川崎20歳女性遺棄、容疑者の携帯からメッセージやり取りや通話履歴消去…事件関与を隠した可能性

 川崎市川崎区の自宅に元交際相手の岡崎 彩咲陽(あさひ) さん(20)の遺体を放置したとして職業不詳の白井 秀征(ひでゆき) 容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、神奈川県警が今年1月、白井容疑者の携帯電話を確認したところ、岡崎さんとのやり取りが全て消去されていたことが捜査関係者への取材で分かった。県警は事件への関与を隠そうとした可能性もあるとみて調べている。

白井秀征容疑者

 ストーカー被害を訴えていた岡崎さんは昨年12月20日、身を寄せていた祖母宅からいなくなり、行方がわからなくなった。

 捜査関係者によると、県警はその後の12月下旬、白井容疑者から任意で事情を聞いた。白井容疑者は、岡崎さんが行方不明になる前に電話などでやり取りしたことを認めたという。

亡くなった岡崎彩咲陽さん(親族提供)

 県警は1月中旬にも任意で聴取し、白井容疑者の携帯電話を確認した。その結果、岡崎さんとのメッセージのやり取りや通話履歴はなく、ほかのデータもほぼ残っていないことが判明した。

 一方で、家族から行方不明者届を受理した昨年12月23日の時点で、岡崎さんの携帯には電源が入っていなかった。県警は携帯電話の位置情報を探ろうとしたが、実施できなかったという。

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