同僚・久保建英も太鼓判の得点センス…FWオヤルサバル直近17戦17発で”鬼門”突破「良い試合ができて満足」
2ゴールのFWミケル・オヤルサバル(ソシエダ)
[7.2 W杯決勝T1回戦 スペイン 3-0 オーストリア ロサンゼルス]
圧倒的な得点力はW杯でも健在だった。スペイン代表のエースFWミケル・オヤルサバル(ソシエダ)は2日の決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)オーストリア戦で、2回戦サウジアラビア戦(◯4-0)に続いて今大会2度目の2ゴールを記録。スペインがW杯初優勝を成し遂げた2010年南アフリカ大会以来4大会ぶりの“鬼門”決勝トーナメント初戦突破の立役者となった。
フィジカルを活かした戦い方を志向するオーストリアに対し、90分間を通して鮮やかなパスワークと組織的なプレッシングで圧倒したこの日のスペイン。その象徴として君臨したのが4-2-3-1の最前線を担うエースのオヤルサバルだった。 世界的には身長が高く、フィジカルの強いストライカーが重用される傾向が続くなか、180cm弱の上背と細身な身体は異質なもの。それでもたえず危険なエリアに顔を出し続けるポジショニングセンス、“即時奪回”の先陣を切る守備の献身性、大きな波のないメンタリティーはこのスペイン代表に輝きをもたらし続けている。ソシエダで同僚のMF久保建英がかつて「ゴールを取るためにやることを誰よりもやっている」と称していたが、スペイン代表ではまさにその言葉どおりの活躍を見せている。
代表レベルでは24年夏のEURO(欧州選手権)決勝のイングランド戦で決勝点を挙げ、主役をかっさらった活躍が多くの人々の記憶に残るが、その後はさらに活躍が続いており、24年11月19日のUEFAネーションズリーグ(NL)デンマーク戦以降の17試合で17ゴールを記録。今大会初戦カーボベルデ戦では試合開始から30分間ボールタッチ数ゼロというW杯史上初の不名誉記録も樹立してしまったが、無得点試合はたった5試合しかなく、継続性と安定感も大きな強みとしている。その得点力の秘訣はどの相手も苦にしないポジショニングセンスだ。この日もゴール前に今夏R・マドリーを退団したDFダビド・アラバ、トッテナムのDFケビン・ダンソという質の高いCBが並んだが、左サイドを突破したDFマルク・ククレジャのクロスからのワンタッチシュートで2得点。また前半33分にも相手をしなやかに背負いながら、股抜きシュートでGKを強襲する場面を作るなど、フィジカルの強い相手に伍する駆け引きの上手さも印象付けた。
試合後のフラッシュインタビューでは「相手はフィジカルに優れていて厳しい相手だったが、良い試合ができて満足している」と喜びを語っていたオヤルサバル。その活躍ぶりにはルイス・デ・ラ・フエンテ監督も「オヤルサバルは彼のポテンシャルをしっかりと発揮しており、彼が受けるにふさわしい評価を日々受けている」と絶大な信頼を口にした。
(取材・文 竹内達也)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送▶日本代表の最新情報や取材裏話は『ゲキスタ』で配信中