京都が限られたチャンスを生かしてドロー!! 次節出場停止もFWエリアス、広島から得点ランク単独首位浮上の同点弾

エリアスが千金同点弾

[9.12 J1第29節 広島 1-1 京都 Eピース]

 1試合消化の多い6位・サンフレッチェ広島は12日、ホームに4ポイント差で追う首位の京都サンガF.C.を迎えてJ1第29節を開催して1-1で引き分けた。

 広島は日本時間換算で日本代表戦から中1日のGK大迫敬介が先発出場し、DF荒木隼人と同じくアメリカ遠征を行った韓国代表DFキム・ジュソンはベンチスタートとなった。対する京都はFWマルコ・トゥーリオがおよそ1か月ぶりのメンバー入りで交代要員に名を連ねた。

 前半は攻め込む広島と集中した守備を見せる京都の構図。右サイドのパス交換やMF中島洋太朗の高いパスセンスを生かしてゴールに迫っていくが、なかなか枠内シュートは放てない。前半43分にはDF佐々木翔が左CKをGK太田岳志の前に入って合わせるもクロスバーに嫌われた。

 速報値では広島が前半に13本のシュートを放った一方、京都はFWラファエル・エリアスが大きくふかした1本のみ。ただともにゴールレスで前半を終了した。

 後半最初の決定機は京都が作った。開始2分、FW原大智がDF塩谷司から流れたボールを奪って左サイドを突破。中央へ折り返したボールをエリアスが収めたが、絞ってきた佐々木の対応でシュートには至らなかった。対する広島は後半9分、中島のパスを受けたMF東俊希がグラウンダーのクロスを送ってFW木下康介がシュート。右足アウトサイドで巧みに合わせたが、クロスバーに阻まれた。

 それでも広島は後半18分、塩谷の縦パスから木下が反転してシュートを放つと、太田の好セーブで跳ね返ったボールが京都DF佐藤響に当たってゴールへ飛ぶ。これも太田がスーパーセーブで凌いだが、クロスバーから跳ね返ったところを佐々木が押し込んで待望の先制点を奪った。

 追いかける京都は後半12分、エリアスがイエローカードを貰って累積4枚目で次節出場停止となった。次節は20日の清水エスパルス戦となっている。  広島は後半40分、木下がクロスボールのこぼれ球を拾ってシュートを放つも、ポストに嫌われた。すると京都は同43分、トゥーリオのグラウンダーのパスを受けたエリアスがトラップで反転して左足を振り抜くとゴール右隅に決まって同点。エリアスは限られたチャンスをものにし、今季16点目で得点ランキング単独首位に浮上した。  追いつかれた広島は荒木を前線で起用して攻勢を強めにいったが、2点目は生まれずにタイムアップ。1-1の引き分けに終わった。●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中
データ提供:Opta※大会の公式記録と異なる場合があります

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