G7外相が中国への圧力強化表明へ、ロシア支援巡り-共同声明草案

Donato Paolo Mancini

  • ロシアの戦争行為支援する「中国および第三国」に措置講じると明記
  • G7は25-26日に外相会議、シャドーフリートへの対応も強化へ

主要7カ国(G7)は25、26日にイタリアで外相会議を開き、ウクライナに対する「揺るぎない支援」を約束する一方、ロシアの侵略への支援を増しているとされる中国に対して圧力を強める方針だ。

  ブルームバーグが確認した共同声明の草案によると、G7外相らは、ウクライナにおけるロシアの戦争行為を支援している「中国およびその他の第三国」の当事者に対し、「法制度に沿った適切な措置」を講じると明記する見通しだ。

  ウクライナを支援する各国は、1月に米国でトランプ次期大統領が就任するのを前に、ロシアを支援している国々への締め付けを強化しようとしている。トランプ氏は選挙活動中、米国のウクライナ支援に強い懐疑的な見方を示し、戦争を迅速に終結させることができると発言していた。

  共同声明が草案通りとなれば、中国に関する文言は、ロシアへの支援を「確実に」止めるよう求めた、4月の前回外相会合時より強まることになる。北大西洋条約機構(NATO)各国は7月、中国をロシアによるウクライナ侵攻の「決定的な後押し役」と呼んだ。

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  また、声明では「『シャドーフリート(影の船団)』に対する既存の措置の効果的な実施と新たな対応を通じ、エネルギー、金属、その他の商品によるロシアの収益に引き続き大きな圧力をかける」とする見通しだ。

  この「新たな対応」は、ロシア産原油の市場への流通を抑えようとこれまでに設定された原油価格上限などの制限を回避するため、ロシアが編成したシャドーフリートの使用を抑制する狙いがある。

  共同声明文は、最終版の発表前に文言の微調整がさらに加えられる可能性がある。

原題:G-7 Poised to Boost Pressure on China Over Russian Support (1)(抜粋)

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