トランプ氏らを地球から追放したい ジェーン・グドール氏最後の願い
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【10月9日 AFP】先週91歳で亡くなったチンパンジー研究の第一人者として知られる英国出身の霊長類学者ジェーン・グドール氏は、死後に放送されたネットフリックスのインタビューで、ドナルド・トランプ米大統領、米実業家イーロン・マスク氏、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、中国の習近平国家主席、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相らをスペースXのロケットで地球から送り出したいと語った。
夢のディナーパーティーのゲストを選ぶのとは正反対のような話だ。
ネットフリックスの「著名人が語った最後の言葉」のクリップは拡散し、数千万回再生されている。グドール氏を称賛する声が上がる一方、一部からは非難する声も上がり、映像は本物なのか、それともAI(人工知能)で生成されたものなのかという議論さえ巻き起こしている。
ネットフリックスによると、このインタビューは死後に公開するという了解の下に3月撮影された。
司会者のブラッド・ファルチャック氏が「嫌いな人はいますか?」と尋ねると、グドール氏は「もちろん、嫌いな人はいます。そういう人たちをマスク氏の宇宙船に乗せて、彼がきっと発見するであろう惑星に送り出したいですね」と答えた。
世界一の大富豪であるマスク氏は、火星を植民地化し、人類を「多惑星種」にすることを人生の使命としている。
グドール氏はさらに、「マスク氏が宇宙船を提供するのだから、誰を乗せるかは想像がつくでしょう」「マスク氏に加え、トランプ氏とその真の支持者の一部も乗せます。それからプーチン氏と習氏。もちろんネタニヤフ氏とその極右政権も乗せます。全員を宇宙船に乗せて送り出します」と付け加えた。
その後、話題はチンパンジーの攻撃性と、グドール氏が名指しした男性たちが厳しい階級社会のチンパンジーの群れで1番順位が高い「アルファオス」かどうかに移った。
グドール氏によると、チンパンジーには2種類のアルファオスがいる。暴力に頼り、すぐに燃え尽きてしまうタイプと、同盟関係を築き、粘り強く耐えるタイプだ。
チンパンジーとヒトはDNAの99%近くを共有している。グドール氏は研究によって、チンパンジーとヒトの攻撃性はいずれも生来のものだと確信したという。
「しかし、ほとんどの人はまともだと私は心から信じています」とグドール氏は語った。
グドール氏はインタビューを、希望のメッセージと、「母なる自然」を傷つける人々への警告で締めくくった。
「もしこの世界にまだ残っている美しいものを守りたいなら、未来の世代、孫たち、さらにその孫たちのために地球を守りたいなら、日々の行動について考えてみてください」とグドール氏。
さらに、死後の世界があり、「意識は生き続ける」と信じていると付け加えた。
「あなたが地球を去った後に何を見つけるかは分かりませんが、地球でのあなたの人生が、死後の人生に何らかの影響を与えることを知ってほしいのです」と呼び掛けた。(c)AFP