角田裕毅、2度の「邪魔」でQ3進出叶わず。フェルスタッペンが今季7回目のPP獲得【予選レポート/F1アメリカGP】(オートスポーツweb)

 現地時間10月18日、2025年F1第19戦アメリカGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算47回目/今季7回目のポールポジションを獲得した。 【写真】予選Q1でクラッシュしたアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)  2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は13番手となった。  第19戦の舞台はテキサス州オースティン近郊に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。大荒れのスプリント終了から約3時間後、気温34度、路面温度48度、湿度38パーセントというコンディションで予選Q1は開始された。 ■Q1:ハジャー痛恨のクラッシュ。ターン15で2台がタイム抹消に  18分間のQ1序盤、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)がセクター1の高速S字区間で単独スピンを喫し、ターン6アウト側のバリアにクラッシュ。残り時間14分51秒で赤旗が提示される。  約9分後に再開され、各車1回目のアタックを迎えるとスプリントをポール・トゥ・ウインで終えたフェルスタッペンが1分33秒590をマークする。しかし、そのタイムをシャルル・ルクレール(フェラーリ)が0.065秒縮め暫定首位につける。  角田のファーストアタックは暫定2番手フェルスタッペンから0.632秒遅れの1分34秒222。ハジャーを除く19台が最初のアタックを終えた時点で12番手につけた。  コース上の混雑を避けるべく、早めにコースに戻るクルマもあるなか、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分33秒311をマークし暫定首位に浮上。0.190秒差の暫定2番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が続き、メルセデス勢が好調ぶりを見せつける。  ただ、そんなライバル勢を横目にセクター3全体ベストを更新したフェルスタッペンが1分33秒207をマークし、そのままQ1をトップで終えた。Q2の2番手にラッセル、3番手にアントネッリが続いた。  2セット目の新品ソフトに履き替えた角田は、残り5分という早めのタイミングでコース入り。1分33秒935をマークし14位でQ2進出を決めた。  Q1敗退の5台は16番手ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、17番手エステバン・オコン(ハース)、ターン15での走路外走行によりタイム抹消のあったランス・ストロール(アストンマーティン)が18番手、同じくターン15での走路外走行でタイム抹消となったアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が19番手、そしてクラッシュしたハジャーが最下位となった。 ■Q2:角田裕毅、満足なアタック叶わず。ローソン、ガスリーが邪魔に  15分間のQ2が開始されると、残り9分というところでフェルスタッペンが1分32秒701をマークし首位を守る。  角田のQ2ファーストアタックは、フェルスタッペンから0.765秒遅れの1分33秒466で暫定13番手。このアタック後には「リアム・ローソン(レーシングブルズ)にターン11でわざと邪魔された!」とチームに無線を飛ばすシーンが国際映像に映し出された。なお、この時点でローソンは角田の0.106秒前で暫定11番手につけていた。  残り5分を切り、各車2度目のアタックに入った。角田はQ1同様早めにコースに入りする。セクター1で自己ベストを更新するが、ターン14でピエール・ガスリー(アルピーヌ)が邪魔するかたちとなり、タイムは1分33秒484。1回目のアタックに0.018秒届かなかった。  Q2はフェルスタッペンが1回のアタックで記録した1分32秒701が最速のまま終了。0.168秒差の2番手にルクレール、0.175秒差の3番手にノリスが続いた。  以下、4番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、5番手アントネッリ、6番手ラッセル、7番手カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、8番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、9番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、10番手オリバー・ベアマン(ハース)までがQ3進出を決めた。  Q2敗退の5台は11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、12番手ローソン、13番手角田、14番手ガスリー、15番手フランコ・コラピント(アルピーヌ)となった。 ■Q3:フェルスタッペン、最終アタック間に合わずもポール獲得  ポールポジションを決める12分間のQ3。最初のアタックではピアストリ、アロンソ、サインツ、ベアマンの4台がユーズドを履くなか、1分32秒510を記録したフェルスタッペンが、2番手ノリスに0.394秒差、3番手ラッセルに0.449秒差と、ライバル勢に圧倒的な差を見せつける走りで暫定首位につけた。  最初のアタックを終えた時点で、4番手アントネッリ、5番手ベアマン(ユーズド)、6番サインツ(ユーズド)、7番手ピアストリ(ユーズド)、8番手アロンソ(ユーズド)、ターン1でミスのあったハミルトンが9番手、最終コーナーでスピンを喫したルクレールが10番手というオーダーに。  残り4分を切り、是が非でもタイムを残しておきたいフェラーリ勢を先頭に各車最後のコースイン。そしてフェルスタッペンは残り2分という最後のタイミングでコースに入った。  ただ、フェルスタッペンが2度目のアタックに入る直前にチェッカーを迎えてしまう。フェルスタッペンは危うい状況となるが、全車がチェッカーを受けてもフェルスタッペンの首位は揺るがなかった。  これでフェルスタッペンが通算47回目/今季7回目のポールポジションを獲得。0.291秒差の2番手にノリス、0.297秒差の3番手にルクレールが続いた。以下、4番手ラッセル、5番手ハミルトン、6番手にポイントリーダーのピアストリ。7番手アントネッリ、8番手ベアマン、9番手サインツ、10番手アロンソとなった。  2025年F1第19戦アメリカGP、56周の決勝レースは日本時間20日4時(現地時間19日14時)にスタートが切られる予定だ。 [オートスポーツweb 2025年10月19日]

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