ロシア、米系企業接収で軍への食料供給計画
[ロンドン 17日 ロイター] - ロイターが入手した文書によると、ロシア政府は接収した米国資本の缶詰メーカー「グラブプロダクト」を通じてロシア軍に食料を供給する計画を進めている。
ルビオ米国務長官は、同社の扱いが米ロ関係のリセットで議題の1つになるとしており、両国関係が悪化する恐れもある。
グラブプロダクトは昨年10月に接収され、米国資本の企業で唯一ロシア政府の管理下に置かれている。
同社の新経営陣は、ロシア検事総長に宛てた書簡で、国家親衛隊や国防省への将来的な供給を含め、安定した生産を実現するため、接収が必要だったと主張。
ロシアの検察当局は、元オーナーでロサンゼルスに住むレオニード・スミルノフ氏と同氏が経営する複数の企業が2022年─24年に13億8000万ルーブル(1700万ドル)をロシア国外に持ち出したと主張しており、4月18日に公判が予定されている。
スミルノフ氏は不正行為を否定、「ロシア式の企業乗っ取り」だと批判している。
ロシアでは、デンマークのビール大手カールスバーグなど、複数の欧州企業が大統領令でロシア子会社を接収されている。
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Chief companies correspondent for Russia, Alexander covers Russia’s economy, markets and the country's financial, retail and technology sectors, with a particular focus on the Western corporate exodus from Russia and the domestic players eyeing opportunities as the dust settles. Before joining Reuters, Alexander worked on Sky Sports News' coverage of the 2016 Olympics in Brazil and the 2018 World Cup in Russia.