エヌビディア株のコールオプションで大量売り、株価最高値から反落

Natalia Kniazhevich、David Marino

  • フアンCEOによるCESでの発表前はコール買いのトレンドだった
  • コールの出来高は1日平均の1.5倍、2月限に積極的売り

人工知能(AI)向け半導体大手、米エヌビディアの株価が昨年11月以来の最高値を更新した後に失速する中で、投資家は7日に同社株のコールオプション(買う権利)を大量に売却した。

  取引開始早々、1月17日満期のコール(権利行使価格140ドル)約20万枚と、2月21日満期のコール(同159ドルから165ドル)が60万-70万枚とともに取引された。サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者クリス・マーフィー氏によると、コールはほとんどが売られた。

  こうした売りは、テクノロジー見本市「CES」でのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の6日夜のプレゼンテーションに先立つ数営業日で目立ったコール大量買いの流れを逆転させたようだ。株価は米東部時間7日午後0時30分(日本時間8日午前2時30分)時点で前日比5.4%安の141.35ドル。取引開始直後は2.5%上昇していた。

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  マーフィー氏によると、エヌビディア株は3日午前の水準に戻っており、権利行使価格140ドルの1月限コールと同様、2月限のコールも「積極的に売られている」という。

  コールの出来高は既に過去1カ月の1日平均の1.5倍に達している。

原題:Nvidia Sees Wave of Call Option Sales as Stock Drops From Record (抜粋)

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