【中日】投手転向4年目の根尾昂を直撃「上位に食い込めるように役割を果たしたい」

 投手転向4年目を迎えた中日・根尾昂投手(25)が確かな成長を見せている。5月1日に一軍登録されると中継ぎ登板で3試合連続無失点。ドラゴンズ応援大使を務めるSKE48・熊崎晴香(27)の直撃に根尾は今季にかける熱い思いを語った。

 熊崎 二軍では10試合に登板して防御率0・00。5月1日に一軍登録されてから3試合連続無失点と好投が続いています。

 根尾 体の調子もいいので、それが1番いいのかなと思います。

 熊崎 昨年と比べて何か変わったことはありますか。

 根尾 いや、そんなに大きく変わったことはないです。先発で中何日か空けて投げるというよりは、毎日強く投げること、試合で投げる準備をすることがいい方向に出ているのかなと思います。

 熊崎 一軍に上がってきてチームの雰囲気はどのように感じましたか。

 根尾 試合になれば楽しいとかは難しいかもしれないんですけど、やっぱり普段の練習での雰囲気はすごくいいなと思います。負けたら悔しいですけど、連勝が続けばさらに(ムードは)良くなりますし、もっと勝ちたいなと思います。

 熊崎 今季からリリーフに転向されましたが、このポジションについてはどのように考えられていますか。

 根尾 自分で試合を作ること以上に、先発や前のピッチャーが作ってきた試合の中に入っていくという中で、ちゃんとゼロや最少失点で帰ってくることが大事になる。任されたイニングをちゃんと抑えることを特に大事にして投げてます。

 熊崎 先発とは違うプレッシャーがありますか。

 根尾 そうですね。球場もゲームができている状態で入るので、いい流れで来てたらすごく投げやすいですし、ゲームの流れを変える場面で行くこともあるのでそこはちゃんと感じながら投げたいと思います。

 熊崎 中日投手陣の中で目指す立ち位置は。

 根尾 今だと勝ちパターンは最後に松山がいて、マルテや清水達也さん、斎藤綱記さんたちがいて、やっぱりそういうところに食い込んでいきたい立場ではあるんですけど、まずはビハインドの展開でちゃんと抑えていくことが今求められていること。その中でチームに入ってくるというか、今はそういう立場なのかなと思います。

 熊崎 ドラゴンズのブルペンはどんな感じなんですか。

 根尾 試合に入っていくとなったらすごくピリピリしてますし、みんなで抑えてやるっていうような雰囲気ももちろんあります。でも普段の練習ではリラックスした雰囲気だったり、自分のやることに集中している。僕もやることに集中しちゃって、あんまり周りが見えてないですけど、本当にやりやすい雰囲気だと思います。

 熊崎 登板前のルーティーンはあるんですか。

 根尾 あんまりないですね。深呼吸をやっていたんですけど、時間がかかって投球練習の時間がたまに1球なくなっていたのでショートカットして、ホームの方を見てちょっとだけやって入るようにしてます。

 熊崎 野球を離れたときのリラックス方法はありますか。

 根尾 めちゃくちゃ地味ですけど、ストレッチですかね。それが1番気が抜けます。

 熊崎 音楽をかけながら。

 根尾 最近、全然音楽も聴かなくて。二軍・阪神戦で高知に行ったときにヘッドホンを僕がどこかにやってしまったんです。結構ショックでした。

 熊崎 ヘッドホンがあった時はどんな曲を聴かれていたんですか。

 根尾 最近はサカナクションが歌うアニメ「チ。―地球の運動について―」の主題歌「怪獣」やミセス(グリーンアップル)の「天国」とか。ハマったら抜け出せないので永遠リピートしています。

 熊崎 ドラゴンズは3年連続最下位ですが、今年のチームについてはどう思われますか。

 根尾 昨年、二軍で井上監督と一緒にやらせてもらってたんですけど、その時もチームの雰囲気は良かったですし、そういうものが試合の中で結果としても現れてくると思う。中継ぎとしては勝つと信じて抑えていくことしかできないので、まずはそこを全うしたいなっていうのと、もっともっと勝ってもっと上位に食い込めるようにちゃんと役割を果たしたいと思います。

 熊崎 チームの目標は。

 根尾 ペナントで優勝したいのはもちろんありますし、中継もそうですし、先発もいいピッチャーがそろっている。本拠地はバンテリンですし、打ち勝つ以上に抑えて勝つというそういう勝ち方がうちの勝ち方だと思うのでちゃんと貢献したいなと思います。

 熊崎 個人的な目標は。

 根尾 1試合1試合しっかり投げられる準備をしてシーズン最後まで投げ切りたいと思います。

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