「オナニーの適切な頻度は?」「PSA値が高め、注意点は?」名医が回答!

「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年3月の回答者は、男性の性機能障害に詳しいプライベートケアクリニック東京 東京院院長の小堀善友先生です。

プライベートケアクリニック東京 東京院院長の小堀善友先生Q&A

前編

  • Q 1 射精しても快感がなくなりました 答え
  • Q 2 セックスしても射精に至りません 答え
  • Q 3 勃起はするけれど硬さが足りません 答え
  • Q 4 ED治療薬の使用で気をつけることは? 答え
  • Q 5 ED治療薬をのんでも途中で萎えてしまいます 答え
  • Q 6 AGA治療薬をやめたら勃起力は回復しますか? 答え
後編 ←今回
  • Q 7 心臓病、前立腺肥大がある場合のEDの改善方法は? 答え
  • Q 8 PSAの数値が高い人が注意することはありますか? 答え
  • Q 9 DHEAの性機能障害への効果は? 答え
  • Q10 性器が小さくなってきたのは男性更年期のせいですか? 答え
  • Q11 適切なオナニーの頻度を教えてください 答え
  • Q12 夫とのセックスレスに悩んでいます 答え

編集部:プライベートケアクリニック東京 東京院院長の小堀善友先生にお答えいただく今月の「健康Q&A」。後編最初の質問は、前立腺肥大症に関するお悩みです。

心臓病、前立腺肥大症がある人のEDは改善できる?

Q 7 心臓病を持ち、前立腺肥大もあります。数年前は朝立ちしていましたが、ここ1~2年はまったく機能せず、セックスレスです。将来の排尿障害も心配です。どうすれば改善するでしょうか?(68歳男性)

編集部:心臓病と前立腺肥大症があり、ED(勃起障害)にもなったとのことです。

小堀氏(以下敬称略):前立腺肥大症に使うザルティア(商品名)という薬があるのですが、有効成分はタダラフィルで、要するにED治療薬のシアリス(商品名)とまったく同じものなんですよ。

編集部:すると、ザルティアをのめば、前立腺肥大症とEDのどちらも解決する可能性があるということでしょうか。

小堀:はい。前立腺肥大による排尿障害が改善しておしっこもスッキリ出るようになりますし、勃起もするようになります。

 ただ、この質問者さんは心臓病があるということです。心臓病の種類によってはザルティアが使いづらい場合もあるので、そこは主治医と相談していただくのがいいと思います。

編集部:ザルティアが使いにくい心臓病というと、何が考えられるのでしょうか?

小堀:虚血性心疾患ですね。狭心症などでニトログリセリンのような硝酸薬を使っている場合、ザルティアは使えません。併用すると血圧が下がりすぎてしまうのです。

編集部:その場合はどうしたらいいですか?

小堀:現状、EDの薬物治療は難しいです。ただ、排尿障害だけであれば、アルファブロッカーなど一般的な前立腺肥大症の治療薬を使えばいいと思います。狭心症であっても、ステントを入れている、バイパス手術をしたなど、硝酸薬を使っていなければザルティアを使える場合も十分にあります。

A 7 ザルティアという前立腺肥大症の薬はED治療薬のシアリスと同じタダラフィルが使われているので、前立腺肥大症とEDの両方に効果が期待できます。ただし、虚血性心疾患でニトログリセリンのような硝酸薬をのんでいる人はザルティアを使えないので、主治医に確認しましょう。

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  • 頻尿、尿漏れ… 尿のお悩みは症状に合った適切なケアを!

    急に尿意が生じる、くしゃみをすると尿が漏れる…。尿のお悩みの中には、症状に合った適切な対策をとりさえすれば、わざわざ医療機関に行かずとも、生活習慣の見直しや体操などセルフケアで改善できるものが少なくありません。あきらめる前に試しにやってみましょう。

  • お酒を飲むと内臓脂肪が増える? 中年太りを解消する食事や運動は?

    「20代の頃はあんなにスリムだったのに…」――。こう言われて、秘かに心を痛めている人は少なくない。年を取ってくると気になってくるのは、やはりお腹周り。そのお腹にたまっているのは、生活習慣病の元凶となる「内臓脂肪」だ。内臓脂肪が増えてくると、どんな病気のリスクが出てくるのか。ぽっこりお腹は、お酒の飲み過ぎが原因なのか。そんな疑問に答えつつ、中年太りを解消するのに適した食事や運動も紹介する。

  • のどの老化はいつから始まる? 健康度を知って早めに対策

    シニアになると、飲み込む力が衰える「のどの老化」が気になる。飲み込む力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を起こしやすくなるからだ。なぜ、誤嚥が起こるのか、のどの老化はどうやってチェックするのか、どういう人が要注意なのか、専門家に尋ねてみよう。

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「健康Q&A」は、医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場、あなたの疑問やお悩みに答える連載です。

ただいま2つのテーマで質問を募集中です。

1【首や肩の痛みに関する質問】

 「首や肩の痛み」で困っていませんか。デスクワークや日常的な動作に支障が出ているという人もいるかもしれません。 そのお悩み、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の金岡恒治先生に聞いてみませんか。金岡先生は、五輪の水泳チームドクターやJOC本部ドクターなども歴任された整形外科の専門医です。匿名で質問できます。回答は記事で紹介します。

<質問例> ・五十肩対策で普段ストレッチをしています。ほかに気を付けることはありますか。 ・肩がいつもパンパンに張っています。放置するのはよくないですか。 ・肩の痛みを鎮痛剤で抑えるのはよくないですか。 ・昔から猫背で悩んでいます。猫背は治りますか。 ・肩や首筋の痛みが怖くて、窓拭きなど高所の掃除ができません。 ・寝起きに首が痛いです。寝ている姿勢や枕が原因でしょうか。 ・肩こりが多く、気が付くと前かがみになっています。よい運動はありますか。

・むちうちの後遺症がよくなりません。

 以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年4月に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

➡ 首や肩の痛みに詳しい金岡恒治先生への質問・相談募集 (質問募集期間:2025年3月10日~2025年4月6日、早めに募集を終了することがあります)

2【中高年以降の栄養のとり方に関する質問】

 今の食事のとり方で、この先も健康が維持できるのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。しっかり栄養をとろうと考えても、食費が気になることもあるかもしれません。

 そのお悩みについて、女子栄養大学教授の新開省二先生に聞いてみませんか。新開先生は、厚生科学審議会専門部会「次期健康日本21策定委員会」の委員として、国内高齢者の健康の実態をまとめ、今後の課題を整理した老年医学の専門家であり、高齢者の健康維持やフレイル(身体虚弱)予防に必要な栄養のスペシャリストです。質問は匿名ででき、回答は2025年5月に記事で紹介します。

<質問例> ・野菜の高騰で、食費が気になります。いい栄養の取り方はありますか ・調理が面倒で、同じようなものばかり食べてしまいます。栄養バランスのためにサプリメントを取るほうがいいですか ・高齢になるとやせるより太るほうがいいそうですが、カロリーを気にせず食べていいのでしょうか ・外食が多い生活スタイルですが、閉経を迎えたころから血圧・血糖値が高くなっており、コントロール方法を知りたいです ・ウォーキングをしていますが、コレステロール値が改善しません ・骨密度が低いと言われ、60歳を過ぎてもカルシウム摂取は必要でしょうか

 以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年5月に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

➡ 中高年以降の栄養に詳しい新開省二先生への質問・相談募集 (質問募集期間:2025年3月29日~2025年4月22日、早めに募集を終了することがあります)

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ただいま2つのテーマで質問を募集中です。

1【首や肩の痛みに関する質問】

 「首や肩の痛み」で困っていませんか。デスクワークや日常的な動作に支障が出ているという人もいるかもしれません。 そのお悩み、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の金岡恒治先生に聞いてみませんか。金岡先生は、五輪の水泳チームドクターやJOC本部ドクターなども歴任された整形外科の専門医です。匿名で質問できます。回答は記事で紹介します。

<質問例> ・五十肩対策で普段ストレッチをしています。ほかに気を付けることはありますか。 ・肩がいつもパンパンに張っています。放置するのはよくないですか。 ・肩の痛みを鎮痛剤で抑えるのはよくないですか。 ・昔から猫背で悩んでいます。猫背は治りますか。 ・肩や首筋の痛みが怖くて、窓拭きなど高所の掃除ができません。 ・寝起きに首が痛いです。寝ている姿勢や枕が原因でしょうか。 ・肩こりが多く、気が付くと前かがみになっています。よい運動はありますか。

・むちうちの後遺症がよくなりません。

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 今の食事のとり方で、この先も健康が維持できるのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。しっかり栄養をとろうと考えても、食費が気になることもあるかもしれません。

 そのお悩みについて、女子栄養大学教授の新開省二先生に聞いてみませんか。新開先生は、厚生科学審議会専門部会「次期健康日本21策定委員会」の委員として、国内高齢者の健康の実態をまとめ、今後の課題を整理した老年医学の専門家であり、高齢者の健康維持やフレイル(身体虚弱)予防に必要な栄養のスペシャリストです。質問は匿名ででき、回答は2025年5月に記事で紹介します。

<質問例> ・野菜の高騰で、食費が気になります。いい栄養の取り方はありますか ・調理が面倒で、同じようなものばかり食べてしまいます。栄養バランスのためにサプリメントを取るほうがいいですか ・高齢になるとやせるより太るほうがいいそうですが、カロリーを気にせず食べていいのでしょうか ・外食が多い生活スタイルですが、閉経を迎えたころから血圧・血糖値が高くなっており、コントロール方法を知りたいです ・ウォーキングをしていますが、コレステロール値が改善しません ・骨密度が低いと言われ、60歳を過ぎてもカルシウム摂取は必要でしょうか

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日進月歩の医学の世界では、昨日までの“常識”があっという間に覆ることもまれではありません。本連載では、日々発表される最新の医学論文の中から、私たちの健康増進や疾病予防に役立つ情報をコンパクトにお届けします。

大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト

筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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    「20代の頃はあんなにスリムだったのに…」――。こう言われて、秘かに心を痛めている人は少なくない。年を取ってくると気になってくるのは、やはりお腹周り。そのお腹にたまっているのは、生活習慣病の元凶となる「内臓脂肪」だ。内臓脂肪が増えてくると、どんな病気のリスクが出てくるのか。ぽっこりお腹は、お酒の飲み過ぎが原因なのか。そんな疑問に答えつつ、中年太りを解消するのに適した食事や運動も紹介する。

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 お酒をあまり飲まず、カルシウムの摂取量が多い人ほど大腸がんのリスクが低いことが、英国在住の54万人の中高年女性を追跡した研究(*1)で明らかになりました。

牛乳などに含まれるカルシウムが、大腸がん予防に役立つ可能性が示されました。(写真:amenic181/stock.adobe.com)

お酒や赤身肉以外に大腸がんと関係する食品は?

 大腸がんは日本で最も患者数が多いがんです。2020年のがんの部位別罹患数の統計では、大腸がんが男女合計で1位、男女別では共に2位でした。死亡数でも、大腸がんは肺がんに続いて第2位です。大腸がんの発症には生活習慣や環境要因が関係することが知られており、アルコール、赤身肉・加工肉の摂取が発症リスクの上昇に関係することは示されていました。

 今回、英国Oxford大学などの研究者たちは、英国の観察研究「Million Women Study」に参加した50歳以上の女性を対象に、97の食品または栄養素と大腸がん発症の関係を分析しました。

 分析対象にしたのは、1996年から2001年までにMillion Women Studyに参加した50歳以上の女性のうち、2001年に過去1週間の食事の内容に関する調査を受けており、その後の大腸がん発症の有無が明らかだった54万2778人です。

 平均16.6年の追跡期間中に、1万2251人が大腸がんを発症していました。検討した97項目の食品と栄養素のうち、17項目が大腸がん発症と有意な関係を示しました。リスクの上昇に関係していたのは、アルコール赤身肉・加工肉で、リスク低下に関係していたのは、カルシウム、牛乳、リン、リボフラビン、マグネシウム、全粒穀物、ヨーグルト、葉酸、炭水化物、総糖類、果物、ビタミンC、朝食用シリアル、食物繊維、カリウムでした。

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日進月歩の医学の世界では、昨日までの“常識”があっという間に覆ることもまれではありません。本連載では、日々発表される最新の医学論文の中から、私たちの健康増進や疾病予防に役立つ情報をコンパクトにお届けします。

大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト

筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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 「Gooday Books」のコーナーでは、健康や医療にまつわる注目の書籍を紹介します。本の内容の解説や、本の中で書き切れなかったエピソード、著者のインタビューなどをお届けします。

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従業員に元気に長く働いてもらうには、一人ひとりの健康意識を高める会社ぐるみでの取り組みが欠かせない。大阪大学大学院特任准教授の野口緑氏が、人事労務担当、管理職など、職場の健康管理を担う人々からの質問に答える形で、職場の健康づくりについて指南していく。

野口緑(のぐち みどり)氏 大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授

1986年、兵庫県尼崎市役所入庁。2000年から総務局職員部係長として、メタボに着目した独自の保健指導で実績を上げ、「スーパー保健師」として注目される。環境市民局課長、市民協働局部長、企画財政局部長を歴任し2020年退職。2013年から大阪大学大学院招へい准教授、現在は大阪大学の特任准教授として、生活習慣病予防、保健指導介入の効果や手法の研究を行う。医学博士。著書に『健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと』(日経BP)。

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日本古来の古武術には、日常生活においても体に負担をかけず、楽に動くためのヒントがたくさん隠されている。筋トレなどで体を鍛えなくても、今日から身軽に動ける上に、腰や膝を傷めにくくなる。そんな「古武術」式の日常生活動作をここでマスターしよう。講師は、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんだ。

岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)氏 理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員

1972年生まれ。身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした『古武術介護入門』(医学書院)を刊行し、大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育など、幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ、講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を国内外で行う。『古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)、『身体を痛めない介護術』(中央法規)など著書多数。

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テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! (タイトル写真:岡﨑健志)

石原良純(いしはら よしずみ) 俳優・気象予報士

テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転!

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    急に尿意が生じる、くしゃみをすると尿が漏れる…。尿のお悩みの中には、症状に合った適切な対策をとりさえすれば、わざわざ医療機関に行かずとも、生活習慣の見直しや体操などセルフケアで改善できるものが少なくありません。あきらめる前に試しにやってみましょう。

  • お酒を飲むと内臓脂肪が増える? 中年太りを解消する食事や運動は?

    「20代の頃はあんなにスリムだったのに…」――。こう言われて、秘かに心を痛めている人は少なくない。年を取ってくると気になってくるのは、やはりお腹周り。そのお腹にたまっているのは、生活習慣病の元凶となる「内臓脂肪」だ。内臓脂肪が増えてくると、どんな病気のリスクが出てくるのか。ぽっこりお腹は、お酒の飲み過ぎが原因なのか。そんな疑問に答えつつ、中年太りを解消するのに適した食事や運動も紹介する。

  • のどの老化はいつから始まる? 健康度を知って早めに対策

    シニアになると、飲み込む力が衰える「のどの老化」が気になる。飲み込む力が衰えると、食べ物が気管や肺に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を起こしやすくなるからだ。なぜ、誤嚥が起こるのか、のどの老化はどうやってチェックするのか、どういう人が要注意なのか、専門家に尋ねてみよう。

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テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! テレビ番組の企画で昨年11月、大阪から伊勢神宮のある伊勢市までヘリで訪れた良純さん。2月には冬の北海道、3月には徳川家康ゆかりの地の上空を飛びました。良純さんにとって「空中散歩」の魅力は何でしょう。

昨年秋のお伊勢参りから始まった空中散歩

大阪上空(写真:石原さん提供)

 僕の空中散歩は、昨年11月のお伊勢参りから始まった。番組の冒頭、ただ伊勢へ向かうだけでは芸がない。ならば、大阪から近鉄特急ではなく、ヘリコプターに乗って、伊勢までひとっ飛びしてしまおうということになった。

 大阪湾の万博会場のすぐ横、舞洲ヘリポートを飛び立ったヘリは、USJ、通天閣、あべのハルカスの頭上を超えて大阪平野をひとまたぎ。河内の山を越えると奈良盆地に入る。遠くに見える緑の丘は若草山。ということは、その麓の大きな屋根が東大寺。再び山なみが迫ってくると、黒く大きな鳥居が確認できる。そこは三輪山・大神神社

大神神社(写真:石原さん提供)

 ご神体である三輪山に登ったことがある。あれはコロナ直前だった。うっそうとした森の山道を登ると、少し開けた山頂部に到達する。そこにはしめ縄で区切られた御神域があった。木々とゴツゴツとした岩を眺めると、確かに何かしらのエネルギーを感じたものだ。

 近鉄大阪線沿いに東へ進むと、右手の深い山の緑の中に室生寺の伽藍が見えてくる。室生寺は、女人禁制の仏教界において早くから女性を受け入れ、鎌倉時代から“女人高野”として知られている。そこで受け継がれている仏教美術の数々は、芸術に疎い僕をも引きつけた。ゆっくりと時間をかけ、自分が一番気になる仏像を探すことをお勧めする。もちろん、法隆寺に次ぐ古塔といわれる小さな五重塔を眺めるだけでも、寺を訪ねる価値はある。

室生寺(写真:石原さん提供)

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古武術は、合理的な動きにより相手を制する技を研究し磨き続けてきた日本古来の武芸の総称だ。筋力に頼らず全身を連動させる動きが多く、筋肉や関節にあまり負担をかけない。そのため、腰や膝を痛めにくく、疲れず、楽に素早く動けるのが特徴だ。本連載では、理学療法士・介護福祉士として古武術をヒントにした合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんに、この技を日常生活に取り入れる方法を伺っていく。

 古武術式日常動作の極意、連載第6弾は個別の動作ではなく、体を痛めにくくしたり、痛めたときにも楽に動ける方法を紹介する。

 重い荷物を持ち上げようとした瞬間にグキッときた、ずっと同じ姿勢で作業をしていたらバリバリに首が凝ってしまったなど、日常の動作がきっかけで、腰、膝、肩、首、足首などを痛めてしまうことがある。しかも、動きのクセによっては同じ所を繰り返し痛めてしまい、慢性的な痛みにつながることも。そこで、体を痛めないためには、どのような動きをすればいいのか。もし痛めてしまったときにも楽に動くにはどうしたらよいのか、体を痛めにくい動作を紹介しよう。

 繰り返しになるが、これまでの古武術式では、以下の3つの大きなポイントをお伝えしてきた。

古武術式動作の3つのポイント

  • 腰ではなく股関節を曲げる
  • 肩甲骨を動かす
  • 全身を連動させる

 今回は、これらのポイントをすべて使い、これまで紹介してきたことを駆使した応用法を紹介していく。

腰を痛めない・腰を痛めたときの動作

・重いカバンを腕にかけて持つときは、手の甲を上にする

 重い物を持つことで、肩・肘・手首や腰などに負担がかかり、痛めることも少なくない。重い物を持つときのコツは、肩甲骨を動かし、背中と腕とを連動させることだ。

 重い手提げカバンをぎゅっと握って持つと、だんだんと握力が弱まり、肩や腰にも負担がかかるようになる。そこで、手の甲を上にして、肘にかけるようにする。すると、肩甲骨が広がり、背中に適度な張りができる。綱引きで言えば、綱がピーンと張り、背中と腕との連動をした状態だ。すると、カバンやバッグが軽く感じるようになる。つまり、腕だけで持っていたのが、背中と腕とがつながることをきっかけに、全身で持つ構造になったからだ。

 実は、ハンドバッグでよく見かける持ち方だ。意外にも、合理的な持ち方を無意識的にしているのだ。今度は、重いカバンで意識的に試してみるのも良いかもしれない。

手の甲を上に持つ(左)、手の甲を上にすると、肩甲骨は広がっている(右)。(イラスト:村林タカノブ)

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日本古来の古武術には、日常生活においても体に負担をかけず、楽に動くためのヒントがたくさん隠されている。筋トレなどで体を鍛えなくても、今日から身軽に動ける上に、腰や膝を傷めにくくなる。そんな「古武術」式の日常生活動作をここでマスターしよう。講師は、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんだ。

岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)氏 理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員

1972年生まれ。身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした『古武術介護入門』(医学書院)を刊行し、大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育など、幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ、講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を国内外で行う。『古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)、『身体を痛めない介護術』(中央法規)など著書多数。

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 野口緑=大阪大学大学院公衆衛生学特任准教授

従業員に元気に長く働いてもらうには、一人ひとりの健康意識を高める会社ぐるみの取り組みが欠かせない。大阪大学大学院特任准教授の野口緑氏が、人事労務担当、管理職など、職場の健康管理を担う人々からの質問に答える形で、従業員の健康づくりについて指南していく。

【 質問 】

新年度を迎える春は、送別会や歓迎会などでお酒を飲む機会が増える季節です。従業員に飲酒の体への影響などを啓発するため、肝機能の指標とされるALTやγ-GTPの数値が上がることの意味や、体を壊さない酒量の目安などについて教えてください。(人事労務担当者)

ALTやγ-GTPが高いということは?

 健康診断で必ず調べるAST、ALT、γ-GTPは「肝機能の指標」として一般にも広く知られています。これらはいずれも肝臓の肝細胞の中にある酵素で、肝細胞が傷むと血液中に流れ出てきます。つまり、これらの数値が高いということは、多くの肝細胞が壊れ、肝臓がダメージを負っていることを意味します。

AST、ALT、γ-GTPの数値が高いということは、それだけ多くの肝細胞が壊れていることを意味する。(画像:PIXTA)

 肝細胞の数はなんと約2500億個もあります。肝細胞が約50万個ずつ集まっている肝小葉という組織があり、その肝小葉が肝臓の中に約50万個あるのです。肝臓がマンション群、肝小葉が一つのマンションとすると、肝細胞はいわばマンションの一つひとつの部屋のようなもので、すべての部屋で同じ仕事をしてくれています。

 肝臓の仕事というと「アルコールの分解」が真っ先に頭に浮かびますが、それだけではありません。大きく3つの仕事があります。まずアルコールなど体に有害なものを無毒化する「解毒」、小腸から吸収された栄養素や体内から回収された物質から必要なアミノ酸や脂質を合成したり、糖を貯蔵するなどの「代謝」、脂肪の消化を助ける「胆汁をつくる」ことです。こうした作業がどれだけ増えても、何ら自覚症状をもたらさないため「無言の臓器」と言われる肝臓ですが、生命維持には欠くことができない重要な臓器の一つです。

 口から入った食べ物などの栄養素は、小腸から血液に吸収され、門脈という血管を通って肝臓に入ります。小腸の絨毛にある毛細血管は、吸収されたものをより分けないため、ウイルスなどの有害な物質は肝臓で捕まり、きれいになった血液が下大静脈を通して心臓に送られます。いわば肝臓は「血液の税関」みたいな役割を持っています。

 中でも解毒は大切な仕事なので、アルコールなどが入ってくると、その分解を最優先します。大量にアルコールを飲むと、その仕事がどんどん増え、限界を超えた肝細胞が壊れていくわけです。ALTやγ-GTPが高いということは、それだけ多くの肝細胞が傷んでしまった証になります。

 こうした状態は、毎日残業を強制させられ、社員が次々と倒れていくブラック企業のようなものです。これらの数値が高いのに、気にせずに毎日お酒を飲んでいる人は、社員に長時間労働を強いるブラック企業の社長と一緒です。

 ちなみに特定健診の基準値はASTとALTが30(U/L)以下、γ-GTPが50(U/L)以下となっています。それを超えると保健指導の対象となり、ASTとALTが51以上、γ-GTPが101以上になると受診を勧められますが、これらの値を超えなかったら肝臓は健康かというとそうではありません。若い頃の健診結果があれば、ぜひ当時の値を確認してみてください。検査値が1桁であるなど、基準値よりかなり低い値であった人が多いでしょう。過去5年、10年の健診結果で、ASTやALTが30(U/L)前後で推移しているという場合は危険信号です。保健指導に呼ばれないからと安心しないで、データをきちんと見てみましょう。

血糖値や中性脂肪が高くなることも

 お酒を飲み過ぎると、肝細胞が傷む以外にも弊害が起こります。アルコールの分解が優先され、同じく大切な仕事である「栄養素の代謝」が後回しになるのです。すると糖の処理も遅れて、血糖値を下げるインスリンというホルモンも効きにくくなるので血糖値も上がってきます。また、アルコールを代謝する過程で脂肪酸がつくられ、中性脂肪値も高くなります。その結果、内臓脂肪が増えて肥満になったり、血中に増えた遊離脂肪酸が肝臓に流れ込んで脂肪肝になったりします。

 つまり、アルコールが原因で肝臓がダメージを受けるだけでなく、血糖値や中性脂肪が高くなることもあるわけです。血糖値や中性脂肪が高くなると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなります。

 肝臓は重要な臓器なので、とても再生力が強くできています。お酒の量を減らすと肝機能の数値が良くなるのも、肝細胞の修復力のおかげです。しかし、あまりに肝臓の仕事量が多いと炎症が長引き、肝細胞が復活するスピードが遅くなってきます。頻繁に肝障害を起こしていると、肝細胞の炎症を修復するときにできる繊維(コラーゲン)が増えて、肝臓全体が硬くなってしまいます。それが肝硬変です。

 肝臓にダメージを与え、ALTやγ-GTPを上げる原因はアルコールだけではありません。意外と知られていないのがサプリメント。また、過食による脂肪肝を繰り返すうちに肝硬変になることもあります。非アルコール性の脂肪肝の場合、ALTが上がることが多いですが、γ-GTPも上がります。ご自身の検査結果を確認してみましょう。とはいえ、やはり肝臓の解毒の仕事を大量に増やすのはアルコールでしょう。

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従業員に元気に長く働いてもらうには、一人ひとりの健康意識を高める会社ぐるみでの取り組みが欠かせない。大阪大学大学院特任准教授の野口緑氏が、人事労務担当、管理職など、職場の健康管理を担う人々からの質問に答える形で、職場の健康づくりについて指南していく。

野口緑(のぐち みどり)氏 大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授

1986年、兵庫県尼崎市役所入庁。2000年から総務局職員部係長として、メタボに着目した独自の保健指導で実績を上げ、「スーパー保健師」として注目される。環境市民局課長、市民協働局部長、企画財政局部長を歴任し2020年退職。2013年から大阪大学大学院招へい准教授、現在は大阪大学の特任准教授として、生活習慣病予防、保健指導介入の効果や手法の研究を行う。医学博士。著書に『健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと』(日経BP)。

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「マラソンを走ったら、痛風になってしまった」。知人からこのような話を聞き、酒ジャーナリストの葉石かおりさんは驚く。だが、痛風や高尿酸血症に詳しい医師は、十分にあり得る話だという。シリーズ21万部突破の最新刊『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』(葉石かおり著、日経BP)から一部を抜粋してお届けする。

マラソンのように激しい運動をすることも、痛風の発作を引き起こす要因になる(写真:buritora/stock.adobe.com)

痛風は9割以上が足に起きる

 中年以降の酒好きに多いのが、「痛風」だ。

 筆者の周囲の酒好きにも、結構な確率で痛風を抱えている人がいる。それでも皆、懲りずに尿酸値を下げる薬を飲みながら、酒を飲んでいる。

 昔から「ビールは痛風に良くない」と言われてきた。痛風を予防するために、ビールは控えめにしているという人も多いだろう。そして、痛風と言えば、失礼ながら、お腹の出たメタボ気味な男性がなるイメージがある。

 ところが、ここにきて耳を疑うようなことを聞いた。それは「マラソンを走ったら痛風デビューしてしまった」ということだ。彼はメタボとは程遠いスリムな体形。ランニングは、東京マラソンに出場するくらいハードに行っているという。そんな彼が痛風の発作に襲われたと聞いて、かなり驚いた。

 酒好きにはおなじみの痛風にも、まだ知らない一面があるのかもしれない。多くの痛風持ちの酒飲みのためにも、ここで痛風の知識をアップデートしておかねばならない。痛風・高尿酸血症に詳しい、東京女子医科大学の学長である山中寿氏に教えてもらおう。

 まず、痛風とはどのような症状を指すのだろうか。

 「急性関節炎の代表格、それが痛風です。正式には痛風関節炎といい、患者は98%が男性だと言われています。ある日突然、多くは足の親指あたりの関節に急に痛みが起こり、赤く腫れ上がります。それは、とても激しい痛みで、数日から1週間で症状は治まります。その後はしばらくの間、無症状ですが、そのままにしておくと、年に一度くらい症状が出るようになってしまいます」(山中氏)

 最初の発作は、足の親指の付け根が最も多く、くるぶしやかかと、足の甲などを含め、9割以上が足に起こる。これは、足が冷えやすいこと、そして物理的な刺激を受けやすいことと関係しているという。

 治療せず放置しておくと、痛風の発作が慢性的なものへと移行することもある。「発作が出るスパンが、年に一度から半年に一度になり、それから3カ月、1カ月という具合に、だんだんと短くなり、頻度が増えていくのも特徴の1つです」(山中氏)

痛風の9割以上が足に起きる(『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』より)

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 「Gooday Books」のコーナーでは、健康や医療にまつわる注目の書籍を紹介します。本の内容の解説や、本の中で書き切れなかったエピソード、著者のインタビューなどをお届けします。

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「酒の飲み過ぎとED(勃起不全)の関係」について酒の席でよく聞かれるという、酒ジャーナリストの葉石かおりさん。日本人のEDについて調査した医師から、その驚くべき実態を聞く。シリーズ21万部突破の最新刊『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』(葉石かおり著、日経BP)から一部を抜粋してお届けする。

酒の飲み過ぎは心身にさまざまな影響を与える(写真:Pormezz/stock.adobe.com)

EDは増えている

 「酒の飲み過ぎとEDって関係あるの?」

 酔いが回ってくると、結構な確率で聞かれるのが、酒とED(勃起障害)の関係だ。筆者と同年代のアラカン男性だけでなく、働き盛りの40代の男性や、30代に入ったばかりの若手も気になっている様子である。

 昔から、「深酒すると、性行為の際に役に立たなくなる」という話は耳にしたことがあるが、日常的に大量に飲む多量飲酒とEDの関係性についてはよく分からない。正直、「年齢を重ねればEDになるのはごく普通のこと」と思っていたが、どうやらそんな単純な話ではないようだ。

 真実を探求すべく、順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授で、日本性機能学会副理事長である辻村晃氏にお話を伺った。

 筆者の周囲の酒好き男性の多くがEDを気にしているのだが、実際、EDは増えているのだろうか。

 「非常に増えています。2023年、私が委員長を務める日本性機能学会の臨床研究促進委員会が主導して、日本の男性6228人を対象にしたEDに関する大規模な全国調査を行いました。すると、前回1998年に行った大規模調査のときよりも、EDの人は大幅に増えていました。ただ問題なのは、何を基準にEDを判定するかで、その数が変わってくるということです」(辻村氏)

 はて、EDを判定するなら、国際的に使われている基準を利用すればいいと思うのだが……。

 「実は、国際的によく使われているSHIM(Sexual Health Inventory for Men)という判定基準に当てはめてみると、なんと81%がEDという結果になってしまったのです」(辻村氏)

 8割がED……。いったいどういうことだろうか。

 「1998年の調査では、『勃起せず性交不可能』と答えた人を完全EDとし、それが260万人。『たまに勃起、性交中勃起は維持できる』と答えた人を中等度EDとし、それが870万人。合わせて1130万人をEDだと考えていました。そして、今回の結果に、SHIMによるED重症度の判定基準を当てはめてみたところ、軽症EDから重症EDまでの合計が全体の81%になり、3658万人がEDになってしまったのです」(辻村氏)

 よく話を聞いてみると、謎が分かった。SHIMでは、6カ月の間に一度もセックスをしなかった場合、点数が自動的に低くなってしまうのだ。

 「SHIMの判定基準を当てはめると大多数の人がEDになってしまう背景には、日本でセックスレスが進んでいるという事情があります。そこで、今回の調査ではSHIMではなくEHS(Erection Hardness Score)という基準を使うことにしました」(辻村氏)

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私たちの体には、年齢とともに体力の低下、目の不調、痛みや不具合など、さまざまな「老化現象」が現れます。この連載では、これらの老化現象を「衰え」ではなく「変化」としてポジティブにとらえ、上手に付き合っていく術を、これまでに延べ10万人以上の高齢者と接してきた眼科専門医の平松類先生が解説します。今回のテーマは「高齢者の運動」です。

80代の母親が息子と話をしています。

息子「最近運動してる?」

母親「そういえば特にしてないわね。買い物もあまり行かなくなったし」

息子「運動したほうがいいよ。ほら、駅前にジムができたでしょう。あそこに行ってみたら?」

母親「そうね。考えておくわ」

 ~1年後~

息子「最近運動してる? ちょっと元気なくなってきたんじゃない?」

母親「そうね、最近してないわね」

息子「あれからジムに入ったの?」

母親「入ってないわよ。いろいろと面倒でね」

人間の体は動かさなければ衰えていく

 風邪をひいたときはゆっくり休む。ぶつけたときは冷やして安静にする。そんなふうに「体を休めることは、体のために良い」というイメージが一般にはあります。けれども、たとえ高齢であっても、病気やケガなどがなければ、運動をして体に多少の負荷をかけることは必要です。なぜなら人間の体は、動かさなければ「筋肉はあまり必要なさそうだ」と判断し、衰えていくからです。筋肉が衰えてしまえば行動に制限がかかり、転倒・骨折などのリスクも増えます。運動をしっかりすることで、転倒リスクは12~32%、転倒・骨折のリスクは15~66%減るとされています(*1、2)。

 運動にはストレスの解消という効果もあり、日々ストレスが溜まりやすい現代社会では重要なこととなっています。私の専門である目の病気も、実は運動と無縁ではありません。定期的に運動している人の方が白内障、緑内障、糖尿病網膜症などの病気になりにくい(*3)という研究もあります。

必要な運動量は人それぞれ 目安は週3回

 では、高齢者にはどの程度の運動が推奨されているのでしょうか? 厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(*4)は、「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上行うこと」に加え、「筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を週3日以上行うことを推奨する」としています。これまでも多くの研究で週に3日以上の運動が推奨されているように、1週間に1回、強い運動を行うよりも、週3日程度継続的に運動を行う方が良いようです。ただし、適切な運動量というのは、その人の運動に対する慣れや体重などによっても変わってくるので、一概には言えません。週に3日以上は「目安」だと考えておくといいでしょう。

 運動というのは、なにも積極的に「運動しよう」と運動着に着替えてやるものばかりではありません。普段着のまま外を歩いたり、階段を上り下りするだけでも運動になります。この連載を読んでくださっている読者の皆さんは比較的健康に対する意識が高いので、定期的に自分で運動を行っている人も多いでしょう。けれども医療の現場で多くの高齢者を見ていると、定期的に運動をしていない方はとても多いのです。自分の親には運動習慣があるのかどうか、ぜひ気にかけて、時折確認してみてください。

 では、高齢者によく行われている運動にはどういうものがあるでしょうか?

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書籍『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』『名医が教える飲酒の科学』の著者・監修者が登壇する出版記念ウェビナーを開催します。「一生健康で飲むための飲酒」について理解を深める内容でお届けします。ぜひ奮ってご参加ください。

(背景写真:Nishihama/stock.adobe.com)

 「酒は百薬の長」といわれていたのは昔の話。最新の科学研究では、アルコールが病気のリスクを高めることが明らかになっており、もはや「毒」だと認識を新たにするほうがいいかもしれません。一方で、お酒が好きだからこそ、「酒は毒」と言われてしまうと、ではどうすれば健康的に飲めるのか、不安になってしまうかもしれません。

 なるべく健康を損なわずにお酒を飲むには、どうすればいいのでしょうか。自分の体質を把握すること、適量を知ること、楽しくたしなむこと――最新の研究成果を理解すれば、そのヒントが見えてきます。

 そこで、日経Goodayは日経ビジネスLIVEと共同で、2025年3月31日(月)19時から「一生健康で飲むための『飲酒の科学』 リターンズ」と題してウェビナーをライブ配信する予定です。登壇するのは肝臓専門医で書籍『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』『名医が教える飲酒の科学』の監修者である浅部伸一氏と、酒ジャーナリストで同書の著者である葉石かおり氏です。

 ウェビナーでは、ありがちなお酒にまつわるお悩みから、一生健康で飲むための飲み方のコツ、飲酒に起因する病気のリスクまで、浅部氏と葉石氏によるトークでお届けします。また、後半では、視聴者の皆さまからの質問をお受けします。

 日経Goodayマイドクター会員の皆様は無料で視聴できます。事前登録制の先着順になりますので、ぜひ、下記の申し込みページからご登録ください。

ウェビナー開催、「一生健康で飲むための『飲酒の科学』リターンズ」

■開催日:2025年3月31日(月) 19:00~20:00(予定、開場はセミナー開始10分前から) ■テーマ:一生健康で飲むための『飲酒の科学』リターンズ

■講師:浅部伸一氏(肝臓専門医)

プロフィール:東京大学医学部卒業、虎の門病院・国立がんセンター等を経てアメリカ留学。帰国後は、自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科講師・准教授。その後、製薬会社に転じ、新薬開発等に携わるとともに、肝臓やお酒、がんに関する記事・書籍等の監修・執筆や講演も行っている。医学博士、消化器病専門医、肝臓専門医。著書に「長生きしたけりゃ肝機能を高めなさい」など。お酒が好きで、日本酒・ワイン・ビールなど幅広く楽しんでいる。アシュラスメディカル株式会社所属。

■講師:葉石かおり氏(酒ジャーナリスト)

プロフィール:「酒と健康」を核に「日経Gooday」にて医師に取材した記事を寄稿。『酒好き医師が教える最高の飲み方』『名医が教える飲酒の科学』がシリーズ累計18万部超のベストセラーに。イギリス、イタリアをはじめ海外でも翻訳出版される。2024年3月、2つ目となる大学、京都橘大学健康科学部心理学科を卒業(通信)。認定心理士の資格を生かし、酒と心身の健康、アルコールハラスメントやコンプライアンスをテーマにした講演、社内研修、セミナーを各社で行っている。2025年より国税審議会委員に就任。

■モデレーター:鈴木陽子(日経Gooday編集長) ■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信) ■主催:日経Gooday、日経ビジネス ■受講料:日経Goodayマイドクター会員(有料)の皆様、日経ビジネス電子版の有料会員の皆様、雑誌「日経ビジネス」購読の皆様は無料で視聴できます(いずれも事前登録制、先着順)。

無料視聴を希望でまだ日経Goodayマイドクター会員でない方は、こちらから会員登録(月額894円、初月無料)をした上で、次のページから参加をお申し込みください。 日経Goodayマイドクター会員にならずにウェビナー視聴をご希望の方は、3300円(税込)で視聴可能です。こちらから参加をお申し込みください。 日経ビジネス電子版の会員の方は、こちらのページに移り、お申し込みください。 雑誌「日経ビジネス」購読の方は、2025年3月10日号をご覧になって参加をお申し込みください。

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 日ごろから日経Goodayをご愛読いただき、ありがとうございます。

 皆さんは、日ごろ受けている健康診断や人間ドックの結果をどのように管理していますか。紙の状態で提供された健診結果を保管している人が多いかもしれません。

 そこで、日経Goodayの提携サービスのアプリ「ヘルス×ライフ」を使って、健診結果をデジタルデータとして管理する方法を紹介します。

紙の健診結果のデータを無償で取り込める

 ヘルス×ライフには、健康診断のデータを一元管理できる機能があります。健診結果の検査値は自分で登録することもできますが、健診結果を写真に撮って送れば自動入力してくれるサービスがあるので、活用するといいでしょう。もちろん無料で利用できます。

 健診結果を入力しておくと、すぐにアプリで確認することができます。また、生活習慣病のリスクがどの程度あるのかをグラフで表示する機能があるので、自分の健康管理に役立てることができます。

【1】健診結果を撮影する

【2】「入力依頼」を選択して、健診結果の画像をメールで送信する

あなたの健康をサポートする総合健康アプリ「ヘルス×ライフ」

 健康管理ができるアプリ「ヘルス×ライフ」は、iPhoneとアンドロイドの両方のスマートフォンで利用可能です。

 その日の歩数を表示するほか、日々の体重、血圧、体温などのデータを入力していくと、グラフにして変化を「見える化」できます。日々の変化をチェックすることは、ダイエットはもちろん、高血圧、脂肪肝などの生活習慣病対策としても重要です。アプリから、日経Goodayの最新記事を読むこともできます(マイドクター会員限定の記事は会員登録とログイン手続きが必要)。

◇     ◇     ◇

 健康管理の基本は「自分の健康状態を正しく把握する」こと、そして「日々の管理を継続する」こと。病気の予兆を早めに知ることにつながります。そのパートナーとして「ヘルス×ライフ」をご活用ください。

ヘルス×ライフ ダウンロードページ

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