勝ったコースと違うけど…LAでの優勝経験持つ畑岡奈紗が浮上 そういえば、レキシーって…
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 2日目(18日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
「70」で終えた初日午後のラウンドの後、畑岡奈紗はインタビューを終えるとすぐに宿に戻った。この日午前7時半過ぎのスタートに備えて、可能な限り休養。目論見通り、2アンダー62位から7バーディ、1ボギーの「66」というロースコアをしっかりマークして、通算8アンダーにスコアを伸ばした。
最初のバーディは2ホール目の11番(パー5)。3mのパットを下りのラインに丁寧にのせた。グリーン右サイドから流れる傾斜を使い、2打目をピンそば1.5mにつけた14番からは一気に3連続バーディ。「初日から(周囲が)これだけ伸びると、『攻めていかないと』という気持ちになりますけど、間違った攻め方をすると、ボギーがすぐに来てしまうコース」と、初体験のコースに冷静に対処し後半も1つ伸ばした。
2022年にツアー通算6勝目をあげたのがロサンゼルスでの「DIOインプラントLAオープン」。当時のコースは市街地のウィルシャーCCだった。会場が変わったことし、事前練習の段階で「スコアは伸びると思う」と予想し、2日目まではその言葉通りに試合が進んでいる。
「(ウィルシャーの砲台グリーンは)ポアナ芝で、ベントのこっちの方が攻めやすい。後ろの傾斜が受けているところも結構あるので、ピンをデッドに攻めていける」。この日のパーオン率は100%。経験に基づく見立てと、持つ技術が噛み合った。
ところで、予選ラウンドは世界ランキング2位のジーノ・ティティクル(タイ)、そして昨シーズン限りで“第一線を退く”意向を示していたレキシー・トンプソンと回った。1月に婚約を発表したトンプソンはこれが今季3試合目。当時から引退ではなく、プレー頻度を減らすことを明らかにしていたが、畑岡も「25試合くらいフルに出るような感じではないと聞いていましたけど、結構、出ているなという印象はありますね」と笑う。
次週の「シェブロン選手権」(テキサス州ザ・クラブatカールトンウッズ)にもエントリー済みだそう。「フィットネス系のこと(事業)にも携わっていて、飛距離も全然衰えていないし、ミスショットをしたら(怒って)“ガッデム”してる。悔しさは変わっていないみたい」と昨シーズンまでと同じように30歳を眺めている。
1週のオフを挟んで上位で決勝ラウンドに進む。「唯一のボギーの(後半)8番でティショットを左に巻いてしまったけれど、それ以外はフェードとドロー、両方上手く打ち分けられている。引き続き、そうやりたい」と力を込めた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)
2025年 JMイーグルLA選手権 2日目 畑岡奈紗 ハイライト
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