ネット通話の元祖スカイプ、5月に終了-マイクロソフトが14年前買収

Matt Day

米マイクロソフトは、約14年前に買収したインターネット通話「スカイプ」のサービスを5月に終了する。

  スカイプはかつてはデジタル通話の代名詞的存在だったが、ここ数年はスマホを主戦場とするコミュニケーションアプリや、ビデオ会議サービスのズームに押されていた。マイクロソフトはスカイプのブランドをビジネス用途にも広げようとしたが、そこでの競争はスラック・テクノロジーズに敗れた。

  マイクロソフトは職場向けのコミュニケーションサービスを「チームズ」の名称でゼロから構築。スカイプのユーザーに対しては、5月のサービス終了前にチームズへの移行オプションを提供する。

  同社によると、スカイプの月間ユーザー数は2016年には3億人を超えていた。しかし、2023年にはデイリーユーザー数が3600万人に減少。一方でチームズの月間ユーザー数は3億2000万人まで拡大している。

  スカイプは北欧の起業家らが2003年に創業。一時はイーベイの傘下となり、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社主導のコンソーシアムが所有していた時期もあった。マイクロソフトは2011年5月に85億ドル(スカイプの評価額に対して40%のプレミアム)で買収。当時のマイクロソフトにとっては過去最大の買収だった。

原題:Skype to Shut 14 Years After Microsoft’s $8.5 Billion Purchase(抜粋)

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