NASAが小惑星探査ミッション「Psyche」探査機の問題を調査中 キセノン供給圧力が低下

Psycheは火星と木星の間に広がる小惑星帯を公転する最大幅280kmの小惑星「Psyche(プシケ)」の周回探査を目的とするミッションで、低コスト・高効率な探査を目指すNASAの「ディスカバリー計画」14番目のミッションとして2017年に選定されました。 Psycheは鉄やニッケルといった金属を豊富に含む「M型小惑星」に分類されていて、その正体は初期の太陽系で形成された原始惑星のコア(核)ではないかと予想されてきました。過去に探査機が接近して観測した小惑星や彗星は主に岩石や氷でできていたため、Psyche探査機は金属質の小惑星を初めて間近で観測することになります。 地球のコアを直接調べることはできませんが、原始惑星のコアだった可能性があるPsycheの観測を通じて、地球のような惑星の形成についての貴重な情報が得られると期待されています。 2023年10月にアメリカ企業SpaceXの「Falcon Heavy(ファルコンヘビー)」ロケットで打ち上げられたPsyche探査機は、2026年春に火星でスイングバイを実施した後、2029年にPsycheに到着して、26か月間にわたる周回探査を実施する予定です。 参考文献・出典 NASA - NASA’s Psyche Mission Looking Into Propulsion System

sorae編集部

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