「私こそが外国人問題の元祖」川口市抱える埼玉2区、各候補がアピール 国民新人は触れず 「移民」と日本人
27日公示された衆院選で、埼玉県川口市の大部分が選挙区の埼玉2区には4氏が立候補した。トルコ国籍のクルド人の一部と地域住民の軋轢が表面化し、同時に行われている市長選でも外国人問題が争点となる中、衆院選の候補者はそれぞれが「私こそが外国人問題の元祖」とアピールしていた。
「活動家に焦点当てる」菅野氏
参政党新人で、川口市議を辞職して立候補した菅野静華氏(37)は、鳩ケ谷駅前でオレンジ色のビールケースに立ち、15人ほどの聴衆を前に「日本を守れなければ、大好きな川口も守れない」と出馬の動機を説明。
「他党も『外国人にルールを守らせる』と言っているが、外国人を支援している活動家や日本へ呼んでいる人たちに焦点を当てなければ、根本的な解決にならない」と訴えた。
同党比例代表北関東ブロックから出馬した豊田真由子氏(51)が応援にかけつけ、「こうして皆さんの前でお話しするのは9年ぶりです」と切りだし、「積極財政も外国人問題も参政党が言いだしたこと。時代が参政党に追いついてきた」と語った。
「今年中に結果を出す」高橋氏
3選を目指す日本維新の会前職で党県代表の高橋英明氏(62)は川口駅頭で選挙カーの上から、「われわれが連立に入って、政治が確実に動きだした」と通行人らに向かって第一声。
「私は令和3年の初当選から外国人問題をずーっと言い続けてきた。皆さまにも長いことご心配をかけたが、目先の問題はほとんど政策ができあがり、今年中にしっかりと結果を出す。ご期待いただきたい」
外国人問題は次のステージに進んでいるとして、人口減少問題を指摘。「外国人をある程度は受け入れるとしても、めったやたらに受け入れてはいけない。総量規制や量的マネジメントが必要だが、経済界とのつき合いが深い自民党は消極的。そこで、われわれ維新の出番だ。ぜひ私を小選挙区で当選させていただきたい」と訴えた。
「センターで一挙解決」新藤氏
10選を目指す自民前職で元経済再生相の新藤義孝氏(68)は、選対最高責任者として引退が決まっている奥ノ木信夫市長(74)を迎え、川口駅前広場に自民党県議と市議ら14人、支持者ら約160人を集めて出陣式。
物価高対策、子育て政策を論じた後、「外国人問題が市民に大きな不安と不満を招いている」と述べ、「この問題を一挙に解決するために、川口に『外国人政策対応センター』を設置する」と語った。
センターは、市が設置するが国の職員らが常駐するワンストップ窓口と説明。「これまで外国人の相談窓口はあったが、外国人問題の相談窓口は全国でもない。川口でつくって、全国に普及させたい。この街の秩序と安心安全を実務的に確保する」とアピールした。
触れずに「生活中心」細谷氏
国民民主党新人で元外務省職員の細谷勇人氏(36)は商業施設「アリオ川口」前の公園で出陣式。上田清司参院議員(77)らが応援に駆けつける中、支持者ら約20人を前に「36歳、現役世代まっただ中の平成生まれです」と第一声を上げ、約6分間の演説中、「もっと手取りを増やす」などと訴えたが、外国人問題には触れなかった。
細谷氏は演説後、触れなかった理由について取材に対し「特に理由はないが、外国人問題はもちろんこの川口で非常に争点になっており、ホームページでも『不法滞在や不法行為は許さない』などと訴えている」と説明。
「ただ、今回私が市内の有権者を回っていく中で、あまり外国人がいやだという声は聞かれなかった。むしろ『この物価高なんとかしてほしい』との期待の声が多かったため、生活問題を中心に訴えた」と語った。
共産は擁立見送り
一方、令和6年の前回衆院選では元県議が出馬した共産党は今回、擁立を見送った。
また、川口市内では今月25日告示、2月1日投開票の市長選・市議補選と重なったため、選挙ポスター掲示板は市長選・市議補選の716カ所に対し、約半数の388カ所に縮小。
期日前投票も公共施設が確保できず、28日からは市長選の3カ所に対し、衆院選は市役所1カ所だけとなっている。市長選・市議補選後の2月2日からは、市内9カ所で受け付けるという。
◇埼玉2区立候補者(届け出順)
菅野静華(37)元川口市議 参新
高橋英明(62)党県代表 維前
新藤義孝(68)元経済再生相 自前
細谷勇人(36)元外務省職員 国新