緑色に輝くレモン彗星とスワン彗星、見つけ方と写真撮影のコツ(Forbes JAPAN)

■レモン彗星の見つけ方 今年1月に発見されたレモン彗星(C/2025 A6)は、10月10日時点で太陽から1億2600万km、地球からは1億1380万kmの距離にある。 11日には夜明け前の北東の低空で、北斗七星の右側に位置しており、双眼鏡で追跡可能だ。北斗七星のひしゃくの外側を形づくる2等星ドゥーベ(おおぐま座α星)とメラク(おおぐま座β星)を結び、その線をそのまま右方向へと約2倍延ばしたあたりのやや下方を探すと見つかるだろう。なお、さらに右手へいったところに輝く明るい星は、しし座の1等星レグルスである。 レモン彗星(C/2025 A6)を探すのに最適な時間帯は、観測地点における日の出の約90分前~60分前だ。たとえば東京の場合、11日の日の出時刻は午前5時44分なので、午前4時15分頃からの30分間が理想的となる。ちょうど金星が東の地平線から昇ってくるタイミングだ。それより早い時間帯でも観測できなくはないが、彗星の高度が低い。 彗星が見える高さは観測する場所によって変わってくるが、東京ではこの30分間に約25度から30度まで上昇する。腕を体の前に真っすぐ伸ばして拳を握った、その握りこぶし1つ分の幅が約10度と考えるとわかりやすい。時間が進むほど彗星の高度は上がるが、東から空が白んでくるうえ、西に沈む月の光も視界に入ってきて観測は難しくなる。 ■スワン彗星の見つけ方 9月に発見されたばかりのスワン彗星(C/2025 R2)は、10月10日時点で太陽から1億2240万km、地球からは4890万kmの距離に位置している。 青みがかった緑色に光るこの彗星は、11日の日没後、南西の低空にあって双眼鏡を使えば見える。さそり座の1等星アンタレスの右上方、さそりの頭とはさみを象る3つ星のほぼ真上を探してみよう。 スワン彗星(C/2025 R2)を見つけるのに最適な時間帯は、観測地点における日の入り1時間後からの30分間となる。東京なら、11日の日の入りが午後5時11分なので、午後6時10分頃~同40分頃だ。彗星の高度は観測地点によって異なるが、東京から見える高さは30分間で約21度(握りこぶし約2つ分)から17度近くまで下がる。 今後、スワン彗星(C/2025 R2)は左上方向に尾を伸ばしながら増光し、さそり座からへびつかい座へ、さらにはへび座へと移動して高度を上げていく。見ごろは地球に最も近づく10月20日頃で、その後は地球から遠ざかり、明るさを失っていく。

Forbes JAPAN
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