スキマバイトとネカフェでその日暮らし 見えないホームレス、実態は
スキマバイトで糊口(ここう)をしのぎ、インターネットカフェで寝泊まりする――。
困窮する都会の若者を中心に、そんな暮らしをする人たちがいる。
東京都豊島区のNPO法人「トイミッケ」代表理事、佐々木大志郎さん(46)は「支援の現場では、『見えないホームレス』が増えている感覚がある」と語る。
<主な内容> ・国の調査で把握できず ・無職ではなく、身なりも「普通」 ・バイトアプリが使えないだけで…… ・本当に行き詰まってから相談 ・緊急支援の利用者20~40代が7割 ・既存の支援、使いづらい側面も ・実態を可視化して
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連載「孤独の現場から」 ※記事へのご意見、情報は情報提供フォーム「つながる毎日新聞」にお寄せください。
国の調査で把握できず
2002年に施行されたホームレス自立支援法で「ホームレス」は「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」と定義されています。
同法に基づく国の毎年の調査は路上生活者を目視で数えており、かつて「ネットカフェ難民」と呼ばれたような、住居を持たずに不安定な生活を送る「見えないホームレス」は把握できていません。
私たちは新型コロナウイルスが流行し始めた20年3月から現在まで、インターネットの相談フォームに届いたSOSに対し、スタッフが直接出向き、個別対応する「緊急駆け付け支援」を続けてきました。
元々は感染リスクを下げるためでしたが、支援者が出向くアウトリーチによって、炊き出しや相談会に来ない20~40代を中心とした「見えないホームレス」とのつながりが増えました。
無職ではなく、身なりも「普通」
彼らの多くは無職ではなく、日払いの仕事で宿泊費や食費を稼いでいます。
建設現場などへの日雇い派遣は昔からありますが、コロナ禍の20年ごろはフードデリバリーの配達員が増えました。
22年ごろからはスキマバイトやスポットワークと呼ばれる短期バイトで食いつなぐケースが急増しました。
スマートフォンのアプリからバイト先を…