会話で即バレ!「出世できない人」が無意識に連発している言葉とは?(ダイヤモンド・オンライン)

 「出世する人」と「出世できない人」は何が違うのか。心理学者の内藤誼人さんは、心理学的なデータに基づいて、「ヤバい」という口グセを無意識に多用するような人は「おそらく出世ができないだろう」と指摘する。「ヤバい」を多用する人が「仕事で評価されない」本当の理由とは?ビリー・スミス氏の研究と、マーク・プロコシュ氏の研究をもとに、詳しく解説する。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人) ● 出世できない人が 無意識に繰り返している口グセ  口に出すセリフが「ヤバい!」一択の人がいます。何を表現するときにも、すべてが「ヤバい」なのです。  もともと「ヤバい」は危険や締め切りが迫っているなどマイナスのことを表現するのに使われるのが普通でしたが、最近の人はプラスの意味としても「ヤバい」を多用することが多くなりました。  「今日の仕事が終わらないよ、ヤバい」 「取引先に連絡するの忘れた、マジヤバい」  これらが本来の使い方だと思うのですが、最近ではポジティブな表現のほうが多いような印象さえ受けます。  「うわっ、このお菓子、ヤバい」(「おいしい」という意味) 「推しのライブ、マジでヤバかった」(「とても素晴らしかった」という意味)  では、「ヤバい」を多用する人にはどのような特徴が見られるのでしょうか。心理学的なデータを援用すると、「おそらくそういう人ほど出世ができないだろう」という残念な読心術ができてしまうのです。「ヤバい」を無意識のうちに使っている人にはまことに申し訳ないのですが。

● ボキャブラリーが豊富な人は 知能検査で高い得点を示す  細かな表現ができず、何でもかんでも「ヤバい」ですませようとする人は、ボキャブラリー、すなわち語彙(ごい)力が貧困だと考えられるわけですが、語彙(ごい)力と知能検査の得点には強い関連があることが明らかにされています。  米セントラル・アーカンソー大学のビリー・スミス氏が、ボキャブラリーと知能指数との関連性を調べる研究を行ったところ、両者の間には0.8というかなり高い相関係数が確認されました。相関係数は-1.0から+1.0までの数値をとるのですが、0.8というのは相当に高い数値です。ボキャブラリーが豊富な人ほど、知能検査でも高い得点を示す傾向があると言えます。  また、ボキャブラリーが豊富な人は複雑な内容を正確に伝えたり、相手に合わせて表現を使い分けたりできるため、仕事上で評価されます。  頭が良いのに出世できない人も、広い世の中を探せばいることはいるでしょう。しかし、語彙(ごい)力が豊かで自分の考えを適切に伝えられる人のほうが、仕事上で評価されやすいのは確かでしょう。出世できるかどうかは、結局のところ上司からどう評価されるかにかかっています。 ● 知能指数の高い男性ほど 女性は付き合う相手として評価  最後にもう一つ、衝撃的な研究もご紹介しておきます。  カリフォルニア大学デービス校のマーク・プロコシュ氏は、まず男子大学生に「WAIS-III」というボキャブラリー・テストを受けてもらい、次に204人の女子大学生に長期的なお付き合いの相手(結婚を含む)としてそれぞれの男性を評価してもらいました。  その結果、知能指数の高い人ほど女性にお付き合いする相手として評価されたことがわかったのです。  どうしてこのような結果になったのでしょうか。プロコシュ氏らは、知能指数の高い人は将来的に社会的に成功しやすく、経済的にも安定した生活を送ることが期待されるため、そのことが魅力につながっている可能性を指摘しています。  今でこそ女性も男性のように社会進出するようになりましたが、昔はそうではなく、女性は家庭を守り、男性が主な稼ぎ手となるのが一般的でした。そのため、女性は男性の経済能力を判断する手がかりの一つとして、知的能力を重視する傾向が生まれたのかもしれません。

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