【動画】佐藤琢磨、伝説のホンダRA272で爆走!幕張メッセがまるで「F1モナコGPのよう」!マクラーレン・ホンダMP4/5のV10エンジン音に興奮
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2025年1月11日(土)朝10時、千葉県の幕張メッセにて開催されている「東京オートサロン2025」特設会場には多くのファンが集まった。会場の中央にはHonda RA272とマクラーレン・ホンダMP4/5が並べられ、ホンダV10エンジン音が鳴り響き、ホンダF1初優勝マシンが疾走した。
■マクラーレン・ホンダMP4/5、V10エンジン音!
まず最初にマクラーレン・ホンダMP4/5に搭載されているHonda RA109Eエンジンに火が入った。RA109Eは、3年連続ドライバーズ・チャンピオンと4年連続コンストラクターズ・チャンピオンを獲得したV10エンジンだ。1989年のドライバーは、アイルトン・セナとアラン・プロストで、2人で16戦10勝を挙げている。
幕張メッセに持ち込まれた車両はカーナンバー2で、プロストがチャンピオンを獲得したマシンだ。
この日の走行はなかったが、エンジン音が鳴り響くと佐藤琢磨はマシンに乗り込んだ。予定外の行動にMCのサッシャも驚いたが、佐藤琢磨は「振動を感じたかった」と当時のチャンピオンマシンのエンジン音を全身で堪能した。
■佐藤琢磨、幕張メッセをHonda RA272で爆走
続いてHonda RA272に話題が移り、他の時代のマシンとの違いを聞かれると「シートベルトがない(笑)」と佐藤琢磨は即答した。
Honda RA272はホンダがF1に参戦して2年目、60年前の1965年10月のメキシコGPでデビュー11戦目にしてF1初優勝を遂げたマシンで、ホンダF1の伝説とも言えるマシンだ。
佐藤琢磨は「バイクのV6エンジンを2つ繋げた1.5LのV12エンジン」と解説しており、13,000回転の高回転エンジンを横置きという珍しい形で搭載している。
RA272に乗り込んだ佐藤琢磨は、シートベルトのないマシンをスライドさせながらコースを2周走らせると、「モナコみたいだった!」と興奮した様子。直線から駐車場へと戻ってくるあたりは、「モナコのトンネルを抜けた後のシケインとタバココーナーみたいだった」と笑顔で語った。
長い直線では「シフトを4速まで、5速までいけたけど怖かった(笑)11,000回転まで上げて、たぶん時速200km/hくらいかな」と語った。このマシンは多くのレーシングカーと同じくエンジン回転数を見るためのタコメーターのみが装着されており、スピードメーターはついていないため実際の速度はわからないが、「このマシンは前後のウイングがない」ため、かなりの速度に到達するようだ。
ホンダF1初優勝マシンの特性について「エンジンが載っているリアが重くてフロントがすごく軽いからアンダーステアが強いけど、フロントの向きを変えてアクセルでリアを滑らせて向きを変えると身体と一体感がある」と語った。
また「まっすぐ走らなかった(笑)」と笑いながら語ると、リアのサスペンションやロールバーあたりをのぞき込みながら「ちょっと柔らかかった」とフィードバックした。たった2周のイベント走行で多くの具体的なフィードバックをするあたりは、さすがインディ500で世界一を2度も経験したドライバーだ。
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