科学の力で描いた「天の川銀河」最新の想像図【今日の宇宙画像】

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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:国立天文台)

こちらは、私たちが住む「天の川銀河(銀河系)」の想像図です。

長年の観測によって、天の川銀河は中心部分に棒状の構造がある「棒渦巻銀河」であることが明らかになっています。

この想像図は2023年1月に公開されたもので、水素・一酸化炭素といったガスの分布の観測データや、数値シミュレーションの結果といった最近のデータが用いられています。

太陽系は、天の川銀河の中心から約2万6000光年離れた位置にあり、渦巻腕(渦状腕)がある銀河円盤の中に存在します。

そのため、私たちは天の川銀河の全貌を外から見ることはできません。夜空に見える「天の川」は、内側から見た銀河円盤の姿なのです。

ここに描かれているのはあくまでも想像図ですが、渦巻腕の数や位置、棒状構造の存在といった天の川銀河の特徴は、科学的な証拠の積み重ねによって明らかになったことで、初めて描くことができるのです。

冒頭の画像は、国立天文台アルマ望遠鏡の公式Xアカウントが2025年5月20日付で紹介しています。

【▲ 天の川銀河の想像図に太陽系の位置や渦巻腕の名称などを追記したバージョン(Credit: NAOJ, Hiroyuki NAKANISHI and Yoshiaki SOFUE, M. J. Reid et al, Baba et al.)】 【▲ 天の川銀河の想像図、斜めから見下ろしたバージョン。太陽系は奥側に位置しています(Credit: NAOJ, Hiroyuki NAKANISHI and Yoshiaki SOFUE, M. J. Reid et al, Baba et al.)】

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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