが分かった。ウクライナ・ドニプロで同日撮影(2025年 ロイター/Mykola Synelnykov)
[キエフ 17日 ロイター] - ロシア軍は侵攻したウクライナでの戦闘で、数百人の部隊を含めた大規模部隊による攻撃に転換したことが分かった。ウクライナ軍南部作戦地域司令部が17日に動画を投稿した。
ロシアは侵攻開始後の2年超にわたって歩兵の小集団を送り込み、じわじわと浸透する戦術を進めてきたが、新たな戦術に切り替えた可能性を示唆している。
投稿された動画には、ザポロジエ地方の南部前線にあるいくつかの村の近辺で、ロシア軍の320人の兵士と40台の装甲車による攻撃が映し出されている。投稿によると、攻撃があったのは16日の夕方で、ロシア軍が大きな被害を受けて撃退するまで約2時間半続いたと主張している。
ロイターはこの主張の正確性を確認できなかった。
ウクライナ軍のボロシン報道官は、ここ数カ月のロシア軍の戦術について「5―7人程度の兵士が攻撃の準備をし、(対ドローンの)電子的な交戦装備のために通路を作り、歩兵の集団で可能な限り遠くまで進軍しようとした」と説明。ザポロジエの前線では、このような小規模の攻撃が通常は1日当たり10回程度あると指摘した。
ボロシン氏は、ロシア軍が13日にも大規模部隊による攻撃を実施したとして「突撃隊が任務を遂行し、わが国(ウクライナ軍)の陣地を占領しようとした」と語った。
ウクライナ国家警備隊のピブネンコ司令官は17日、東部ドンバス地方の主要都市ポクロフスク近郊にある別の前線で、装甲車と数百人の歩兵からなるロシア軍の大規模部隊を撃退したと語った。
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