米国株の空売り投資家が次々降参-ポジショニング「一方的」とシティ

Michael Msika

  • 高値更新の中、持ちこたえていたショートポジション保持者が降参

S&P500種株価指数が最高値更新を続け、2021年以来最高のパフォーマンスで年を終える見通しの中で、空売り投資家が降参している。シティグループのストラテジストが指摘した。

  クリス・モンタギュー氏率いるストラテジストはリポートで、S&P500種先物での投資家のポジショニングは「完全に一方的」だと指摘。

  S&P500種は「4週連続で最高値を更新しており、持ちこたえていたショートポジション保持者が次々降参している」と記述した。

  米国株への投資意欲は今年、衰える兆しが見えなかった。S&P500種はテクノロジー株の好調と米資産を選好する動きを追い風に27%上昇し、何回も最高値を更新。ドナルド・トランプ氏の大統領当選後、減税と規制緩和への期待から上げはさらに拡大した。

  対照的に、ユーロ・ストックス50先物のポジションは依然として弱気で、上場投資信託(ETF)からの資金流出は加速している。

  シティグループのストラテジストによると、投資家はここ数週間、欧州株に対してネットショートポジションを維持しており、先物のロングポジションの100%が含み損の状態にあるという。

原題:Wall Street Short Sellers Throwing In the Towel, Citigroup Says(抜粋)

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