カナダ劇的な8強進出、PoolA|広尾晃「野球のことを中心に、そのほかの話題も」
プエルトリコのヒラム・ビソーン・スタジアムは築60年を超え、観客席も1万8千しかない。4つの地区のスタジアムでは最もみすぼらしいが、劇的な試合が行われ、大いに盛り上がった。PoolA、最後の4試合の結果を紹介する。
3月10日パナマ対コロンビア
MLB公式から
コロンビア先発はアルメイダ、パナマはエスピーノ、ともに好投して無失点。6回、コロンビアはハロルド・ラミレスのタイムリー、ジョーダン・ディアズの犠飛、レイナルド・ロドリゲスのタイムリーで4点を先取。パナマはその裏、ホセ・キャバレロのソロで反撃。8回にはベタンコートのタイムリーなどで追撃するも、8回途中から登板したガルシアが無失点で逃げ切った。
〇加藤暁アナ、多村仁志
J-Sports的なオフチューブ。8回からの息詰まる展開を、2人は緊張感ある実況をした。8回裏は「コロンビアは、3バッターミニマムのために(打たれた)スリガを変えられなかったことが大きい」とMLB流のルールの問題があったことを指摘した。
3月10日キューバ対プエルトリコ
勝てば勝ち抜けが決まるプエルトリコ。2回、プエルトリコは先発ロバイナを攻め、1死満塁からマルドナードの3点タイムリー二塁打で先制。5回にはコルテスの犠飛で4点目、キューバは6回にデスパイネの二塁打、失策も絡みアリエル・マルティネスが本塁を踏む。しかし今季からドジャースのエドウィン・ディアズが、大会出場選手中歳年長のアレクセイ・ラミレスを三振に切って取り、最後を締めた。少し降雨があったようだが、これも好ゲームだった。
〇豊原謙二郎アナ、中嶋聡、川﨑宗則
アリエル・マルティネスのコミカルなプレーを「またマルちゃんが」と茶化す。しかし、最終回のディアズの登場では例のトランペットも鳴り響いたが、アナ、解説者ともに盛り上がった。川崎のディアズを語る言葉の熱さが印象的だった。
3月11日プエルトリコ対カナダ
2チーム目の価値抜けを目指すカナダ。初回、プエルトリコはアレナドのタイムリーで先制。カナダは3回、オニールが押し出しで追いつく。さらにブラックも押し出し。4回にはトロのタイムリーも出て3対1、しかしプエルトリコはマルドナードの二ゴロの間に2点目。息詰まる展開となったが、カナダはアレン、ダイクゾーンとつなげて逃げ切った。
勝ち抜けが決まっていたプエルトリコだが、本拠地最終戦だけに、闘志を見せた。
〇加藤暁アナ、中嶋聡
好ゲームに水を差さない控えめな中継だった。あまりしゃべらなかったが、中嶋聡の「監督目線」での解説は興味深かった。これで、最終戦で2チーム目の勝ち抜け決まることとなる。
3月12日キューバ対カナダ
勝った方がマイアミに行けるという大一番。カナダはクアントリル、キューバはモイネロというエースを立てる。モイネロは3回、連打とパスボールで1死一三塁とされ、ケイシーの犠飛で先制される。モイネロはピッチクロック違反で3つボールを取られた。NPBにはないルールに苦しんだ。4回2死63球で降板、自責点は0のまま。カナダは5回、トロのホームランで2点目。その裏、キューバはギバートの二ゴロの間に本塁を踏み1点、しかし6回、カナダはボー・ネイラーの二塁打、ロペスのタイムリーで3点を取って突き放す。キューバは裏にアリエル・マルティネスのタイムリーで1点を返す。
しかしカナダは8回のジョシュ・ネイラーのタイムリーで加点。キューバは最終回にライデル・マルティネスを上げたが、トロの遊飛をアリエルとアリエバルエバが譲り合って二塁打にし、ケイシーのタイムリーが出て失点した。
〇節丸祐一アナ、中嶋聡、渡辺俊介
節丸アナの安定感、渡辺俊介の知的な解説も聞かせた。中嶋聡も口は重いが、監督目線の解説を続けた。静かな中継だったが良かったのではないか。
PoolA
直接対戦でプエルトリコを下したカナダが1位、プエルトリコが2位。キューバはNPB系の選手の活躍はあったが、デスパイネの不振もあり進出できなかった。