中国の対抗措置は大きな間違い、「負け戦になる」=米財務長官

ベッセント米財務長官(写真)は8日、トランプ米政権の対中関税措置に対し中国が対抗措置を表明したことは「大きな間違い」との考えを示した。3月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

[ワシントン 8日 ロイター] - ベッセント米財務長官は8日、トランプ米政権の対中関税措置に対し中国が対抗措置を表明したことは「大きな間違い」との考えを示した。また、米政府による関税措置を巡る交渉は対象国の要請に応じたもので、金融市場の下落に対応したものではないと述べた。

ベッセント長官はCNBCのインタビューで「中国によるエスカレーションは大きな間違いだと考えている」とし、「貿易赤字を抱えているのは米国だ。中国が米国に対する関税を引き上げても、米国は何も失うものはない。米国の対中輸出は中国の対米輸出の5分の1にすぎない。中国にとって負け戦になる」と語った。

その上で、トランプ大統領が通商交渉に自ら関与すると表明した。

欧州連合(EU)は付加価値税を含む非関税障壁を引き下げる必要があるかとの質問に対しては、何も排除されておらず、米国は貿易相手国からの提案を検討すると言及。

日本と韓国が米アラスカ州でのエネルギー事業への融資に関心を示していることを例に挙げ、「米国内で多くの雇用を生み出すだけでなく、貿易赤字の縮小にもつながるため、検討可能な代替案になり得る」と語った。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: