はしか流行拡大、今年の米感染者数が1週間で28%増加-483人に
Damian Garde
- 感染は19州に広がる、今年の感染者の大半はワクチン未接種
- テキサス州の今年の症例数は400件、全米の大多数占める
はしかの流行が米国で一段と深刻化している。今年確認された感染者数は1週間で28%増加し、患者は483人に達した。既に昨年の総数を上回っている。
米国疾病対策センター(CDC)は28日、前日までの1週間で新たに105件の症例が確認されたと報告。感染は19州に広がったと明らかにした。昨年1年間では285件が報告されていた。
はしか感染拡大の中心地となっているテキサス州の28日の発表によると、今年の症例総数は1週間で73件増え、400件となった。隣接するニューメキシコ州では新たに1件が確認され、総数は44件。
CDCによると、はしかと今年診断された人の大半はワクチン未接種。はしかウイルスは感染力が非常に強く、免疫のない人が患者と接した場合、最大9割が感染する。
はしか・おたふくかぜ・風疹(MMR)の混合ワクチンは1回の接種で93%の予防効果があるとされる。世界保健機関(WHO)の推定によると、同ワクチンによって2000年以降、6000万人の命が救われた。
WHOは27日、米国への渡航者は事前にはしかの予防接種状況を確認し、更新するよう警告した。一方、CDCはテキサス州ないしニューメキシコ州を訪れる人は事前に医師と相談し、訪問後3週間は感染の兆候がないか注意するよう勧告した。
原題:US Measles Cases Jump 28% in a Week to 483; Texas Now at 400(抜粋)
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