湘南、ミス絡みの退場で戦況一変…G大阪が2点ビハインドから5-4の逆転勝利!

[8.31 J1第28節 湘南 4-5 G大阪 レモンS]

 J1第28節が31日に開催され、12位ガンバ大阪は敵地で18位湘南ベルマーレに5-4で勝利した。前半を1-3で折り返したが、後半の4ゴールで逆転。2連勝を飾った。湘南は退場者による数的不利が響き、痛い2連敗。12試合勝ちなし(4分8敗)となった。

 湘南が先制したのは前半13分。MF小野瀬康介の浮き球スルーパスからFW二田理央がDF初瀬亮の背後を取り、ペナルティエリア右に走り込む。弾んだボールを右足でインパクトし、豪快にネットを揺らした。

 7月に浦和レッズから育成型期限付き移籍した二田は、加入後初ゴールを記録。前半24分には裏抜けから左足で決めるが、これはオフサイドの判定となった。

 湘南はGKポープ・ウィリアムの好セーブなどでリードを維持すると、前半37分に追加点を奪う。ボックス左脇にオーバーラップしたDF松本大弥がクロスを上げ、ファーの二田が左足でシュート。左ポストに当たるも、跳ね返りを拾ったMF平岡大陽が右足で蹴り込み、2-0とした。

 対するG大阪は前半40分に左サイドでFKのチャンス。初瀬が左足で高精度のクロスを送ると、DF福岡将太が高いジャンプから頭で叩き込み、今季初ゴールを挙げた。

 前半45分には湘南の左CKを防ぎ、FWデニス・ヒュメットが前方へクリア。落下地点にはDF舘幸希がいたが、トラップミスを逃さずにMF満田誠がボールを奪い、ドリブルで突き進む。ボックス付近まで運んだところで舘に倒され、レッドカードを誘発した。

 舘の一発退場で数的不利に陥った湘南だったが、前半アディショナルタイム4分に衝撃の一発で突き放す。FW小田裕太郎がペナルティエリア手前中央で平岡のパスを受け、ダブルタッチで左へ流れながら左足でシュート。振り抜いた瞬間にゴール左上へ到達していたようなゴラッソを披露し、再び2点差とした。

 小田にとっては加入後初ゴール。しかし、ハーフタイムを挟むと、G大阪が数的優位を生かして追い付く。

 まずは後半4分、左CKの流れからペナルティエリア右のMFファン・アラーノが速いボールを入れ、平岡に当たったボールがゴール方向へ。GKポープに弾かれるが、これをMF美藤倫がヘッドで押し込み、大卒2年目で初ゴールを記録した。

 後半8分には、FW宇佐美貴史がボックス右脇から送ったクロスが逆サイドへ。拾った初瀬がゴールライン際からマイナスに折り返す。左足のボレーを試みたファン・アラーノは合わせられないが、その奥のDF中谷進之介が左足でプッシュし、ゲームを振り出しに戻した。

 さらに後半31分、FWイッサム・ジェバリのスルーパスからヒュメットが右足で流し込む。しかし、オフサイドで得点は認められない。

 その後もゴールへ迫ったG大阪は、後半43分に待望の逆転弾を奪取。ファン・アラーノが狭いエリアでジェバリとパス交換し、右足で今季リーグ戦初得点を挙げた。

 後半アディショナルタイム7分には、カウンターから抜け出したFW山下諒也がダメ押しの5点目をマーク。同アディショナルタイム10分に湘南の右CKからDF大岩一貴にヘディングで決められたものの、G大阪は5-4で逃げ切り、勝ち点3を持ち帰った。

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