また韓国軍の公開実演でドローンが墜落、今度は李大統領が見守る前

韓国国防科学研究所が主導する自爆型無人機は8月25日の海上運用試験で発射から4秒以内に海へ墜落し、韓国国防部が9月16日に開催した国産ドローンシステムのデモンストレーションでもドローンが次々と墜落や能力の実演に失敗したが、今度は李在明大統領が見守る前でドローンが墜落して気まずい雰囲気だ。

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韓国国防科学研究所(ADD)が主導する自爆型無人機には大韓航空が機体、ハンファシステムが指揮通信体系、LIG D&Aがロケットブースターの開発で参加し、8月25日に独島級揚陸艦の馬羅島から自爆型無人機の海上運用試験を実施したものの、用意した2機の自爆型無人機は全てランチャーから発射して4秒以内に海へ墜落した。

ADDは海上運用試験が失敗した原因について「使用されたランチャーの開閉扉の構造に不具合があり、これに発射した自爆型無人機が影響を受けて姿勢制御を失い海に墜落した」と発表していたが、9月16日に国内関係者、駐韓米軍関係者、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、ドイツなど海外関係者が約2,200人が見守る中で行われた国産ドローンシステムのデモンストレーションでも参加した複数の民間ドローンが実演に失敗してしまう。

韓国の大手防衛企業=ハンファエアロスペースがGA-ASIと共同開発しているGray EagleのSTOLバージョン=Mojave(モハベ)は短距離離陸を実演して見せたが、韓国のドローン企業=NED Solutionsが実演に臨んだ1人運用群集ドローン(1機の偵察ドローンが20機の自爆型ドローンを群集運用する技術)は21機による同時飛行や標的確認までは成功したものの、自爆型ドローンを標的に衝突させるまで長い時間を要して最終的に失敗した。

出典:Hanwha Aerospace

韓国のドローン企業=UAM Techが実演に臨んだコブラドローンによる迎撃ドローン=BIGYEOK(ビギョク)の空中発射と空中標的の破壊は、空中発射に成功したビギョクが空中標的を10分間にわたり追いかけ回したものの空中標的を破壊=命中させることに失敗、UAM Techは再び能力の実演に挑戦したものの今度は空中発射したビギョクが墜落してしまう。

韓国のドローン企業=T-Plusが実演に臨んだ迎撃ドローンは空中標的を飛ばすことに成功したものの、肝心の迎撃ドローンを飛ばすことが出来ずに能力の実演に失敗し、韓国の大手防衛企業=韓国航空宇宙産業がAI搭載ジェット無人機の実演に臨んだが、射出機から発射した直後に推力を失って墜落してしまい会場から溜め息が漏れ、直ちに予備機の2号機を発射して空に舞い上がったものの1分後には制御不能に陥って墜落してしまい、韓国ドローン企業=iONが実演に臨んだAI搭載の自爆型ドローンも能力の実演に失敗してしまう。

軍による導入済みシステムの実演、デモンストレーションのトリを務めた韓国の大手防衛企業=大韓航空によるAI搭載群集ドローン22機の実演は何とか成功したものの、前日の予行演習では民間企業による実演に問題がなかったため「デモンストレーション当日に大勢の観客と通信機器が集まったことによる周波数干渉が実演の失敗要因ではないか」と言及されているが、韓国メディアは一斉に「デモンストレーションでKドローンが連続で墜落した」「Kドローンのデモンストレーションで恥をかいた」「離陸直後に次々と墜落してアラブ首長国連邦やサウジアラビアの目の前で赤恥」だと報じことになった。

そして李在明大統領、康新哲国防部長官、趙正植国会議長など要人が参加した10月1日の国軍記念日式典中、国産の対空レーザー兵器の実演が行われ、標的として光ファイバー制御のドローン2機が飛び立ったものの、うち1機が離陸後すぐにバランスを崩して墜落し、2回目の実演でも2機のうち1機が実演空域を外れてしまい観覧席に墜落する恐れがあるためレーザーで迎撃できず、計2回の実演で標的4機のうち半分しか撃墜できなかったため気まずいことになってしまう。

今回の失敗原因は「大統領警護のため電波妨害装置の作動が絶対で光ファイバー制御のドローンしか使用できなかった」「1回目の失敗は光ファイバーケーブルが障害物に引っかかって墜落した」「2回目の失敗は式典上空の気象条件の影響でドローンが実演空域を外れた」と報じられ、韓国メディアは「軍公式の行事でドローン墜落事故が続けばK-ドローンの信頼に大きなダメージを与える」「ドローンの安定性やオペレーターの熟練度など早急に改善すべきだ」と指摘したものの「大統領が見守る中での失敗」「大統領出席の行事でまたK-ドローンが墜落」「3回のイベント中に相次いで墜落するK-ドローン」などと辛辣な報じ方が目立つ。

ウクライナでもFPVドローンのような小型機は気象条件が悪化すると使用できなくなり、無線制御に比べて光ファイバー制御のFPVドローンは操縦や機動上の制約が多く、決して全天候型の万能兵器ではないし、この種のドローンは圧倒的なシンプルさで実現した安さと供給量が優位性を作り出すため、これらの技術的課題(安定性や確実性など)を解消してコストや調達性を悪化させるのはドローンの優位性を損なうだけなので割り切りが必要だが、一般的には戦場での良い面にしかスポットライトが当たらないので残念な気持ちになるのも理解はできる。

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※アイキャッチ画像の出典:대한민국 청와대

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