テスラ、フランスでの販売不振続く-2月は前年比26%減

Craig Trudell

  • テスラの減少率は、業界全体の0.7%減よりも大きい

電気自動車(EV)メーカー、米テスラのフランスでの販売は2月、前月に続いて低調だった。欧州の主要EV市場の同国で、今年に入り同社の販売不振が続いている。

  フランスの自動車業界団体PFAの発表によると、テスラの2月の新規登録台数は前年同月比26%減の2395台だった。テスラの減少率は、業界全体の0.7%減よりも大きい。

  同国での1月の同社新規登録台数は前年同月比63%減の1141台と、2022年8月以来の低水準に落ち込んでいた。

  テスラは、同社で最も人気の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」のデザイン更新が一因で、今年の販売の出足が鈍っている。

  「モデルY」改良型の量産には生産ライン更新のため数週間の生産休止が求められ、それが販売減につながっている可能性がある。

  投資家の間では、テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏への反感の影響を同社が直接受けているとの懸念も生じている。マスク氏は、トランプ米大統領の顧問の1人として国際政治を巡り自己主張を強めている。

  ここ数週間、マスク氏に対する消費者の抗議活動がテスラの数十店舗で行われ、ショールームが複数破壊された。

Sales fell 44% through first two months of the year

Source: Plateforme Automobile

関連記事

テスラ、フランスで深刻な販売不振-1月の新規登録台数は63%減

マスク氏への反発新たな段階、テスラ離れに拍車-物議醸す政治姿勢

原題:Tesla Extends Early-Year Slump With 26% Sales Decline in France(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: