「これ以上のことできない」釧路メガソーラー計画、住民からの合意ないまま希少生物の止まり木など伐採開始(HTB北海道ニュース)

釧路市内でメガソーラーの建設を計画する大阪の日本エコロジー。昭和地区では先週から工事が始まり、希少生物が留まっていた木が伐採されました。 国の天然記念物、オジロワシ。つがいでしょうか。普段からこの木に留まっている様子が近くに住む人に度々、確認されていました。 その木が22日、メガソーラー建設のために伐採されました。 釧路市昭和地区で建設を計画している大阪の日本エコロジー。先月行われた住民説明会では住民からの合意は得られず。また、希少生物の調査をめぐっても市と協議が続いている状態でした。 町内会の関係者) 「(地域や希少生物と)共生はされていないのに、なぜこうやって 日本エコロジーは木を切ったり こういう作業をするのか。非道な会社と言ったら悪いですけど そこまでするのかという感じの会社」。 地域との軋轢は他の地区でも。 本間一義町内会長) 「とんでもないですよね。きちんとやってもらわないと、もう強行突破する構えみたいで。やっぱりこういう会社なんだと憤りを感じています」。 日本エコロジーは釧路市大楽毛地区にもおよそ6000枚のパネルを設置するメガソーラーの建設を計画しています。 町内会からの要望を受けておよそ60人の町民が参加した説明会。住民からは希少生物へ影響などについて不安の声が上がりました。 本間一義町内会長) 「地域住民と事業者と納得した形でやる方がベターじゃないかと。これからでもそういう結論を出せませんかと言ったら、「それはもう譲れません」の一点張りでした。残念です」。 日本エコロジー 大井明雄営業部長) 「我々としてもできるだけ地元の要望は聞く。十数項目要望が出てきた、その中でできることとできないことがあるにしても極力皆さんに寄り添って回答する」。 日本エコロジーは今月中に整地作業などに着手するとしています。 釧路市との協議が続く中で始まった工事。日本エコロジーは希少生物の調査について市の審査体制に問題があると主張しています。 日本エコロジー 松井政憲社長) 「データや調査を複数回行っているにも関わらず市として調査が信用性がないというような文書がきたので市に対してはこれ以上のことはできない」。 日本エコロジーは市内15カ所での建設を計画していて、そのうち12カ所で年内に工事を始める方針です。

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