新種のダイオオグソクムシ、ダース・ベイダーにちなんで命名

Image: EurekAlert!

海底の暗黒面に蠢くアイツ。

水族館にでも行かないとお目にかかれない、デッカくて白いダンゴムシみたいな海の生き物「ダイオウグソクムシ」。

脚がいっぱいあるので虫系が苦手な人にはゴメンナサイですが、映画『スター・ウォーズ』好きなら興味深い話かと思います。

ヘルメットが似ている?

南シナ海南部、ベトナムの南沙諸島(スプラトリー諸島)で、体長32.5cm、体重1kgを超える新種のダイオウグソクムシが発見されました。

この新種は、頭部がダース・ベイダーのヘルメットと似ているという理由で「Bathynomus vaderi」と名付けられたのです。

市場で買ってきた

ダイオウグソクムシは深海にいる生物なので、捕獲は簡単ではありません。しかしベトナムではロブスターに似た味のご馳走として食べられるため、各地の市場に並ぶこともあるとのこと。

ハノイ大学のスタッフが購入した4匹のうち、2匹がシンガポール国立大学リー・コン・チアン自然史博物館に送られ、調査をすると…?

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頭楯部(鼻先の辺り)と尾節の構造がほかとは違い、オスの付属肢(脚の付け根にある短いトゲ)が明確に短いため新種と判断

甲殻類研究者たちにより、ベイダー(Vader)にちなんだ「vaderi」の名前になったのでした。

現地では珍味の虫扱い

ベトナムでは「bọ biển(海の虫)」と呼ばれ、市場で生きたまま売られているそうな。

昔は網にかかったオマケ程度で安かったのですが、7年前から味に注目され高級食材になったんですって。

日本でも揚げて食べるので、体験した人もいるかもしれません。いつかベトナムに行ったら、巨大なダース・ベイダーを味見してみたいものです。

Source: EurekAlert!, ZooKeys, PENSOFT via Boing Boing, NEW ATLAS

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