交渉相手はプーチン氏のみ、米欧との合意が前提=ゼレンスキー氏

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、和平交渉を巡り、協議すべきロシア側当局者はプーチン大統領のみであり、その条件としてトランプ米大統領や欧州首脳と共通計画で合意した後だとした。13日撮影(2025年 ロイター/Gleb Garanich)

[キーウ 14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、和平交渉を巡り、協議すべきロシア側当局者はプーチン大統領のみであり、その条件としてトランプ米大統領や欧州首脳と共通計画で合意した後だとした。ただ、「米国にはまだウクライナの和平計画がないと思う」とも述べた。

この日から開催のミュンヘン安全保障会議での発言。

ゼレンスキー氏はまた、トランプ氏から個人の電話番号を渡され、「いつでも電話してよい」と言われたことを明かした。

一方、米国がウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加盟に反対していると指摘し、「米国は実際にはウクライナをNATO加盟国として見ていない。単に話題にしているだけだ」と批判した。

さらに、NATO加盟が実現しない場合、ウクライナは軍の規模を150万人に倍増する必要があるとの見解を示した。

今後の外交日程についてゼレンスキー氏は、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、トルコを訪問する予定であることを明らかにしたが、具体的な日程は示さなかった。これらの訪問中に米国やロシアの当局者と会談する予定はないとしている。

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