異国でかけた詐欺電話 拒否すると別室で… 45歳配管工の転落
毎日新聞 2026/6/19 11:00(最終更新 6/19 11:00) 有料記事 2015文字
スマートフォン(写真はイメージ)=東京都千代田区で、鈴木紫門撮影
茨城県神栖市の配管工の男性(45)は副業をしても金に困っていた。
「にこにこして座っているだけで、1日10万~15万円もらえる仕事が中国である」
2024年4月ごろ、10年来の知人から誘われた。本当の「仕事」は伏せられて--。
茨城県警など合同捜査本部は24年10月、カンボジアを拠点に特殊詐欺の電話をかける「かけ子」の日本人12人を詐欺容疑で逮捕した。配管工の男性もそのうちの1人だ。
一連の事件で計17人が逮捕され、被害額は10都府県、約1億7000万円に上る。
水戸地裁で開かれた裁判や捜査関係者の取材から、国際的な特殊詐欺事件に迫る。
<主な内容> ・「自分も20万円もらった」 ・「中国系マフィア」が仕切る「街」 ・拒否後に別室で待っていたのは…
・1日8時間「労働」後の反省会
10年来の知人からの誘い
一人親方として仕事を請け負っていた。
ただ、業者から4カ月も代金が支払われないこともあった。
住宅ローンもかさみ、知人や銀行に相談したが金を工面できず、闇金に手を出した。
そんな時、仕事を紹介してくれたのが風俗店従業員の知人(54)=所在国外移送目的誘拐容疑で逮捕=だった。
無店舗型性風俗店(デリバリーヘルス)を4店舗経営していた知人からノウハウを教わり、男性も副業にしていた。
それでも生活は苦しく、知人から「中国でブランド販売の手伝いの仕事がある」と簡単に稼げる仕事を紹介された。
怪しいと思ったが、長年の付き合いでだまされたこと…