ロシアとウクライナは「子どものけんか」、トランプ氏が静観姿勢
6月5日、トランプ米大統領は4日、ロシアのプーチン大統領と2時間にわたる電話会談を行い、ウクライナが先に行った大規模攻撃を巡りロシアに自制を求めた。写真はワシントンで5月撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[モスクワ/ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は4日、ロシアのプーチン大統領と2時間にわたる電話会談を行い、ウクライナが先に行った大規模攻撃を巡りロシアに自制を求めた。ただ、報復する可能性も十分予想しているとし、和平が直ちに実現する可能性は低いとの見方を示した。
トランプ氏はプーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領の間には「大きな憎しみ」が存在すると指摘。「2人の幼い子どもがひどく争い、互いを憎み合い、公園でけんかしているのを見たことがあるだろう」と例えて「しばらくけんかさせてから引き離した方がいい場合もある」と述べた。
ウクライナ軍は1日、シベリアと極北にあるロシアの空軍基地の爆撃機に向けて無人機(ドローン)攻撃を実施した。ロシアは南部の鉄道橋にもウクライナが攻撃し、7人が死亡したと発表した。
ロシア大統領府(クレムリン)は、プーチン氏が会談で報復攻撃を行わざるを得ないとトランプ氏に伝えたことを認めた。またウクライナによる最近の攻撃について、軍部が適切と判断した場合には対応するとの見方を示した。
トランプ氏は大統領2期目の就任以降、ロシアによるウクライナ侵攻を直ちに終わらせるとしていたが、戦闘はますます激化している。
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