グーグル、文書やメールの“文脈”を理解して支援する「Workspace Intelligence」
Googleは22日、Google Workspaceの新機能「Workspace Intelligence」を発表した。Google ドキュメントやスライド、Gmail、チャットなどのWorkspaceアプリのコンテンツや進行中のプロジェクト、共同作業者などの関係性や文脈を理解しながら、作業を進めるための基盤となり、GeminiによるAI機能を取り入れている。
22日から開幕する「Google Cloud Next 2026」にあわせて、Google Workspaceの多くの機能強化を発表したもの。Workspace Intelligenceでは、単にアプリを連携するだけでなく、適切な情報を収集し、情報を分析し、ユーザーにとって重要な情報をアクションアイテムとして提示するなど、エージェント的に動作。過去の業務やコミュニケーションのパターンを分析し、ユーザー独自のワークスタイル、話し方、書式設定の好みを学習し、出力がユーザー本人にふさわしいものになるよう調整する。
GoogleアプリなどがAI連携するために、データと利用者を結ぶセマンティックレイヤー(semantic layer)となるもの。Microsoftが推進している「Work IQ」に近い、新たな情報連携の基盤として、Google Workspaceの各アプリなどが対応していく。
Google Chatにおいては、Chat内のGeminiに質問し、重要なタスク、未読のスレッド、緊急のアクションアイテムを提示するデイリーブリーフィングを提供。質問だけでなく、Workspaceのスキルを活用し、複雑なタスクを完了させ、ドキュメントやスライドの作成も行なえる。
Chatから都合の良い時間に会議をスケジュールしたり、プロンプトからファイルを探し出したりすることも可能。サードパーティ対応のコネクタにより、WorkspaceのコンテンツとAsana、Jira、Salesforceなどの外部ツールをGeminiと連携させることもできる。これにより、会話を離れることなく、業務全体のスタックにわたって情報を検索し、タスクを完了させられる。
プロジェクトを開始する際にも、Workspace Intelligenceが関連するメールやチャット、ファイル、ウェブ上の情報を取得し、ブランドやスタイル、会社のテンプレートを再現した書式のドラフトを作成してくれる。
Spreadsheetでは、必要な内容を自然言語で説明するだけで、スプレッドシート全体を作成/編集できる。Geminiが、ファイル、メール、チャット、ウェブ上のデータを統合し、データの可視化を支援する。
Google ドキュメントでは、Workspace Intelligenceを活用し、ビジネスデータに基づいたインフォグラフィックを利用可能。また、Geminiがドキュメント内のコメントを優先順位付けして返信できるほか、コメントのフィードバックに基づいてドキュメントを編集することも可能となる。
Google スライドでは、編集可能なスライド資料一式をワンクリックで作成できる。GeminiがWorkspace Intelligenceからのコンテキストを活用し、会社のテンプレートやビジュアルスタイルを守ったスライドを作成可能となる。
Gmailでは、受信トレイ内の重要な情報を整理して「AI inbox」に表示。また、Gmail検索でもAIによる概要(AI Overviews)に対応し、メールの概要をすぐに把握できる。Gmailで情報を検索すると、Geminiがさまざまなメールスレッドからの情報を統合し、重要なポイントの要約を作成してくれる。
Google ドライブもストレージとしての利用だけでなく、情報の整理や活用にGeminiが使われ、「保存場所から能動的なナレッジベース」へと強化する。ドライブにおいても、AIによる概要とAsk Geminiの一般提供が開始され、情報を素早く見つけられるようになる。
Workspace内のデータは、外部の学習には使わない。Workspace Intelligenceの提供開始時には、組織全体での利用を管理するための管理者向けコントロール機能が導入される。