マスク氏、自身への「攻撃的」インタビュー非難-Xの提携解消問題で
- 元CNNキャスターと独占動画番組を制作する予定だったが取りやめ
- 「言論の自由絶対論者」を自称するマスク氏、批判者をたびたび攻撃
ソーシャルメディアX(旧ツイッター)が昨年、元CNNキャスターのドン・レモン氏との提携を突如解消したことについて、実業家イーロン・マスク氏はレモン氏による自身への「侵略的で攻撃的な」インタビューが原因だったと主張した。
Xはレモン氏との提携で独占動画番組を制作する予定だったが、取りやめとなった。これを受けレモン氏は昨年8月、マスク氏らを提訴した。
レモン氏は新番組の初回でマスク氏にインタビューしたが、順調には進まなかった。個人的な薬物使用に関する質問を含めて複数の問題でマスク氏に迫り、いら立ちをあらわにしたマスク氏はそれから1日もしないうちに提携を解消したとレモン氏は主張した。
一方、マスク氏はその後、問題は番組のフォーマットにあったと示唆。ソーシャルメディアになっただけで「基本的にCNNそのものだった」と評した。
マスク氏は現在、カリフォルニア州の裁判所でレモン氏の訴えを退けるよう求めている。インタビュー後にXとレモン氏との関係は「悪化した」と同氏は主張している。
レモン氏の弁護士、カーニー・シェジェリアン氏は、マスク氏による最新の主張はレモン氏が当初から訴えてきたことを裏付けるもので、厳しい質問をされるのを嫌いマスク氏は契約を解消したと述べた。
Xの担当者はコメント要請に応じなかった。
「言論の自由絶対論者」を自称するマスク氏は、ツイッターを買収して以来、自身や自らの事業の批判者をたびたび攻撃してきた。買収直後には同氏を非難した複数の従業員を解雇している。
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原題:Musk Blames Lemon’s ‘Invasive’ Interview for Canceling Show (2)(抜粋)