中国、台湾周辺で新たな「軍事演習」-米国の動きに対抗と発表
- 中国軍の延べ43機が台湾海峡の中間線越え-台湾国防部
中国は台湾周辺で新たな「軍事演習」を実施したと発表し、その理由として、台湾の独立を支持するような最近の米国の動きなどを挙げた。
中国外務省の毛寧報道官は17日の定例記者会見で、中国人民解放軍は「外国の黙認への断固たる対応」と「台湾独立派勢力に対する厳重な警告」を行っていると述べた。
毛報道官は、米国務省が2月に「台湾独立を支持しない」という文言を米台関係に関する情報をまとめた文書「ファクトシート」から削除したことなど、米政府による「一連の誤った行動」を指摘した。
59 PLA aircraft and 9 PLAN vessels operating around Taiwan were detected up until 6 a.m. (UTC+8) today. 43 out of 59 sorties crossed the median line and entered Taiwan’s northern, central, southwestern and eastern ADIZ. 2 PRC balloons was detected during this timeframe. pic.twitter.com/pMXyPP2xxs
— 國防部 Ministry of National Defense, ROC(Taiwan) 🇹🇼 (@MoNDefense) March 18, 2025
台湾国防部(国防省)は中国軍の活動を「連合戦備パトロール」と呼び、中国軍機が台湾本島の周辺海域を飛行し、海軍の艦船と連携したと声明で説明。
国防部のX(旧ツイッター)投稿によれば、18日の早い時間までに中国軍の延べ43機が台湾海峡の中間線を越えた。昨年10月に記録した過去最多の111機以後で最も多い。
米国は台湾の自衛を支える武器を売却するなど、台湾を軍事的に支援。台湾における事実上の米国大使館に相当する米在台協会(AIT)のグリーン台北事務所長は先週、米国は武器移送のスピードアップを図っていると述べていた。
原題:China Calls Military Activity Near Taiwan a Response to US (2) (抜粋)