33歳で仕事をリタイアした元数学教師が「目標達成に役立った」と語った書籍3選
スティーブ・チェン氏はロサンゼルスで数学教師としてキャリアをスタートさせ、月に5000ドル(約71万円)を得ていた。
しかし、33歳のときに経済的な自立を果たしたのでフルタイムの仕事からリタイアした。
現在は、4つの収入源から月に2万8000ドル(約398万円)を得ている。
チェン氏は昔からお金の扱いが得意だったわけではない。実際、株式市場は大金持ちだけが参加できる場所だと思い込んでいたほどだ。
パーソナルファイナンスについて勉強しはじめてようやく、ほかの人がどうやって経済的な自由を手に入れ、若くして退職しているのかを知った。
その際、チェン氏はパーソナルファイナンスに関する本をたくさん読み、投資や貯金、あるいはお金に関するポジティブな考え方などを学んだ。
そして学んだことを自分の人生にも取り入れた。
以下、チェン氏にとって経済的な目標を達成するのに最も役に立った3冊を紹介する。
1.『ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人――お金を引き寄せる「富裕の法則」』
T・ハーブ・エッカー著(2005年、三笠書房、本田健訳)
この本のおかげで、チェン氏はお金に関するネガティブなイメージを拭い去り、それをポジティブな「資産ファイル」で置き換えることができた。
この本の伝える重要なメッセージは、お金あるいはお金持ちに対するネガティブなイメージが、人の富を築く能力に悪影響を及ぼすということだ。
著者のT・ハーブ・エッカー氏は、読者にお金持ちを肯定的な目で見るよう促し、彼らの習慣を見習うようすすめる。
アンソニー・ロビンズ著(2019年、ダイレクト出版、夏井幸子訳)
この本のおかげで、チェン氏は経済的自由を手が届く目標とみなせるようになり、お金との関係を改善できた。
モチベーションスピーカーでビジネスコーチでもある著者のアンソニー・ロビンズ氏が読者に向けて、重要な経済概念を説明し、なぜそれらが大切なのかを説明する。
加えて、株式市場と人生の浮き沈みに耐えられる投資の設定方法を、順を追って丁寧に解き明かす。
この本の執筆には、資産管理会社クリエイティブ・プランニング(Creative Planning)の社長であるピーター・マロークも関与している。