ハワイ現地ルポ TUBE40周年記念ライブ 還暦の前田亘輝“入国危機“乗り越え熱唱
4人組ロックバンド「TUBE」が、デビュー40周年を記念した米ハワイ公演「40th Anniversary Live TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2025.6.1 」を1日(日本時間2日)、ワイキキの野外音楽堂「トム・モファット・ワイキキ・シェル」で行った。20年ぶりのハワイ公演に日本から3000人を超えるファンも駆けつけ、ボーカル・前田亘輝の還暦(4月23日)とグループ結成40周年を祝った。
20年ぶりのハワイ公演、前田の還暦と記念すべき40周年を祝福
コンサートは現地時間の午後6時半からスタート。前日まで快晴が続いていたが、この日は朝から雨がパラつくあいにくの天候。だが、前田が登場する拍手と絶叫に包まれ会場は一気に盛り上がり、「ゆずれない夏」「Only You 君と夏の日を」で幕が開けた。
前田は「スペシャルイヤーにようこそおこしくださいました」とあいさつ。続けて「我々より先に入られた方、きっとドキドキされたことでしょう。しかし、日本から飛び立つことの出来なかった私達は、もっとドキドキでした」と明かした。
「しかも、始まる前は雨が降りましたが、これも雨降って地固まるっていうことだと思います。これからも前途いろいろあるかもしれませんが、何となくやっていけるんじゃないかという、そんな暗示のような気もします」と心晴れやかに、60代への意欲を語っていた。
コンサートでは、600曲にも及ぶTUBEの作品の中から、ハワイで聴きたい曲として「SUMMER CITY」「夏だね」、さらにフラダンスチームと共にハワイアンバージョンで「SUMMER DREAM」「ビーチタイム」など2時間半にわたって全20曲を力一杯熱唱した。
ハワイ州知事が「TUBEの日」認定も直前のビザトラブル
今回のコンサートを巡っては、ジョシュ・グリーン・ハワイ州知事が6月1日を「TUBEの日」と認定するなど、ハワイではTUBEの公演に注目が集まっていた。
ところが、開催4日前の5月28日になってビザの許可が出ていないことが明らかになり、公演開催そのものが危ぶまれる事態となった。
しかし、在日米大使館などの配慮もあって2日前の30日に、正式にビザが発給されたことから急きょ、メンバーがハワイ入りすることができ、無事に開催を迎えた。
関係者によると、一時に「メンバーだけでも入国できれば」という緊急事態に陥り、前田は、たとえ1人だけでもステージに立ちたいと思っていたようだという。それだけに、安堵した表情は隠しきれず、その分、ステージでのボルテージもあがっていた。
会場に詰めかけたファンも「楽しみにしてきたので、予定通り開催できて良かった」と一様にホッとした表情だった。