チェンマイの医師が注意喚起 不衛生な生野菜が原因か、男性が “脳の寄生虫感染” を3回繰り返す

チェンマイの脳神経専門医が、生野菜の食べ方に関する注意喚起を発信しました。不衛生な状態で生野菜を摂取したことが原因とみられる男性患者について、脳に寄生虫が再び見つかったケースが報告されています。2025年11月21日にChiang Mai Newsが伝えています。

情報を公表したのは、チェンマイ大学の脳・神経分野の専門医 スラット医師(助教授)。自身のSNSを通じ、男性患者が3度目となる「脳の寄生虫感染」を起こしていたことを明らかにしました。

医師によると、患者の脳には白い影として“寄生虫の嚢胞(のうほう)”が確認され、部位は側頭葉(temporal lobe)。記憶や感情、聴覚処理に関わる領域で、発作が起こると「ぼんやりする」「夢の中のような状態になる」などの症状が出ると説明しています。

感染の原因として指摘されたのは、洗浄が不十分な生野菜の摂取。特に、・ミント・ホーリーバジル・パクチー、ネギ類

といった香味野菜に寄生虫の卵が付着している可能性があるとし、注意を求めています。

問題の寄生虫は、豚帯状条虫(Taenia solium)による「嚢虫症(cysticercosis)」。卵を摂取すると、体内を巡り筋肉や目、脳などに移動して嚢胞を形成することがあります。

スラット医師は「発作や意識がぼんやりする症状があれば、脳の検査を受けるべき」と呼びかけ、不衛生な生野菜を日常的に食べる習慣には強い注意が必要だと強調しています。

情報提供:スラット医師(チェンマイ大学) SNS投稿より

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