ウクライナ、米製「最新ステルス長距離ミサイル」を実戦使用か(デイリーNKジャパン)|dメニューニュース
ウクライナ、米製「最新ステルス長距離ミサイル」を実戦使用か
ウクライナ軍が、米国で開発された最新の長距離巡航兵器「AGM-188A ラスティダガー(Rusty Dagger)」を実戦投入した可能性が浮上している。もっとも、現時点で米国政府やウクライナ政府による公式確認はなく、情報の扱いには慎重さが求められる。
発端となったのは、ロシア側の軍事系情報源が公開した兵器残骸の写真だ。ウクライナの軍事専門メディア、ディフェンス・エクスプレス(Defense Express)は今月、この残骸の中に、妨害環境下でも衛星測位を可能にする「8素子CRPAアンテナ」が含まれていたと報じた。アンテナには「7MJL2」とされる識別コードが記されており、これがラスティダガーを開発する米企業Zone 5 Technologiesと関連している可能性があるという。
ディフェンス・エクスプレスは、この部品がラスティダガーの誘導システムの一部である可能性を指摘し、「ウクライナがすでにERAM(Extended Range Attack Munition)計画の兵器を運用していることを示唆する」と分析した。もっとも、「公式確認はなく、慎重に扱うべき情報」と留保を付している。
ラスティダガーは、米空軍のERAM計画の一環として開発された低コストの空中発射型巡航兵器だ。重量は約200キロ台、弾頭重量は約45キロとされる一方、射程は400キロ以上、報道によっては900キロ超に達するとの見方もある。高亜音速で飛行し、GPSと慣性航法装置(INS)に加え、自律的な画像航法機能を備えるとされる。さらに、コンパクトな機体形状による低被探知性も特徴とされ、「ステルス長距離ミサイル」と表現されることもある。
今年2月には、米空軍がF-16戦闘機からの実弾試験に成功したことが報じられた。Zone 5 Technologiesも、自社のラスティダガーがERAM計画の一部として試験されたことを認めている。