EU兵のグリーンランド駐留「理にかなう」と軍事委議長=独紙
欧州連合軍事委員会(EUMC)のブリーガー議長(写真)は、グリーンランドに欧州連合(EU)諸国の軍を駐留させることは理にかなうとの見方を示した。2023年8月、スペインのトレドで撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
[ベルリン 25日 ロイター] - 欧州連合軍事委員会(EUMC)のブリーガー議長は、グリーンランドに欧州連合(EU)諸国の軍を駐留させることは理にかなうとの見方を示した。ドイツ紙ウェルト・アム・ゾンタークが25日公表したインタビューで述べた。
同氏は「これまでのように米軍がグリーンランドに駐留するだけでなく、将来的にEU兵士の駐留についても検討することが完全に理にかなっている」と述べた。
デンマーク海外領土のグリーンランドはEUの一部ではないが、戦略的要所に位置するほか、資源が豊富とみられることなどから、欧州や米国はグリーンランドに関心があると言明。
「しかし、気候変動によって氷の融解が進む中、ロシアや中国との緊張が生じる可能性もある」と述べた。
グリーンランドを巡っては、トランプ米大統領が領有に関心を示し、軍事力や経済的手段の行使も排除していない。
ブリーガー氏は、国連加盟国である米国が国連憲章で定める国境不可侵を尊重することを望むと述べた。
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