「もう地獄です…」貯金できない人が貯められるようになった“科学的に証明された方法”とは(with online)

「給料日前にはいつもカツカツ……」「なかなか貯金ができない」そんなお悩みを抱える方に知ってほしいのが、世界の一流研究機関が科学的に証明した、誰もが実践できる驚きの貯金術。 貯金ゼロから1000万貯めた主婦が説く「お金が貯まらない人」に共通している8つの致命的な特徴 そこで今回は、世界の一流研究機関が科学的に証明した、112もの“人生が変わる習慣”を、見開き図解入りでわかりやすく解説した書籍『科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ)を一部抜粋してご紹介。 心理学と行動経済学の最新研究に基づくテクニックを取り入れれば、今日からあなたも「自然にお金が貯まる人」に変われます!

<デューク大学 アクバスとアリーリーらの研究> 貯金残高をレコーディングすることが貯蓄をうながす【効果】貯蓄力 ■貯蓄の意思決定には心理的な要素が関わっている お金を貯めるにはどうしたらいいのでしょうか? デューク大学のアクバス、アリーリーらは、ケニアの貯蓄商品提供企業と提携し、心理的な工夫や金銭的インセンティブが、収入が少なく不安定な人々の貯蓄率をどれほど高められるか、という検証を行っています。 実験は6か月間にわたって行われ、さまざまな条件を設けて調べたところ、興味深いことが判明しました。 条件の1つに、毎週、貯蓄残高の報告とリマインド(注意喚起)のテキストメッセージを送るというものがあったのですが、その際に、以下のいずれかの追加条件を加えたといいます。 (1) 子どもから送られてきたかのように見せるリマインドメッセージ (2) 実験期間中の各週に金色のコインを送り、参加者はこのコインに毎週の預金を記録する (3) 週ごとの貯蓄額に対して10パーセントまたは20パーセントのインセンティブ(週末に加算されるパターンと、あらかじめ最大額が週はじめに支給され、あとで調整されるパターン) その結果、もっとも効果が高かったのは(2)のコインであることが判明しました。参加者の平均貯蓄額ももっとも高く、ほかの条件の2倍以上の貯蓄を記録したほどだったといいます。 実験を主導したアリーリーは、コインが「目に見える形で記録を残せる物体」であったため、参加者がより頻繁に貯金することを思い出すきっかけになったのではないかと分析しています。貯蓄の意思決定には心理的な影響が反映されやすく、目に見えることが意思を固くすることが示唆されたというわけです。 ■お金を擬人化したらお金を守りたくなる また、浙江(せっこう)大学のワンらの研究で、お金に人間の特徴を与えることで(=擬人化)、人々はお金を“傷つきやすい存在”として扱うようになり、守ろう=貯金しようとするようになるという面白い研究も存在します。 この研究では、お金のイラストに目をつけたり、「私を安全な場所に入れてほしいな……」とお金が語りかけてくるような文章をあえて書くなどして貯蓄率を調べたのですが、擬人化されたお金を見たり、読んだりした人は、実際の貯金行動が平均18パーセント増加したといいます。 「お金に感情がある」と考えることで、お金が“傷つきやすい存在”に見え、守ってあげたい(=貯金しよう)という心理が働いた―と、研究では説明しています。 なかなか貯金ができないという人は、「お金の目」や「話しかけてくるお金」など、ちょっとしたデザインや表現を施すだけで心理が変わるということを覚えておくといいでしょう。 『貯金残高を記録し頻繁に確認することが貯蓄をうながす。お金を擬人化してみると自然に貯蓄したくなる』 次回は、大学の研究で判明した、“貯蓄力をアップさせる”性格特性に合った貯蓄戦略についてご紹介します。

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