中国の習主席、人民軍に規律強化を指示 綱紀粛正の動き続く

[北京 5日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、軍の規律を強化して汚職と闘うとともに、情報戦能力を強化する必要性を強調した。国営中央テレビが5日報じた。

中国人民解放軍では昨年から大規模な汚職取り締まりが行われており、軍上層部の少なくとも9人と、複数の防衛産業幹部が更迭されるなどしている。

習氏は「軍隊が絶対的な忠誠心、絶対的な純粋性、絶対的な信頼性を保つためには、規律を厳格に施行し、腐敗を取り締まる必要がある」と述べた。

  国防省は先週、軍高官を停職処分とし、「重大な規律違反」の疑いで調査していると発表した。

習主席は、4月に設立した中央軍事委員会が直接管轄する軍の情報戦部門を初めて視察した。新部門は中国の軍事情報システムをサイバー攻撃や電子戦攻撃から守る役割を担う。

新部門の創設は2015年以来最大の中国軍再編の一環で、共産党指導部が軍近代化と非従来型の戦争形態にますます重点を置いていることを示している。

中国中央テレビによると、習主席は「現代の戦争におけるネットワーク情報システムの地位と役割は、これまでにないほど顕著になっている」と語った。

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