悠仁さまが合格した筑波大ってどんな大学? 『大学ランキング』にみる筑波大の実力

筑波大学筑波キャンパス(撮影/品田裕美) この記事の写真をすべて見る

 宮内庁は秋篠宮家の長男悠仁さまが、来年4月から筑波大学生命環境学群生物学類に進むことを発表した。筑波大学附属高校3年の悠仁さまは学校長の推薦を受け学校推薦型選抜(英語、生物に関する小論文、面接の試験)に合格している。

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 筑波大とは、どんな大学だろうか。

* * *

 起源は1872年創立の師範学校にさかのぼる。その後、東京師範学校、高等師範学校、東京高等師範学校と名前が変わり、教員養成機関の役割を果たした。1949年、東京高等師範学校、東京文理科大学、東京農業教育専門学校、東京体育専門学校が統合し、東京教育大が開学する。1973年、東京教育大は筑波大として生まれ変わった(学生受け入れは1974年)。

 現在、筑波大は人文・文化学群、情報学群、理工学群、体育専門学群、芸術専門学群、医学群、そして悠仁さまが入学する生命環境学群など10学群で構成されている(学群は学部に相当)。東京大や京都大に匹敵する総合大学であり、人文社会、自然科学、医学、芸術など幅広い分野を学ぶことができる。

 では、筑波大にはどのような特徴があるのだろうか。

 「大学ランキング 2025」(朝日新聞出版)ではいくつかの項目で筑波大がランキング上位に登場している。これらを紹介することで、筑波大の得意分野を探ってみよう。

(1)国家公務員試験合格者数、教員採用数ランキング

・国家公務員総合職試験合格24位(17人) 女性49位(7人) ・国家公務員一般職試験合格61位(43人)、女性56位(20人) ・高校教員10位(47人) ・中高一貫校教員13位(6人)

<2023年 所管省庁、大学通信などの集計>


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 悠仁さまは幼少時からトンボに関心を持っており、生息環境などの調査を行っていた。高校2年のとき、筑波大附属高校の学校行事で筑波大キャンパスを見学し、生物学の実験環境が整っていることに魅了されたようだ。メディアが宮内庁発表の話としてこう伝える。

「(悠仁さまが)志望する一つのきっかけになったのは昨年6月、現在通っている筑波大付属高校(東京都文京区)の行事で、同大を見学したことだったという。(生命環境学群に)昆虫に関する研究室があることや、キャンパス周辺に豊かな自然があることにひかれたという」(朝日新聞2024年12月12日)

 生物学に関連する「植物学、動物学」「環境学、生態学」は高被引用論文の件数を見る限り、筑波大は国内最先端にあるといえよう。

 高被引用論文とは、研究分野と出版年で調整し被引用数が世界上位1%に入る論文のことであり、研究情報調査機関クラリベイトが名づけたものだ。

(5)研究分野② 科研費中区分別ランキング(過去5年分の新規採択件数累計)

・地理学、文化人類学、民俗学5位(35.7件) ・文学、言語学6位(71.0件) ・社会学4位(37.7件)

教育学2位(136.0件)

・社会システム工学、安全工学、防災工学3位(29.0件) ・スポーツ科学、体育、健康科学1位(181.0件)

<2023年度 文部科学省集計>


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