オランダで政権崩壊、早期総選挙へ-移民政策巡り極右政党が連立離脱

Patrick Van Oosterom

オランダの連立政権が崩壊し、早期総選挙に向かう見通しとなった。連立与党内で最大勢力の極右・自由党のウィルダース党首が、連立離脱を表明した。

  自由党の連立離脱は、亡命希望者の入国禁止、難民認定者の家族呼び寄せの一時的停止、亡命希望者のシリア送還など、ウィルダース氏が掲げる移民抑制策に連立を組む他の3党が同意しなかったため。ウィルダース氏は3日、自由党は「連立を離脱する」とソーシャルメディアで表明した。

  ユーロネクスト・アムステルダムで取引される主要25銘柄で構成するAEX指数は一時0.6%安と下落した。

  ウィルダース氏の動きは、自動的に早期総選挙を発動する。この連立離脱がなければ、次回の総選挙は2027年に実施されるはずだった。

連立協議のためハーグに到着したウィルダース自由党党首(3日)

  自由党の支持率は過去数カ月に低下傾向にあった。だが、ウィルダース氏が新たな移民抑制案を発表すると盛り返し、今週の支持率調査では再びトップの座を取り戻した。

原題:Dutch Government Collapses After Far-Right Party Quits Coalition(抜粋)

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