「排尿後のちょい漏れを防ぎたい」「排尿時間が長い」名医が回答!

「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年6月の回答者は、尿のトラブルに詳しい日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生です。

日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生Q&A

前編

  • Q 1 加齢で増える排尿トラブルを防ぐには? 答え
  • Q 2 尿意切迫感で困っています 答え
  • Q 3 骨盤底筋トレーニングのコツを教えてください 答え
  • Q 4 骨盤底筋トレーニングをしても前立腺に悪影響はありませんか 答え
  • Q 5 子宮筋腫が大きい場合、筋腫を取れば尿漏れは改善しますか 答え
中編
  • Q 6 咳やくしゃみだけでなく、歩くだけで尿が漏れることもあります 答え
  • Q 7 夜間頻尿に悩んでいます 答え
  • Q 8 夜間頻尿の薬をずっと飲み続けていても大丈夫? 答え
  • Q 9 残尿を少なくする方法があれば教えてください 答え
後編 ←今回
  • Q10 排尿後、パンツを上げると漏れることがあります 答え
  • Q11 排尿時間が長いことが気になっています 答え
  • Q12 排尿後に残尿感があります 答え
  • Q13 排尿時、尿道にチクッとする痛みを感じる 答え
  • Q14 朝起きると下着に湿り気があります 答え
  • Q15 10年ほど前に手術した膀胱がんが再発しました 答え

編集部:日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生にお答えいただく今月の「健康Q&A」。後編最初の質問は、男性に多い排尿後のわずかな尿漏れのお悩みです。

排尿後の「ちょい漏れ」を防ぐには?

Q10 排尿が終わったと思い、パンツを上げると漏れることがあります。特に洋式トイレで座ってやると、そうなりやすいです。(64歳男性)

(イラスト:堀江篤史)

高橋:この排尿後にパンツを上げると漏れるというのは、これまでに話した腹圧性や切迫性の尿失禁とは違うタイプの尿漏れ。「排尿後尿滴下」といいます。

編集部:いわゆる「ちょい漏れ」ですね。

高橋:そう。私が出演した某テレビ番組では、腹圧性尿失禁の「いきみ漏れ」に対して「追っかけ漏れ」と呼んでいました。尿道に残っていた尿が、後から出てくるわけです。質問者さんがおっしゃるように、立ってするよりも洋式トイレで座っておしっこをしたほうが起こりやすいという説はあります。立ち小便でも、きついパンツだと追っかけ漏れはすごく増えます。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 2

「健康Q&A」は、医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場、あなたの疑問やお悩みに答える連載です。

 ふとしたはずみに便を漏らしてしまう、肛門に痛み・かゆみがある、便秘がつらい…。そんな便や肛門についての悩みを、多くの人が抱えています。デリケートな悩みゆえに誰にも相談できず、1人で悩んでいる人も少なくないでしょう。

 そのお悩みについて、消化器科・肛門外科医で赤羽根医院 副院長の赤羽根拓弥先生に聞いてみませんか。 赤羽根先生は、帝京大学医学部附属病院外科下部消化器外科に入局し、手術や内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)をはじめ、多数の消化器疾患を診療。その後、国内屈指の大腸肛門病専門病院である所沢肛門病院で多数の肛門手術、大腸内視鏡検査を行ってきました。書籍『カラダのすべてを肛門は知っている』(カンゼン)の監修も手がけています。質問は匿名ででき、回答は2025年7月に記事で紹介します。

<質問例> ・排便のとき肛門が切れて出血します。病院に行ったほうがいいでしょうか。 ・肛門がかゆいのですが、病気でしょうか? ・たまに便が漏れるようになりました。どんなセルフケアや治療が必要ですか? ・少ない量の排便が多く続きます。問題ありませんか? ・立ち上がった時などにおならが出ることが増えました。 ・野菜を食べるようにしていますが便秘が治りません。何が悪いのでしょう。 ・温水洗浄便座の正しい使い方は? ・切れ痔は市販の薬で治せますか? 受診すべきかの見極め方は?

 以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年7月に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

➡ 肛門やお尻の病気に詳しい赤羽根拓弥先生への質問・相談募集 (質問募集期間:2025年5月19日~2025年6月25日、早めに募集を終了することがあります)

【痛風・高尿酸血症に関する質問】

 痛風発作がつらい、尿酸値が高めだけれどどうしたらいいか分からない…。そんな痛風や高尿酸血症についての悩みを抱えている人も多いことでしょう。

 そのお悩みについて、痛風や高尿酸血症治療のエキスパート、両国東口クリニック理事長の大山博司先生に聞いてみませんか。 大山先生は、6000件を超える痛風・高尿酸血症医療相談に回答されており、過去には日経Goodayの特集にもご登場いただいております。質問は匿名ででき、回答は2025年8月に記事で紹介します。

<質問例> ・どれくらいの尿酸値になったら、治療したほうがよいでしょうか。 ・尿酸値は高めですが、薬をのんでいればお酒を飲んでもいいでしょうか。 ・プリン体が多いビールではなく、ハイボールにすれば尿酸値は上がりませんか。 ・プリン体の多い食事を避けているのにもかかわらず、尿酸値が上がるのはなぜですか? ・尿酸降下薬は、一生のみ続けないといけませんか? ・なぜか大事なイベントの前日や当日になると痛風発作が起こります。原因は何ですか? ・痛風発作の痛みに耐えられません。発作時に早く治すポイントはありますか。 ・短期間で痛風発作を繰り返すようになりました。どうしたら改善できますか。

 以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年8月に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

➡ 痛風・高尿酸血症に詳しい大山博司先生への質問・相談募集 (質問募集期間:2025年5月30日~2025年7月1日、早めに募集を終了することがあります)

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 3

「健康Q&A」は、医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場、あなたの疑問やお悩みに答える連載です。

 ふとしたはずみに便を漏らしてしまう、肛門に痛み・かゆみがある、便秘がつらい…。そんな便や肛門についての悩みを、多くの人が抱えています。デリケートな悩みゆえに誰にも相談できず、1人で悩んでいる人も少なくないでしょう。

 そのお悩みについて、消化器科・肛門外科医で赤羽根医院 副院長の赤羽根拓弥先生に聞いてみませんか。 赤羽根先生は、帝京大学医学部附属病院外科下部消化器外科に入局し、手術や内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)をはじめ、多数の消化器疾患を診療。その後、国内屈指の大腸肛門病専門病院である所沢肛門病院で多数の肛門手術、大腸内視鏡検査を行ってきました。書籍『カラダのすべてを肛門は知っている』(カンゼン)の監修も手がけています。質問は匿名ででき、回答は2025年7月に記事で紹介します。

<質問例> ・排便のとき肛門が切れて出血します。病院に行ったほうがいいでしょうか。 ・肛門がかゆいのですが、病気でしょうか? ・たまに便が漏れるようになりました。どんなセルフケアや治療が必要ですか? ・少ない量の排便が多く続きます。問題ありませんか? ・立ち上がった時などにおならが出ることが増えました。 ・野菜を食べるようにしていますが便秘が治りません。何が悪いのでしょう。 ・温水洗浄便座の正しい使い方は? ・切れ痔は市販の薬で治せますか? 受診すべきかの見極め方は?

 以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年7月に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

➡ 肛門やお尻の病気に詳しい赤羽根拓弥先生への質問・相談募集 (質問募集期間:2025年5月19日~2025年6月25日、早めに募集を終了することがあります)

【痛風・高尿酸血症に関する質問】

 痛風発作がつらい、尿酸値が高めだけれどどうしたらいいか分からない…。そんな痛風や高尿酸血症についての悩みを抱えている人も多いことでしょう。

 そのお悩みについて、痛風や高尿酸血症治療のエキスパート、両国東口クリニック理事長の大山博司先生に聞いてみませんか。 大山先生は、6000件を超える痛風・高尿酸血症医療相談に回答されており、過去には日経Goodayの特集にもご登場いただいております。質問は匿名ででき、回答は2025年8月に記事で紹介します。

<質問例> ・どれくらいの尿酸値になったら、治療したほうがよいでしょうか。 ・尿酸値は高めですが、薬をのんでいればお酒を飲んでもいいでしょうか。 ・プリン体が多いビールではなく、ハイボールにすれば尿酸値は上がりませんか。 ・プリン体の多い食事を避けているのにもかかわらず、尿酸値が上がるのはなぜですか? ・尿酸降下薬は、一生のみ続けないといけませんか? ・なぜか大事なイベントの前日や当日になると痛風発作が起こります。原因は何ですか? ・痛風発作の痛みに耐えられません。発作時に早く治すポイントはありますか。 ・短期間で痛風発作を繰り返すようになりました。どうしたら改善できますか。

 以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年8月に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

➡ 痛風・高尿酸血症に詳しい大山博司先生への質問・相談募集 (質問募集期間:2025年5月30日~2025年7月1日、早めに募集を終了することがあります)

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 4

日進月歩の医学の世界では、昨日までの“常識”があっという間に覆ることもまれではありません。本連載では、日々発表される最新の医学論文の中から、私たちの健康増進や疾病予防に役立つ情報をコンパクトにお届けします。

大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト

筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 5

 帯状疱疹(ほうしん)に対する生ワクチンを接種すると、認知症の発症リスクが20.0%低下することが、英ウェールズの高齢者を対象にした研究(*1)で示されました。

帯状疱疹ワクチンの接種が、認知症の発症リスクを下げる可能性があります。(写真:Konstantin Yuganov/stock.adobe.com)

帯状疱疹ワクチンと認知症の関係は?

 帯状疱疹は、水ぼうそうにかかった後に潜伏感染する「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」が再活性化して発症する病気で、ピリピリとした痛みや発疹を伴うのが特徴です。このウイルスは神経に潜伏感染するという特徴を持つことから、認知症の発症に関係する可能性があると考えられてきました。

 実際、帯状疱疹ワクチンの接種を受けた人と受けなかった人の間で認知症の発症率を比較する研究が複数ありますが、接種を受けた人と受けなかった人の特性の違いをすべて考慮して分析することは困難でした。そのため、これまでに得られているデータが、ワクチン接種と認知症発症の因果関係を示しているとはいえませんでした。

 そこで、米スタンフォード大学などの研究者たちは、帯状疱疹ワクチンの接種と認知症発症の間に因果関係があるかどうかについて調べることにしました。

 英ウェールズでは、帯状疱疹ワクチンの接種が2013年9月1日から始まりました。最初に接種対象として選ばれたのは1933年9月2日から1934年9月1日の間に生まれた人たちでした。一方で、1933年9月2日より前に生まれた人たちは接種対象外でした。

 分析対象としたのは、1933年9月2日からの1週間に生まれた人たち(ワクチン接種開始当時79歳で、80歳が目前だった接種対象者)と、1933年9月1日までの1週間に生まれた人たち(当時80歳になったばかりで接種機会を逃した人)で、そのうち2013年9月1日時点で認知症の診断を受けていなかった人々です。電子健康記録に接種歴が記載されていた人の割合は、前者は47.2%でしたが、後者は0.01%でした。

 両群の年齢差は最大でも2週間で、同じ地域に住む集団の特性は似通っており、潜在的な変数も含めて両群の特性はバランスが取れていました。例外は、ワクチンの接種率のみだと考えられます。実際に両群の人々の主な特性を比較したところ、帯状疱疹ワクチン以外の予防医療サービスの利用状況や、過去の病歴、学歴などは似たようなものでした。そのため、研究者たちは、既存のどの研究よりも信頼性の高い結果を生むと予想しました。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 6

日進月歩の医学の世界では、昨日までの“常識”があっという間に覆ることもまれではありません。本連載では、日々発表される最新の医学論文の中から、私たちの健康増進や疾病予防に役立つ情報をコンパクトにお届けします。

大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト

筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 7

日本古来の古武術には、日常生活においても体に負担をかけず、楽に動くためのヒントがたくさん隠されている。筋トレなどで体を鍛えなくても、今日から身軽に動ける上に、腰や膝を傷めにくくなる。そんな「古武術」式の日常生活動作をここでマスターしよう。講師は、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんだ。

岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)氏 理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員

1972年生まれ。身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした『古武術介護入門』(医学書院)を刊行し、大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育など、幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ、講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を国内外で行う。『古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)、『身体を痛めない介護術』(中央法規)など著書多数。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 8

人生100年時代に突入した現代、「老化は病気」という概念が打ち出され、アンチエイジング研究は日進月歩で進んでいる。本連載では、さまざまな角度から「アンチエイジング」に役立つ最新研究の知見を紹介し、健康長寿の秘訣を探っていく。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 9

日本人の3人に1人が「高血圧」。身近な国民病だが、実は静かに進行する恐ろしい病気でもある。自覚症状がないため放置しがちだが、それは危険だ。本連載では日本高血圧学会の協力の下、高血圧対策・治療の最前線を紹介する。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 10

血圧を測る時間帯は朝がいいようだ。日本高血圧学会は2025年より「早朝高血圧徹底制圧宣言」を発表し、「朝の血圧が高いと危険」という意識を広める「『血圧朝活』キャンペーン」を始めた。なぜ朝に注目すべきなのか。大阪ろうさい病院総長の樂木宏実氏に解説してもらった。

朝の高血圧は気づきにくい!

 「昼の血圧は正常でも、朝の血圧は高いことに気づいていない人が少なくありません」と大阪ろうさい病院総長の樂木宏実氏は警告する。第3回で紹介したように、健康診断や医療機関では異常が見つからないのに家庭で測ると高血圧という、“本当の顔”が分かりにくい「仮面高血圧」がある。この仮面高血圧の中に、朝の血圧が高い人が一定数、存在するという。

 「仮面高血圧の割合は、未治療の人の中では10~15%、すでに高血圧で降圧薬を服用している人(高血圧全体の約半数)で血圧が140/90mmHg未満にコントロールされている人の中でも9~23%に見られます(*1)。自分が高血圧だと気づいていない人だけでなく、すでに血圧が高くて治療中の人の中にも、朝が高い人は意外と多いのです」(樂木氏)

 降圧治療中の高血圧患者の約70%が、朝の家庭血圧130/80mmHg以上という報告もある(*2)。

朝の血圧が高い人が要注意なのはなぜ?

 仮面高血圧のパターンは、「早朝高血圧」「夜間高血圧」「職場などストレスが高い場面で起こる昼間高血圧」の3つに分類される。ただ現実には、夜間も早朝も高いなど、複数のパターンが重なっている人も少なくない。

  1. 早朝高血圧早朝に血圧が高くなる
  2. 夜間高血圧睡眠中も血圧が下がらない
  3. 昼間高血圧(ストレス下高血圧)ストレスにさらされると血圧が上がる

 「朝の血圧が高い人の中には、夜間の睡眠中から高い状態が続いていて、それが朝まで持続している場合が少なくありません。動脈硬化が進んだ人でこのような現象が見られやすいと考えられます」(樂木氏)

 健康な人でも、朝の時間帯に向かうにつれ、目が覚めるように体の中の多くの因子が働き、その一つとして血圧も上がり始める。生体リズムに刻まれているサイクルの中で、朝になると交感神経が活発になり、副交感神経が抑えられるからだ。また、レニン・アンジオテンシン系と呼ばれるホルモンも活性化して、朝の血圧上昇に影響する。動脈硬化が進んでいると、こうした血圧を上げやすい因子に過剰に反応して、生理的な範囲を超えて大きく血圧が上がってしまうのだ。

 中には「血圧サージ」と呼ばれる急激な血圧上昇が見られることもある。夜間の血圧が高いのも、それが朝まで持続するのも、血圧サージも、「動脈硬化の程度が進めば進むほど、そうした現象が起きやすいという点が重要」と樂木氏は強調する。

 「早朝高血圧も夜間高血圧も、いずれも動脈硬化性のリスクの現れです。つまり朝の血圧が高い人は、『動脈硬化が進んだ結果、脳卒中や心筋梗塞などが起きる可能性が高い人』。それ以上、動脈硬化を進めないためにも、朝に警戒が必要です」(樂木氏)

 実際に、図のように脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患は朝に起こりやすいことが分かっている。

循環器疾患の発症時刻

血栓性脳卒中、心臓突然死、心筋梗塞の発症時刻を24時間軸でプロットしたグラフ。どの疾患も午前6時~正午の間に発症件数がピークに達している。血圧も午前中にピークを迎えている。苅尾七臣 日本循環器学会2004「血圧モーニングサージ」2004.3.28.(Muller JE, et al. Circulation 1989;79:733-743.(改変))

 1日中血圧が高い人がこうした循環器疾患を起こすリスクと、家庭血圧だけが高い仮面高血圧の人のリスクは同程度だという。仮面高血圧には朝だけ高い人も、夜も朝も高い人も含まれているが、朝の血圧が高いことは、これらのリスクを全て内包する。つまり、朝の血圧を測れば、リスクの高い人が見つかりやすいのだ。

 「朝の血圧さえ低ければよいわけではなく、朝の血圧を下げれば総じて昼も夜も下がってくるだろうと期待できます。だから朝の血圧に注目することが大切なのです」(樂木氏)

*1 「高血圧治療ガイドライン 2019」(日本高血圧学会) *2 「早朝高血圧徹底制圧宣言2025」(日本高血圧学会)

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 11

日本人の3人に1人が「高血圧」。身近な国民病だが、実は静かに進行する恐ろしい病気でもある。自覚症状がないため放置しがちだが、それは危険だ。本連載では日本高血圧学会の協力の下、高血圧対策・治療の最前線を紹介する。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 12

朝スッキリと目が覚めない。目が覚めても疲労感が残っている。夜眠ろうとしてもなかなか寝付けない。夜中にトイレに目が覚めてしまう――。睡眠に関する悩みを持つ人は多いが、睡眠の科学研究が進めば、こうした悩みも解決する日が来るかもしれない。睡眠の基礎研究の最先端や、快眠を導く新技術「スリープテック」、睡眠の質を高める生活習慣や食品などについて、専門家に解説してもらおう。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 13

睡眠にまつわる基礎研究や、快眠を実現するための最新医学などに光を当て、研究者や専門家から科学的な知見を解説していただく本連載。今回は本連載をまとめた書籍『一流の研究者たちが教える 快眠の科学』発刊記念特別企画として、同書の監修を務めた秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座教授、三島和夫氏の特別インタビューを前後編でお届けする。

>前編 睡眠不足でも「なんとかやれている」という感覚が危険

自分の睡眠に関心を持つ人が増えてきた

秋田大学大学院教授の三島和夫氏。(写真:秋田大学提供)

最近では、メジャーリーガーの大谷翔平選手など、睡眠を大事にする人が少しずつ増えてきたように思えます。

三島和夫氏(以下、敬称略):そうですね。あとは「スリープテック」の話題や睡眠関係のグッズが大流行していますよね。みんな、睡眠には困っているように思えますが、そのスリープテックに何を求めているかというと、睡眠時間を増やそうという方向ではない気がします。睡眠時間は今のままでよく、どうにかぐっすり寝られる方法はないか。短くても効率よく眠る方法はないかと考えています。しかし、そんな方法はなかなかありません。また、ショートスリーパーになりたいという人もいます。そんな方法があるんだったら、みんなとっくにやっていますよね。

以前、三島先生が国立精神・神経医療研究センターにいた頃、日本人の睡眠時間について調査されていましたよね。すると個人差というのは想像以上に大きくて、中には本当にショートスリーパーと呼べる人もいると聞きました。ほとんどのショートスリーパーは自分でそう思っているだけとも言われますが、本当のショートスリーパーというのは何%くらいいるのでしょうか。

三島:それはときどき聞かれますが、正確なデータというのはないんですよ。2023年の「国民健康・栄養調査」によると、5時間未満しか寝ていないという人が9%くらいいました(男性8.5%、女性10.3%)。でも、最初 ※前編を参照 にお話ししたように、その9割以上の人は調子が悪い。つまり、トゥルー(真の)ショートスリーパーではなかったということです。5時間未満の睡眠時間で、日中も不調なくすごしている人というのは、100人当たり0.7人くらいです。

ということは、0.7%ですか。

三島:そうなりますね。ただ、この0.7人は自己申告の5時間未満で、かつ自覚的には不調がない、睡眠は足りていると答えている方たちなんです。普段の睡眠時間はかなり短いとは思いますが、実際には寝だめや居眠りをしていたり、自分で気づかない病気を持っていたりする場合もあるので、本当のショートスリーパーはもっと少ないと思っています。

 私はかれこれ30年以上も睡眠研究をやってきて、本当のショートスリーパーと呼べる人は3人しか会ったことがありません。その人たちは客観的に脳波を調べても本当に1日3時間くらいしか寝ていなくて、耐糖能や血圧に問題がなく、元気に生活していました。中にはそういう特殊な人もいますが、数は本当に少ないです。

『一流の研究者たちが教える 快眠の科学』(三島和夫監修、伊藤和弘著、日経BP)

「6時間寝ればいい」ではなく、「最低6時間」

同じ年代でも必要な睡眠時間は個人差がとても大きいということですが、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、働く世代は「最低で6時間以上」寝るようにと書かれていますね。

三島:あれは厚生労働省の研究班が2年くらいかけて作ったのですが、睡眠時間の目安を出すのは非常に難しかったんです。繰り返しになりますが、必要な睡眠時間はとにかく個人差が大きくて、同じ年代でも3時間以上の差があります。とはいえ、働く世代についてはボトムラインを決めなければいけないということで「最低6時間以上」としました。

 これは「6時間寝ればいい」とミスリードされるのではないかという意見もありましたが、そうではなくて、40代から50代前半くらいまでは6時間で足りない人も多く、あくまで最低限のボトムラインという意味合いです。加齢に伴って睡眠時間は短くなっていきますし、個人差も大きいわけですが、現役世代で6時間未満の睡眠で健康に過ごせる人はほとんどいません。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 14

朝スッキリと目が覚めない。目が覚めても疲労感が残っている。夜眠ろうとしてもなかなか寝付けない。夜中にトイレに目が覚めてしまう――。睡眠に関する悩みを持つ人は多いが、睡眠の科学研究が進めば、こうした悩みも解決する日が来るかもしれない。睡眠の基礎研究の最先端や、快眠を導く新技術「スリープテック」、睡眠の質を高める生活習慣や食品などについて、専門家に解説してもらおう。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 15

睡眠にまつわる基礎研究や、快眠を実現するための最新医学などに光を当て、研究者や専門家から科学的な知見を解説していただく本連載。今回は本連載をまとめた書籍『一流の研究者たちが教える 快眠の科学』発刊記念特別企画として、同書の監修を務めた秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座教授、三島和夫氏のインタビューを前後編でお届けする。

秋田大学大学院教授の三島和夫氏。(写真:秋田大学提供)

日本人の睡眠時間はなぜ短いのか

まず三島先生が日本人の睡眠を見ていて、現時点で気になることについて教えてください。

三島和夫氏(以下、敬称略):昭和から平成にかけて日本人の睡眠はずっと短くなり続けて、すでに限界まで来ています。「国民健康・栄養調査」を見ると、普段の睡眠時間が6時間未満と答えている、いわゆる短時間睡眠の方がずっと増えてきたのですが、それが40%前後で完全に頭打ちになっています(2023年の調査では男性38.4%、女性43.6%)。生理学的には、もうこれ以上、睡眠時間を短くできないところまで来ているというわけです。

 実際、睡眠が6時間未満で8割以上、5時間未満になると9割以上の人が、倦怠感や睡眠に対する不満を訴えています。特に働く世代の睡眠時間のあり方については、生活習慣病やがんの対策と同等かそれ以上に、社会として取り組んでいかなければいけない問題になっていると思います。

よく知られている話ですが、2021年にOECD(経済協力開発機構)が行った調査によると、加盟33カ国で睡眠時間が最も短かったのは日本だったそうですね。平均より約1時間も短かったと。

三島:そうですね。「日本人はよく働くからだろう」と考える人もいるかもしれませんが、労働生産性との関係を見ると、日本はかなりダメなことが分かります。アメリカのランド研究所の試算では、日本の睡眠不足による経済損失は年間約15兆円に達するそうです。金額は米国のほうが大きいのですが、GDP(国内総生産)比で見ると日本は2.9%で世界のワーストワンでした(*1)。米国、英国、フランスなどの欧米の先進国は、OECD加盟国の平均以上寝ているんですよ。だから、「忙しいから」という言い訳は通りません。

『一流の研究者たちが教える 快眠の科学』(三島和夫監修、伊藤 和弘著、日経BP)

 今の働き方改革の中で、企業はインターバルタイム(休息時間)というのを設けるようにといわれています。これは「勤務間インターバル制度」と呼ばれていて、推奨は11時間とされています。

 ところが、たとえインターバルタイムが今より3時間延びたところで、実際のところ社員は、その3時間すべてを睡眠には充てないのです。日本人の睡眠不足は限界まで来ていると話しましたが、実際に週末の「寝だめ」時間も多いし、電車の中で寝ている人も多い。それにもかかわらず、勤務間インターバル制度で休息時間が増えても、なかなか寝ようとしないのです。睡眠が足りていない自覚はあっても、時間があれば睡眠以外のこと(勉強や趣味など)に時間を使ってしまうわけですね。

*1 Why sleep matters - the economic costs of insufficient sleep https://www.rand.org/pubs/research_reports/RR1791.html

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 16

「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年6月の回答者は、尿のトラブルに詳しい日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生です。

日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生Q&A

前編

  • Q 1 加齢で増える排尿トラブルを防ぐには? 答え
  • Q 2 尿意切迫感で困っています 答え
  • Q 3 骨盤底筋トレーニングのコツを教えてください 答え
  • Q 4 骨盤底筋トレーニングをしても前立腺に悪影響はありませんか 答え
  • Q 5 子宮筋腫が大きい場合、筋腫を取れば尿漏れは改善しますか 答え
中編
  • Q 6 咳やくしゃみだけでなく、歩くだけで尿が漏れることもあります 答え
  • Q 7 夜間頻尿に悩んでいます 答え
  • Q 8 夜間頻尿の薬をずっと飲み続けていても大丈夫? 答え
  • Q 9 残尿を少なくする方法があれば教えてください 答え
後編 ←今回
  • Q10 排尿後、パンツを上げると漏れることがあります 答え
  • Q11 排尿時間が長いことが気になっています 答え
  • Q12 排尿後に残尿感があります 答え
  • Q13 排尿時、尿道にチクッとする痛みを感じる 答え
  • Q14 朝起きると下着に湿り気があります 答え
  • Q15 10年ほど前に手術した膀胱がんが再発しました 答え

編集部:日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生にお答えいただく今月の「健康Q&A」。後編最初の質問は、男性に多い排尿後のわずかな尿漏れのお悩みです。

排尿後の「ちょい漏れ」を防ぐには?

Q10 排尿が終わったと思い、パンツを上げると漏れることがあります。特に洋式トイレで座ってやると、そうなりやすいです。(64歳男性)

(イラスト:堀江篤史)

高橋:この排尿後にパンツを上げると漏れるというのは、これまでに話した腹圧性や切迫性の尿失禁とは違うタイプの尿漏れ。「排尿後尿滴下」といいます。

編集部:いわゆる「ちょい漏れ」ですね。

高橋:そう。私が出演した某テレビ番組では、腹圧性尿失禁の「いきみ漏れ」に対して「追っかけ漏れ」と呼んでいました。尿道に残っていた尿が、後から出てくるわけです。質問者さんがおっしゃるように、立ってするよりも洋式トイレで座っておしっこをしたほうが起こりやすいという説はあります。立ち小便でも、きついパンツだと追っかけ漏れはすごく増えます。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 17

「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年6月の回答者は、尿のトラブルに詳しい日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生です。

日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟先生Q&A

前編 ←今回

  • Q 1 加齢で増える排尿トラブルを防ぐには? 答え
  • Q 2 尿意切迫感で困っています 答え
  • Q 3 骨盤底筋トレーニングのコツを教えてください 答え
  • Q 4 骨盤底筋トレーニングをしても前立腺に悪影響はありませんか 答え
  • Q 5 子宮筋腫が大きい場合、筋腫を取れば尿漏れは改善しますか 答え
中編
  • Q 6 咳やくしゃみだけでなく、歩くだけで尿が漏れることもあります 答え
  • Q 7 夜間頻尿に悩んでいます 答え
  • Q 8 夜間頻尿の薬をずっと飲み続けていても大丈夫? 答え
  • Q 9 残尿を少なくする方法があれば教えてください 答え
後編(近日公開)
  • Q10 排尿後、パンツを上げると漏れることがあります
  • Q11 排尿直後に残尿感があります
  • Q12 排尿時間が長いことが気になっています
  • Q13 排尿時、尿道にチクッとする痛みを感じる
  • Q14 朝起きると下着に湿り気があります
  • Q15 10年ほど前に手術した膀胱がんが再発しました

編集部:日本大学医学部泌尿器科学系主任教授で、日本老年泌尿器科学会の理事長も務める高橋悟先生は、頻尿や尿漏れなど尿トラブルのスペシャリスト。メディアへの出演も多く、日経Goodayでも連載 「尿のトラブルSOS」 などにご登場いただいています。そんな高橋先生に向けて読者からの質問を募集したところ、たくさんのお悩みが寄せられました。高橋先生の回答を、前編・中編・後編の3回に分けてお届けします。

高橋氏(以下敬称略):よろしくお願いします。

編集部:では、さっそく最初の質問です。

急に尿意を感じて、少し漏らしてしまうことが

Q 1 そこまでの頻尿ではありませんが、急に尿意を感じることが多く、我慢できずに少し漏らしてしまうことがあります。おしっこの勢いは以前ほどではなくなりました。筋力の衰えなど、老化によって普通に起こることなのでしょうか。気をつけることがあれば教えてください。(67歳男性)

(イラスト:堀江篤史)

編集部:高齢になると、多くの人が頻尿や尿漏れに悩むようになりますね。

高橋:はい、年をとると確実に尿トラブルは増えます。日本排尿機能学会では私が理事長をしていた2023年に、約20年ぶりとなる大規模な疫学調査を行いました(*1)。20~99歳の6210人を対象に調査したところ、実に77.9%が「下部尿路症状」といわれる尿トラブルに悩んでいます。下部尿路症状とは、頻尿、尿意切迫感などの「蓄尿症状」、排尿困難、尿勢低下などの「排尿症状」、残尿感などの「排尿後症状」の総称。若い人も意外に多かったのですが、40代以上では82.5%になり、加齢とともに右肩上がりで増えることも確認されました

(出典/ Int J Urol. 2024 Jul;31(7):747-754.)

編集部:老化現象の一種ということですね。それにしても、なぜ年をとると尿のトラブルが増えてくるのですか?

高橋:原因はいろいろあり一概にはいえませんが、主な原因となるのは、膀胱の機能が低下することと、骨盤底筋の機能障害で尿をこらえる能力が弱くなることです。いろいろ調べてみると、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や肥満があると排尿トラブルが起こりやすいことも分かりました。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 18

古武術式! 日常動作の極意

 岡田慎一郎=理学療法士・介護福祉士

古武術は、合理的な動きにより相手を制する技を研究し磨き続けてきた、日本古来の武芸の総称だ。本連載では、古武術をヒントにした合理的な体の使い方を研究する、理学療法士・介護福祉士の岡田慎一郎さんに、この技を日常生活に取り入れる方法を伺っていく。

 現代社会においては、主に胸を使う、いわゆる胸式呼吸が多いといわれています。特にストレスの多い生活習慣によって、呼吸が浅くなり、酸素も取り込みにくくなることで、心身の不調にもつながることが指摘されてもいます。

 そこで、深い呼吸ができる腹式呼吸の進化版、古武術式の「胴体呼吸」をすることで、呼吸のみならず、ストレスを軽減させ、身体のパフォーマンスも向上させてみましょう。

腹式呼吸の進化版「胴体呼吸」

 古武術式の呼吸は、腹式呼吸を進化させた「胴体呼吸」だと私は捉えています。腹だけでなく、腰も含めた胴体が膨らみ、重心が下がり体勢が安定することで、下腹部のあたりが充実してくる感覚も芽生えてきます。難しいと思うかもしれませんが、仕組みは風船が膨らんだりしぼんだりするのと同じです。胸のあたりでの浅い呼吸ではなく、胴体すべてを使った深くゆったりした呼吸に切り替えてみましょう。

 まず、腹に手を当て、ゆっくりと鼻から空気を吸うことで、だんだんと腹回りが膨れてくることを感じます。次に、腰のあたりにも手を当てて、腰回りも膨れてくることも感じます。そして、腹に手を当て、腰回りに手の甲から腕を回し、胴回り全体が、呼吸するに従い、膨れてしぼむ動きを感じ取るようにします。

1. 鼻から吸うと腹と腰が膨れてくるのが感じられる。風船が膨らむイメージ

腹と腰に手を当てて、胴回りが膨れるのを感じよう(イラスト:村林タカノブ)

2. 口から吐くと腹と腰がへこんでくるのが感じられる。風船がしぼむイメージ

(イラスト:村林タカノブ)

 腹だけで呼吸をするよりも、腹と腰のダブルで呼吸をする方がより効果的です。少しメカニズムを説明しますと、腹と腰が膨らむことで、肺の下の横隔膜を下げられるようになり、多くの空気を吸い込みやすくなります。反対に吐く時には、胴回りの筋肉が収縮して横隔膜が上がってくることで、多くの空気を吐きやすくなります。その際、吸う時の2~3倍程度の長さで空気を吐くようにします。

バックナンバーをもっと見る

カテゴリ記事をもっと見る

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 19

日本古来の古武術には、日常生活においても体に負担をかけず、楽に動くためのヒントがたくさん隠されている。筋トレなどで体を鍛えなくても、今日から身軽に動ける上に、腰や膝を傷めにくくなる。そんな「古武術」式の日常生活動作をここでマスターしよう。講師は、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんだ。

岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)氏 理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員

1972年生まれ。身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした『古武術介護入門』(医学書院)を刊行し、大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育など、幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ、講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を国内外で行う。『古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)、『身体を痛めない介護術』(中央法規)など著書多数。

有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 20

健康・医療のエキスパートが月替わりで登場して、読者の皆さんの質問に回答する人気連載「健康Q&A」。2025年8月の回答者は、痛風や高尿酸血症に詳しい、両国東口クリニック理事長の大山博司先生です。このテーマに関して日ごろから疑問に思っていること、聞いてみたいことがある方は、ぜひご質問をお寄せください!

 大山先生は6000件を超える痛風・高尿酸血症の医療相談に回答されており、過去には日経Goodayの特集 尿酸値を抑え、痛風を回避! にもご登場いただいております。

 「痛風」「高尿酸血症」などに関する疑問のある方は、ぜひこの貴重な機会に質問をお寄せください! 回答記事は2025年8月に掲載いたします。

大山先生への質問はこちらからどうぞ↓↓↓

質問の投稿ページ

※質問募集期間:2025年5月30日~7月1日  都合により受付終了が早まることもございます。あらかじめご了承ください。

【質問例】(以下と似た質問でも構いません)

大山博司(おおやま ひろし)氏 両国東口クリニック理事長

認定痛風医。帝京大学医学部卒業。帝京大学医学部第二内科、田島病院院長などを経て、2001年に両国東口クリニックを開設、2005年より現職。専門は、痛風、リウマチ。1997年に「痛風ホームページ」を開設、6000件を超える痛風・高尿酸血症医療相談に答えている。厚生労働省の委託研究としてインターネットヘルスケアとセキュリティについての研究報告のほか、インターネットの医療利用についての報告も行っている。近著は『図解ですぐわかる 自力で下げる!尿酸値』(河出書房新社)

!ご注意!

  • 質問はどなたでも可能ですが、回答記事を閲覧できるのは、日経Goodayマイドクター会員(有料会員)のみです。マイドクター会員についての詳細は、こちらをご覧ください。
  • 「あなたの症状に合う薬は〇〇です」など、医師の診断行為に該当するような個別・具体的な回答はできません。また、寄せられた質問のすべてに回答する企画ではございませんのであらかじめご了承ください。
  • 医師・看護師などの専門家に直接健康相談をしたい方は、24時間365日ご利用できる、「日経Goodayマイドクター 電話相談24」をご利用ください。ご利用できるのは、日経Goodayマイドクター会員に限られます。
「日経Goodayマイドクター 電話相談24」のご案内ページはこちら
  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 21

日経Goodayは、「間違いだらけの病院のかかり方 ~あなたの受診方法、損していない?~」と題して、ウェビナーを開催します。マイドクター会員の皆さまを無料でご招待(事前登録制)。ぜひ奮ってご参加ください。

(背景イメージ画像:78art/stock.adobe.com)

 皆さんは、医療機関にかかりたいとき、迷うことはありませんか? そして、「かかりつけ医」をお持ちですか?

 実は、医療に関する意識調査でも、「かかりつけ医がいる人」は56.9%と半数を超えていますが、42.3%の「いない人」は、「探す方法が分からない」「都度、受診する医療機関を選んでいる」といった理由を挙げています(日本医師会総合政策研究機構「第8回 日本の医療に関する意識調査(2023年11月に実施)」による)。

 忙しいときほど、適切な医療機関をさっと見つけて、速やかに受診したいものです。また、ときには、適切な医療機関の探し方ができているか不安になることもあるでしょう。最近は、デジタルツールが増えてきて医療機関を探しやすくなってきましたが、まだうまく取り入れられていない人もいるかもしれません。

 そこで、日経Goodayでは、「間違いだらけの病院のかかり方 ~あなたの受診方法、損していない?~」と題して、日経ビジネスLIVEと共同でウェビナーを開催します。2025年7月3日(木)17時から開催予定、Zoomによるライブ配信となります。

 講師は、呼吸器専門医・アレルギー専門医・内科認定医の折茂圭介氏です。医療機関にかかりたいときに知っておきたい知識、賢く医療機関にかかるヒントを凝縮してお伝えします。かかりつけ医の選び方やコミュニケーションのコツなども伝授します。

 日経Goodayマイドクター会員の皆様は無料で視聴できます。事前登録制の先着順になりますので、ぜひ、下記の申し込みページからご登録ください。

ウェビナー開催、「間違いだらけの病院のかかり方 ~あなたの受診方法、損していない?~」

■開催日:2025年7月3日(木) 17:00~18:00(予定、開場はセミナー開始10分前から) ■テーマ:間違いだらけの病院のかかり方 ~あなたの受診方法、損していない?~

■講師:折茂圭介氏(呼吸器専門医・アレルギー専門医・内科認定医)

プロフィール:東北大学医学部卒。東京都立駒込病院での初期研修を経て東京女子医科大学呼吸器内科入局。大学院で国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー感染研究部に国内留学。博士課程修了後、同研究室で研究員として勤務。専門は呼吸器内科学、特に喘息をはじめとするアレルギー学。Ubie株式会社にて、一般向けサービス症状検索エンジン「ユビー」の開発等に携わる。

■聞き手:鈴木陽子(日経Gooday編集長) ■司会:原田寧々(日経Gooday記者) ■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信) ■主催:日経Gooday、日経ビジネス ■受講料:日経Goodayマイドクター会員(有料)の皆様、日経ビジネス電子版の有料会員の皆様、雑誌「日経ビジネス」購読の皆様は無料で視聴できます(いずれも事前登録制、先着順)。

無料視聴を希望でまだ日経Goodayマイドクター会員でない方は、こちらから会員登録(月額894円、初月無料)をした上で、次のページから参加をお申し込みください。 日経Goodayマイドクター会員にならずにウェビナー視聴をご希望の方は、3300円(税込)で視聴可能です。こちらから参加をお申し込みください。 日経ビジネス電子版の会員の方は、こちらのページに移り、お申し込みください。 雑誌「日経ビジネス」購読の方は、2025年6月23日号をご覧になって参加をお申し込みください。

 ウェビナーへの参加の申し込みは、次のページからどうぞ  (マイドクター会員の方はログインしてお進みください)

  • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

    日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

  • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

    年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

  • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

    脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

テーマ別特集をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

Page 22

 日ごろから日経Goodayをご愛読いただき、ありがとうございます。

 皆さんは、日ごろ受けている健康診断や人間ドックの結果をどのように管理していますか。紙の状態で提供された健診結果を保管している人が多いかもしれません。

 そこで、日経Goodayの提携サービスのアプリ「ヘルス×ライフ」を使って、健診結果をデジタルデータとして管理する方法を紹介します。

紙の健診結果のデータを無償で取り込める

 ヘルス×ライフには、健康診断のデータを一元管理できる機能があります。健診結果の検査値は自分で登録することもできますが、健診結果を写真に撮って送れば自動入力してくれるサービスがあるので、活用するといいでしょう。もちろん無料で利用できます。

 健診結果を入力しておくと、すぐにアプリで確認することができます。また、生活習慣病のリスクがどの程度あるのかをグラフで表示する機能があるので、自分の健康管理に役立てることができます。

【1】健診結果を撮影する

【2】「入力依頼」を選択して、健診結果の画像をメールで送信する

あなたの健康をサポートする総合健康アプリ「ヘルス×ライフ」

 健康管理ができるアプリ「ヘルス×ライフ」は、iPhoneとアンドロイドの両方のスマートフォンで利用可能です。

 その日の歩数を表示するほか、日々の体重、血圧、体温などのデータを入力していくと、グラフにして変化を「見える化」できます。日々の変化をチェックすることは、ダイエットはもちろん、高血圧、脂肪肝などの生活習慣病対策としても重要です。アプリから、日経Goodayの最新記事を読むこともできます(マイドクター会員限定の記事は会員登録とログイン手続きが必要)。

◇     ◇     ◇

 健康管理の基本は「自分の健康状態を正しく把握する」こと、そして「日々の管理を継続する」こと。病気の予兆を早めに知ることにつながります。そのパートナーとして「ヘルス×ライフ」をご活用ください。

ヘルス×ライフ ダウンロードページ

  • Android版:Google Playのページへ
  • iPhone版:App Storeのページへ
    • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

      日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

    • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

      年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

    • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

      脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

    テーマ別特集をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

    • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
    • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
    • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

    Page 23

    有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

    • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

      日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

    • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

      年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

    • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

      脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

    テーマ別特集をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

    • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
    • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
    • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

    Page 24

    ビジネスでも、プライベートでも、「酒」が同席する機会は少なくない。ましてや日本の文化に「酒」はなくてはならないもの。祝い酒、嬉し酒、やけ酒、涙酒…。「アルコールはガソリン!」という“超・左党”たちから、「アルコールとは時々仲良し」という“準・左党”たちまで、皆に役立つ酒と健康の最新科学を贈る! (タイトル題字:葉石かおり)

    有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

    • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

      日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

    • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

      年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

    • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

      脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

    テーマ別特集をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

    • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
    • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
    • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

    Page 25

    「腰が痛い…。腰痛とはかれこれ十数年の付き合いです」――。腰を押さえながら、腰痛の悩みを吐露する人は少なくない。痛みが生じ、仕事や生活に支障が出ている人もいる。「どうにかしたい!」というのが、腰痛持ちの共通した願いだろう。そこで本特集は、そんな腰痛を「どうにかする」方法を紹介していく。解説してくれるのは、「腰痛には必ず原因があり、治せます」と心強い言葉をくれる徳島大学病院病院長・徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学教授の西良浩一氏だ。放っておくと危険な腰痛、痛みの原因を特定するセルフ診断、主な8つの腰痛の特徴や治療法、腰痛を自分で治す運動療法などを学び、腰痛対策を万全にしよう。

    西良浩一(さいりょう こういち)氏 徳島大学病院 病院長、徳島大学大学院医歯薬学研究部運動機能外科学 教授

    1988年、徳島大学医学部卒業、1994年、同大学大学院医学博士。米国アイオワ大学脊椎センター、米国トレド大学脊椎センターに留学。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科准教授ののち、2013年に徳島大学運動機能外科学(整形外科)教授。局所麻酔下で行う最小侵襲の脊椎内視鏡手術の新術式を次々に開発。丁寧な問診による原因究明判断とピラティスを応用した運動療法の研究に定評。多くのトップアスリートの腰痛診療を手がける。著書に『運動を頑張らなくても腰痛 坐骨神経痛がみるみるよくなる1分ほぐし大全』(文響社)などがある。

    有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

    • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

      日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

    • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

      年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

    • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

      脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

    テーマ別特集をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

    • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
    • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
    • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

    Page 26

    LDLコレステロール値や中性脂肪値などが高い脂質異常症は、血管の老化を進め、心筋梗塞による突然死の原因となる病気だ。しかし、過信して放置している人や誤解している人も多いようだ。何が本当なのか。本特集では、コレステロールに関する正しい情報を解説し、血管の老化と突然死を防ぐ方法を紹介する。

    山下静也(やました しずや)氏 りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)理事長

    1979年大阪大学医学部卒業。米シンシナティ大学臨床病理学教室、大阪大学医学部講師、同大学院医学系研究科助教授、同総合地域医療学寄附講座教授などを経て、2015年地方独立行政法人りんくう総合医療センター副理事長兼病院長に就任。2020年より現職。日本動脈硬化学会元理事長・名誉会員。「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」の執筆協力委員・顧問も務めた。専門は脂質異常症、動脈硬化症、肥満症。

    有料会員になると、鍵つき記事が全て読める&医療専門家に電話相談や名医紹介も!

    • 糖尿病になるまでの「3ステップ」 その対策はどうすればいい?

      日本に約550万人の患者がいると言われている糖尿病。自分は大丈夫だろうかと気になる人もいるのではないか。その糖尿病に関するトピックとして、「体の血糖コントロールの仕組み」「糖尿病のタイプ」や「血糖値が上がりにくい食べ方」「予防・対策のための運動」について見ていく。

    • 誰もがなる「白内障」、失明原因1位「緑内障」 早期発見のカギ

      年を重ねたら誰もが必ずなる病気で、眼鏡をかけても矯正できない白内障。日本人の中途失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人がかかるという緑内障。視機能低下を進ませるこれら2つは、一体どうしたら早期発見でき、どんな治療をするのでしょうか。過去の人気記事を基に、多くの人が直面する白内障・緑内障との付き合い方を見ていきましょう。

    • 危険な「脳卒中」から身を守る方法

      脳卒中は突然起こる病気でありながら、実は8割が予防できる病気でもあると言われている。予防のために私たちができることは何なのか。脳の血管を守る極意を見ていこう。

    テーマ別特集をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    記事一覧をもっと見る

    「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

    • 1オリジナルの鍵つき記事がすべて読める!
    • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
    • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

    関連記事: