激しい下痢が続く寄生虫感染症、米で1400人が発症 生野菜やプールに注意
米国の複数の州で、寄生虫が原因で激しい下痢の症状を引き起こすサイクロスポラ症の感染者が増え続けている/Zoranm/E+/Getty Images
(CNN) 米国の複数の州で、寄生虫が原因で激しい下痢の症状を引き起こすサイクロスポラ症の感染者が増え続けている。サラダのような生野菜の摂取や遊泳などには特に注意が必要だ。
最も症例が多いミシガン州では1200人以上が発症した。オハイオ州でも200例近い症例が報告されているほか、ニューヨーク、イリノイ、インディアナ、ノースカロライナ、テキサスの各州でも感染者が急増しているが、同じ感染源を原因とする集団感染かどうかは分かっていない。入院した患者は40人を超えている。
サイクロスポラ症に感染しても死に至ることはまずないものの、水状の下痢や腹部のけいれんや張りといった症状のため脱水状態に陥って、入院が必要になることもある。
「ノロウイルスなどは感染してもつらいのは24~48時間程度だが、この寄生虫の場合、再発を繰り返すパターンが数週間から時には数カ月にわたって続き、体力が著しく消耗する」。ジョンズ・ホプキンス大学のケイトリン・リバーズ氏はそう解説する。
今回のサイクロスポラ症流行を引き起こした感染源は、まだ特定されていない。
サイクロスポラ症は、人から人へと直接感染することはない。大抵は、生野菜などを食べたり遊泳プールの水を飲んだりすることで感染し、数週間後に発症する。
この寄生虫は塩素に対して耐性を持つことから、湖や川だけでなく、塩素消毒されたプールや水遊び場などのレクリエーション施設でも感染することがある。自分が住む地域で発生した場合、公共プールなどの利用は控えるのが最善かもしれない。
果物や野菜は加熱調理するのが最も安全だとリバーズ氏は指摘する。
ミシガン州の保健福祉当局によれば、食品は内部温度が約70度以上になるまで加熱すれば、サイクロスポラを死滅させることができる。
サラダ野菜など加熱できない場合は、1分以上かけてよく洗う必要がある。ボウルなどに入れて水に浸し、手で優しく振り洗いする。
ただし、サイクロスポラは粘着力が強く、たとえよく洗ったとしても全ては除去できなかったという検証結果もある。
レタスなどは外側の葉を取り除いて捨て、硬い果物や野菜は柔らかいブラシでこすり洗いすることで、リスクを減らす一助になるかもしれない。
高齢者や、免疫機能を低下させる薬を服用中など感染リスクの高い人は、過去に集団感染の原因となった食品を摂取しない方がいいかもしれない。
もしも下痢の症状が48時間以上続く場合は医療機関を受診して検査を受けるよう、感染症の専門家は促している。